住まいづくりで失敗しないポイントとは?

[ テーマ: 失敗しない住まいづくりの秘訣 ]

2010年6月7日16:28:04

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、建物本体以外にかかる費用の話でした。

今日から、住まいづくりで失敗しないために考慮すべきことをお届けします。

 

失敗しないための秘訣は5つあります。

まず1つ目。

家は不動産です。

不動産ですから、それは財産。

財産ということは、経済的価値のあるものですよね。

では、もし、その不動産である家がお金に換金できないとしたら。

それは、もう不動産とは呼べないわけです。

もし、買い手がつかない家、それは不動産ではないんです。

お金に替えられないとなると、財産ではありません。

 

そもそも、不動産の価値は需要と供給のバランスで値段が決まります。

誰もが欲しいところは当然高くなるし、欲しくないところは安くなる。

中には、タダでもいらないという不動産もあるわけです。

 

不動産に対する価値観は人それぞれです。

もし、不動産価値はなくても良いのなら、

どこにどんな建物を建てても問題ありません。

でも、子孫に財産として残したいのなら、不動産価値は重要です。

 

では、そのために何を考えないといけないか?

もし、土地から取得するのであれば、まずは利便性ですね。

なぜなら、生活の便がよくないと、買い手がつきにくいからです。

買い手が少ないということは、すなわち価値が低いと言うこと。

 

次に建物ですが、まずは耐久性ですね。

プレハブ型の家でしたら、寿命が25~26年といわれてます。

そう言う家だと、なかなか買い手が付かない。

だから、資産価値はゼロです。

いや、取り壊しの費用を差し引かれるのでマイナス査定になります。

 

それから、家のデザインです。

自分勝手な好みの家にすると、なかなか買い手がつきません。

ですから、不動産価値を考えるなら、

50年100年経っても色あせないデザインにしてください。

それを、クラシックデザインと言います。

日本でいうと数奇屋建築のような建物です。

200年経っても古臭くないデザインですから、価値があるわけです。

あまり凝ったデザインにしないことが不動産価値を高めることになります。

 

不動産価値を求めるなら、土地は値段だけで決めないことです。

その土地の需要がどれほどあるかを考えて決めてください。

高くても買うべき土地もあるし、安くても買ってはいけない土地もあるわけです。

 

それから2つ目。

それは、計画を立てるということです。

もちろん、家づくりを考える時、計画は立てています。

でも、多くの場合、家が建つまでの事しか考えません。

それは、短期的な計画です。

しかし、実際住み始めると、5年も経てばメンテナンスが必要になってきます。

5年と言えば、すぐです。

そして、10年も経てば水周りなど、

ある程度費用のかかるメンテナンスが発生してきます。

だから、短期的な計画だけでなく中期的な計画を立てることが必要です。

要するに、リフォームやメンテナンスにかかる費用も

計算しておかないといけないんです。

 

さらにもう一つ、長期的な計画ですね。

30年も経つと大規模なリフォームや建て替えが必要になってきます。

また、相続ということも考えなければいけません。

それら全てを考慮して家を建てないと、後で損することになります。

 

だから、住まいづくりで失敗しないための重要な要素は、

綿密な計画を立てることです。

特に、中期的、長期的な事を考えて計画を立てるべきですね。

 

ところで、時々きかれることがあります。

いつ建てるのが一番いいんでしょうか?という質問です。

それは、その人の置かれている状況によります。

しかし、私の答えは2つに1つです。

子どもを中心に考えているなら、今すぐ。

また、夫婦中心なら、子どもが巣立ってから建てる。

そして、それを決めるのはあなたたちです。

私は、そうアドバイスしています。

 

先延ばしにしていると、子どもと一緒に過ごす時間が年々少なくなっていきます。

だから、子ども中心なら今すぐ建てたほうが良いんです。

しかし、あと2年~3年で子どもが居なくなるのであれば、

待った方が良いと思います。

2人だけの家なら、同じ予算で、小さくても豪華な家が立てられます。

 

だから、家は今建てるか、夫婦2人になって建てるか。

このどちらかです。

私の知り合いですが、80歳を過ぎてから夫婦だけの家を新築した人が居ます。

何故って?

お金を残してもしょうがない。

老い先短いからこそ、いい家に住み、そこで死にたいと。

そういう家づくりもあります。

 

今日は、失敗しない住まいづくり5つの秘訣のうち2つをお送りしました。

不動産価値を考えて家づくりをする事。

短期的な計画だけでなく中長期的計画も立てる事。

 

次回は残り3つ。

家づくりの目的を明確にすること。

確かな情報を取り入れる事。

相談相手を間違わない事。

これらについて話します。

では、また。

 

 

 

 

 

追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。

 


建てる目的、取り入れる情報、相談相手が重要なのはなぜ?

