[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2010年12月5日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
総務省に統計局ってありますね。
もし、あなたがHPを見た事がないのなら、
時間があるときに、是非一度検索してみてください。
何の興味も持てないものから、とても興味深いものまで
いろいろな調査・統計をしています。
例えば、他人のお財布事情。
「いくら貰ってるの?何にいくら使ってるの?貯金ってどれくらい?」
なんて、普通は失礼すぎて聞けません。
でも、とっても興味ありますよね。
『二人以上の世帯 1世帯当たり1ヶ月間の収入と支出』
という統計があります。
あなたも、ここに属しますか?
例えば平成22年4月分の場合、
世帯全体の実収入は474,616円。
世帯主、配偶者、事業・内職の収入まで記載されています。
実支出は422,257円。
食費・住居費・水道光熱費など、細かく細かく記載されています。
ちなみにエンゲル係数は20.0%。
「エンゲル係数(%)=食費÷消費支出×100」
エンゲル係数が高くなるほど食費以外にお金が回せない状態、
大ピンチ、ということです。
これはあくまで統計で、同居家族の人数に違いがありますから、
過敏に反応しなくてもいいですよ。
「ウチはこんなに貰ってないよ・・・」
「こんなに使えたら生活は楽だろうね!」
なんて怒らないで下さい。
地域や勤務年数によっても収入は全然違うんですから。
ただ、家計を見直す参考にはなりますね。
(ついついハマってしまいそうなので、お時間のある時にどうぞ)
年収が低い層より高い層の方が、インターネットの利用率が高い、
というデータがあります。
パソコンでもケータイでもネットを活用できるのは、とっても便利。
でも、収入の低い層は、
そこは削れる部分と判断してやりくりしている方が多いんですね。
正社員が減り、契約社員の増加の影響などもあり
世帯収入の減少傾向は続いています。
今後は年収300万円の世帯が増えてくると言われています。
これで子どもをたくさん育てて、家を建てて・・・なんて厳しいですよね。
子どもの学費、老後の資金、といった大きい支出の他にも
車検、税金、保険といった、少額とはいえない定期的な出費もあります。
収入の中からコツコツ蓄えて、残った額をどう使えばいいのか、
家族、特に夫婦で話し合うことは大切です。
奥さんがお金を全て管理していて、ご主人は何も知らない、
という家庭は多いですよね。
収入と支出をしっかり把握することが、
家づくり、資金づくりの基本です。
でないと、見直すこともできないし、
いつまでたっても頭金は貯まりません。
よく、「家は欲しいけど頭金が貯められないんです」
という声を耳にします。
でも、貯めている人は貯める努力をしています。
他人のためではなくて、自分たち家族のためになることです。
あなたも、ちょっと心掛けてみませんか?
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2010年12月12日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
日本のケータイは『ガラパゴス化』していると言われます。
周囲から遮断された世界で、独自の進化を遂げているからです。
海外では、ケータイは『電話』であって、
メール機能がついていれば充分。
しかし、日本のケータイはたくさんの機能を詰め込んでいます。
日本人の、
「もっと何かできないか」
という姿勢には、終わりが無いようです。
家電製品や車もそう。
使いやすく壊れにくいよう追求する他に、
見た目の美しさまでこだわる日本人の努力と感性。
食物は、安全性と美味しさを追求しています。
それぞれの分野での努力が信頼につながり、
海外からの旅行者が『メイド・イン・ジャパン』を買い求めています。
そんな成長分野がある一方、国内ではある問題が起きています。
あなたは、日本の林業が衰退しているのを知ってますか?
山間地の森林組合では、これまで管理していた山林を伐採したあと、
植林経費を捻出できずに放置する『植林放棄』が増えています。
高齢化や後継ぎ問題で手放したいと思っている所有者も多いんです。
そんな放置される国内の林地に、海外投資家が目をつけています。
特に中国は買収の好機としています。
もう、具体的な商談も始まってるんですよ。
日本のあちこちで。
森林総合研究所の理事の方によると、
海外資本に侵食されていくステップには3つの段階があります。
まず第1段階。
『丸太の買収』。
日本の丸太を自国に輸入し、自国で加工。
その製品を自国で消費する他に、日本に良質品を逆輸出。
もし、大量の丸太が海外に輸出されれば、
日本の製材業は空洞化していきます。
第2段階として、『伐採前の立木の買収』。
もし人件費が安い国の労働者が、日本の山林に派遣されたら?
(・・・すでにそんな商談もあります)
国籍を問わず、国からの補助金は出るんです。
これにより製材業者だけでなく、
素材生産者までも大幅に衰退していきます。
第3段階の『土地買収』は、もっと深刻です。
日本では外国人にも所有権が認められていますね。
もし、林地買収されたら、
そこは、日本にあるのに国でさえ関知できない部分になります。
地下水などの水資源も含めて・・・。
ある程度育った木を伐採して、また植林する。
そういったことを繰り返して、山は守られていきます。
空気を浄化したり、木材になるだけでなく、
水を蓄える事で災害を防いだり、
生物が生きるための、命の水を提供してくれます。
そんな大事な山林がビジネスとして使われるのは
ちょっと怖いですね。
あなたの家づくりに、この情報は必要ないかもしれません。
でも、あなたの家づくりを依頼する業者が
国産材を使うことにこだわりを持っているなら、
「国産材を、山を守るために」
という熱い思いがあるのかも。
その土地で育った木は、その土地の気候風土に合っているので
建材に適している、といいます。
あなたの家づくりに使われる木材は
どこの山林を守ってるんでしょうね。
では、また。
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[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2010年12月19日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
家づくりのために、土地を購入した方の話です。
今住んでいる家が築40年を越え、
「古くなったな・・・」と悩んでいた頃。
近所に分譲地が売り出されました。
建築条件付ですが、環境も価格も満足できるものだったので、
ご夫婦二人で話し合って購入しました。
それから数年。
今もそこに家は建てられていません。
周りの分譲地には次々と家が建っています。
なぜまだ家を建てていないのか?
