追加・変更はトラブルのもとです。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年2月17日08:00:00

こんにちは、若松です。


前回は上棟式のお話でしたね。

上棟式が終わり工事が進むと、そこでの暮らしを想像しやすくなりますよね。

そうすると、追加工事や変更を依頼したくなることがあります。

依頼する方は簡単ですが、依頼される方は大変です。

例えば、収納の追加や間取りの変更をする場合、

構造計算からやり直さないといけないこともあります。

手すりを後付けする場合、下地からやり直さないといけないこともあります。

「追加工事をしても、工期は変えないで欲しい」

と依頼者に言われたら、業者は大変です。

このような大きな変更をする場合、契約書を交わすのが一般的です。

しかし小さな変更の場合、口約束で済ませることも多いもの。


じつは、これがトラブルのもとになりやすいんです。

変更・追加の詳細が書かれていない契約書を交わしたり、

口約束だけで契約書を交わさなかったりすると、

後々どうにでも解釈できます。

これがどんなに恐ろしいことかは言うまでもありません。

誠実ではない業者は、わざとそんな方法を使って

責任逃れができるようにしておきます。

ですから、もし追加や変更を行うなら、

最初の契約と同じくらい慎重になってくださいね。


例えば、現場での会話の中で、無料だと思って依頼したら後日請求されたり、

「だいたい〇万円くらいです」

と言われたから依頼したのに、それ以上の金額を請求される場合もあります。

どんなに小さい追加・変更でも、それだけ業者の仕事が増えるわけですから、

追加請求が来るのが当然だという意識を持つことが大切です。

もし業者から

「これはサービスです」

と言われても、それを証明する書面を交わすことをお勧めします。

サービスと言われて、後で請求された事例は山のようにありますから。


ハウスメーカーの場合、仕様がある程度決まっています。

しかし工務店は自在にモノづくりができるのが特徴。

だからこそ、ついつい依頼したくなるという心理もわかります。

でも、無用のトラブルを防ぐためには、こまめな対策も必要です。


小さなトラブルでも、家に対する愛情を失わせることがあります。

新築工事中の追加や変更は、くれぐれも慎重に。

 


では、また。
 

 

 

 


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