[ テーマ: 失敗しない住まいづくりの秘訣 ]

2010年6月13日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、失敗しない住まいづくり5つの秘訣のうち2つをお送りしました。

不動産価値を考えて家づくりをする事。

短期的な計画だけでなく中長期的計画も立てる事。


今日は残り3つです。

家づくりの目的を明確にする事。

確かな情報を取り入れる事。

相談相手を間違わない事。

これらについて話します。

 

3つ目のポイントは、目的を間違わないことです。

家を建てること自体が目的にならないようにしてください。

家を建てる目的は、生活を楽しむ事です。

生活の楽しみ方は、それぞれの価値観で変わってきます。

ですから、あなたの価値観で家を建ててくださいね。

この価値観を優先させると、他人からは“この家何”って言われる家になります。

こだわればこだわるほど、そう言う家になります。

 

今まで一番極端だったのが、ドーム型の天体観測場を作った方がいます。

場所は結構田舎ですが、真っ暗になるわけではありません。

「そんな所に作って星見えるんか」

という話なんですが、その人にとってはそれが小さい時からの夢でした。

仕事を終え、自宅で優雅に星を見る事が、彼にとっては一番大事なことなんです。

だから、天体観測所が家にあると、寄り道しないでまっすぐ帰ってきますよね。

仕事だって頑張りますよね。

 

問題は、配偶者をどう納得させるかですよね(笑)。

だって何百万円も余計にかかるわけです。

奥さんにとって、星はどうでもいい話ですからね。

説得材料は2つ。

1つ目は、それによって毎日一生懸命働き、

まっすぐ家に帰ってくるんだったら安いと言うこと。

2つ目は、奥さんの夢もかなえてあげることです。

ちなみに、その奥さんの夢は、とにかく広いリビングが欲しいと言うことでした。

ですから、その家は、広いリビングと天文観測場しかない家になりました。

でも、その夫婦にとってはそれが一番いい家なんですね。

生活を楽しむことを目的にすると、そういう家になります。

他人から見ると、何でこんな家になるの?ってことになりますが。

 

ですから、夢を実現させる家づくりをしてくださいね。

そうすれば、毎日楽しく暮らせ、充実した生活を送れますよ。

 

さて、4つ目のポイントは情報です。

現代は情報過多の時代です。

入ってくる情報の中には、間違ったものがたくさんあります。

だから、取り入れる情報の質を吟味しないといけません。

 

情報は自分で選んでいるつもりでしょうが、住宅情報は強制的に入ってきます。

折込チラシや新聞広告がそうです。

住宅情報誌は、ほとんどが記事のように見せかけた広告です。

ですから、その記事が提灯記事かどうかを確かめなければいけません。

(提灯記事:その記事元を持ち上げるために書かれた記事に対する呼称)


そして、自分に必要かどうか判断する基準を持たなければいけません。

全てを取り入れてしまうと頭が混乱して、正しい判断が下せなくなります。

よくあるのが、比較できないものを比べることです。

以前、車の例を出しました。

スポーツカーにはスポーツカーの特長があるわけです。

スピードが出るとか、加速感があるとか。

ワンボックスカーは、大勢で遠出が出来るとか、ゆったりした空間だとか。

乗用車だったら、乗り心地がいいとか。

しかし、この全てを満たす車はありません。

だから、自分の価値観によって選択する車は違います。

 

家も同じです。

まず、自分は何が欲しいかを知ることです。

そうすれば、情報は必要なものだけを取り入れるようになります。

そして、取り入れた情報の質をよく吟味すれば良いんですね。

 

情報は質だけではありません。

取り入れる情報の量も重要です。

以前、私が30社調べたと言いましたが、圧倒的に少なかったんです。

970社は調べなかったわけですからね。

だから、量も大事なんです。

特に、表に出てこない、自分が知りえない情報をいかに取得するかが問題です。

その中に、大事な情報やお得情報があります。

だから、取り入れる情報の質と量を良く考えてくださいね。

 

それから最後、5つ目のポイントは相談相手です。

家は大きな買物です。

自分ひとりで決定するのは、なかなか出来ないので誰かに相談します。

その相談相手はおおまかに言って3つあります。

1つは、もちろん建築の専門家であるハウスメーカー・工務店・設計事務所などです。

それから2つ目は、金融機関や自治体など公の機関です。

3つ目は、家を建てた経験のある友人知人です。

 