答えは今の環境にありました。
隣近所に恵まれて、親戚のような親しい付き合いをしています。
親が留守の間、子どもは困った事があったら、ご近所に行きます。
親しすぎて、時には少し迷惑なこともあるけれど、
とてもあたたかい関係です。
家づくりをあれこれ考えていた奥様は、ふと気になりました。
「もし新しい家で、私が留守の間、子どもに何かあったら?」
今のご近所との関係が良すぎるだけに、新しい近所付き合いが不安です。
「お隣りさんと上手くやっていけなかったらどうしよう・・・」
奥様は、引越しをためらうようになりました。
ご主人も
「慌てて考えなくてもいいぞ」
と言ってくださいます。
買った土地に新築する可能性が低くなったので、
売ろうと思ったのですが、建築条件が付いているので売りにくく、
不況で土地は『底値』と言われるほど値下がりしお手上げ状況。
遊ばせておくのはもったいないということで、
奥様が野菜づくりに挑戦しています。
彼女は
「新築したいという気持ちが大きすぎて、
まわりが見えなくなっていたみたい。
今の家の古さばかりが気になっていた頃に分譲地が売り出されて、
本当に気に入って買ったんだけど・・・。
今の住まいの短所だけじゃなくて、長所もしっかり考えればよかった。
新しい家よりも、今のご近所関係の方が家族には大事だと、
後から気付いて・・・。
病気になったときに『健康っていいなぁ』って気付くのと同じ感覚かな?」
と言っていました。
今の土地を離れる、新しい近所付き合いが始まる、
と考えた時に、今のご近所の素晴らしさに改めて気づく事ができたそうです。
このご家族は、これからリフォームか建て替えを検討することはあっても、
別の土地に住む事は、もう想像できないそうです。
あなたが、もし、
「あ~、もうこんな住まいは嫌だ。早く新築したい」
と思っているなら、今の住まいの長所と短所を書き出してみませんか?
短所はポンポン出てくるでしょうが、
普段意識していない長所ってありますよね。
長所と短所をしっかり見つめて、
今の住まいに悔いが残らなかったら、
そして、資金計画などの充分な準備ができているのなら
建て時が来た、と考えていいでしょうね。
返品できない大きな大きな買い物ですから、
一時の『欲しい』に惑わされず、
今が本当に『その時』なのか、立ち止まって考える冷静さも必要ですね。
では、また。
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[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2010年12月26日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
さあ、家づくりを始めましょう。
新居のキッチンはどんな空間にしましょうか?
そんな時、決めるのは大体が奥様です。
毎日毎日何十年も奥様が働かなければいけない場所ですから、
当然でしょう。
でも、ちょっと待ってください。
ご主人の定年後も、ず~っと一人で頑張れますか?
少し前までは、『男子厨房に入らず』ということで
『男子』は仕事だけに全力を注いでいたんですが、
もうそんな時代じゃありません。
家事を積極的にこなす『男子』が増えてきました。
現代は、女性も外で働いて二人で家計を支える時代です。
だから、必然的に家事も支え合う家庭が多くなりました。
定年後、料理教室に通い始める男性も増えましたよね。
夫婦どちらが先に亡くなるか分からないし、
「私に何かあった時のために」
と積極的に夫に料理を教える妻も多いんです。
料理は常に段取りを考えて動かないといけないので
いい脳トレにもなります。
なんといっても「わが家の味」を自分で作れるようになるのは、
本当に素晴らしい事です。
・・・となると、
二人で作業をしても使いやすいキッチンが必要になります。
高齢になり、今より動くのがつらくなっても、
少ない動作でキチンと片付くと助かりますよね。
夫婦二人暮らしだと、女性が、ほぼ100%毎日料理するんです。
毎日毎日三食作るって、かなりの重労働です。
一人分だと手抜きをしがちで、栄養不足になるので、
二人分の方がいいんですが、
何年も一人で三食作るのはちょっと・・・。
お母さん方は、夏休みの40日ほどの間でも、
子どもの昼食を毎日作るのは大変です。
それを知っている女性には、
老後の大変さは容易に想像できますよね。
老後の昼食は、毎日麺類ってワケにいきませんからね。
定年は、仕事にはあるけど、家事には当然ありません。
特に料理は、家事の中でも労力が必要な分野ですから
お互いの協力は欠かせません。
しかし、今のところ高齢の男性で料理する人は、まだ3割。
もし一人になっても、安心して自立した生活を送れるよう、
全ての男性が料理できる時代が来るといいですね。
最近の高齢者の料理実態から5つの食空間を分析して、
そのニーズをまとめたものを紹介します。
1.身体機能の維持
年をとっても自立していたいから、料理作りを通して身体機能を維持したい。
2.アイデンティティの確認
家族の役に立てるから、自分の味を通じて自分の存在意義を実感したい。
3.自分らしさ
自分の特別な場所だから、食空間では自分らしさを大切にしたい。
4.親しい人との交流
料理で喜んでもらえるから、食空間で家族や友人と交流を深めたい。
5.広々快適
気持ちよく過ごしたいから、食空間は広々快適であってほしい。
奥様が主役だけど、ご主人や子ども達も快適に使えるキッチン。
あなたは、キッチンに何を求めますか?
今年も一年間、ありがとうございました。
また、来年もよろしくお願い申し上げます。
では、良い年をお迎えください。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
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