それぞれ、一長一短あります。

例えば業者である専門家。

最も大きな問題は、最初から答えが決まっていることです。

それは、私に頼むのが一番いいと言う結論です。

他社を勧めることは、まずありません。

ですから、相談しても他の選択肢がないんですから、相談にならないんです。

 

それから2番目の金融機関や自治体。

これは、第三者で利害関係がないので良さそうに思うんですが、いい加減です。

何がいい加減かと言うと、責任を持たないことです。

金融機関はお金を貸す事が目的。

自治体は業務として相談に乗っています。

例外はありますが、親身になって最後まで責任を持って

相談に乗ってくれる人はいません。、

そして、特定の建設会社についての判断はしません。

さらに、彼らは建築のプロじゃないです。

素人です。

 

これは友人知人もそうです。

1回経験したというだけの話。

特に専門的な知識を持っているわけでもなく、

正しい判断が下せたわけでもありません。

ほとんどは感情的なもので判断しています。

この営業マンは感じが良かった。

ここは親切だった。

そういう基準で決定してるわけです。

しかも、その人の価値基準での話です。

 

スポーツカーが欲しい人がスポーツカーを買った人に

相談ならまだ良いです。

でもスポーツカーを望んで無い人に、スポーツカーについての

相談は必要ありません。

ワンボックスカーが欲しいんだったら、ワンボックスカーを買った人に

相談しなければいけません。

そうでない人に聞いても、相談にならず正しい判断は下せないわけです。


だから、相談相手を間違えば、悪い結果を招くことになります。

じゃ、誰に頼めばいいのか?

それは、このシリーズの最後に話します。

 

今日は、失敗しない住まいづくり5つの秘訣のうち残り3つを話しました。

家づくりの目的を明確にする事。

確かな情報を取り入れる事。

相談相手を間違わない事。

これが、住まいづくりに取り掛かる前に知っておくべきことです。


次回は、病気とお家の不思議な関係と言うテーマでお送りします。

では、また。

 

 

 

 

 

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住環境と病気にはどんな関係があるのか?

[ テーマ: 失敗しない住まいづくりの秘訣 ]

2010年6月20日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、失敗しない住まいづくりのポイントを話しました。

不動産価値を考えて家づくりをする事。

短期的な計画だけでなく中長期的計画も立てる事。

家づくりの目的を明確にする事。

確かな情報を取り入れる事。

相談相手を間違わない事。

これが、住まいづくりで失敗しないための5つのポイントです。

 

今日は、家と病気の因果関係について話します。

実は、住まいは病気とすごく関係があります。

病気と言うと、シックハウスを思い浮かべると思います。

しかし、シックハウスはほんの一部で、もっと大きな問題があるんです。

 

ところで、質問ですが、戦後最大の欠陥商品はなんでしょう?

住まいの話してるわけですから、想像がつきますよね。

そう、最大の欠陥商品は、家なんです。

その責任の大半は、ハウスメーカーと国の政策にあります。

日本は戦後、焼け野原になり住むところがありませんでした。

ですから、早くたくさんの家を用意しなければいけなかったんです。

それで、プレハブ式の住宅が開発され、それを政府も後押ししてきたわけです。

いかに早く大量に家を供給するかが最大の課題でした。

そういう点においては目的を果たしました。

しかし、一方で沢山の問題も起きました。

その一つが、病気です。

 

さて、病気と言うと、興味深い話があります。

あなたが初めての病院に行ったとします。

その時、医者はどんな質問をしますか?

おそらく、

「どうされましたか?」

って聞かれますよね。

日本では。

しかし、スウェーデンは違うんです。

スウェーデンの医者は、どうしましたかとは聞きません。

「あなたはどんな家に住んでますか?」

これが最初の質問です。

なぜなら、その人の住環境が分かると、病気の原因が分かるからです。

 

例えば、日当たりが悪い、風通しが悪い、狭い、不衛生、悪臭がする、騒音がする。

こういう家に住んでたら、元気な人でも病気になりますよね。

だから病気というのは、医者に行く前にすべきことがあるわけです。

多くの原因が建物に起因してるんからです。

 

さて、その家が抱えてる問題は3つです。

まず、使っている建材です。

問題を起こしてる建材は、ほとんどが工業製品です。

塩化ビニールのクロスなど、石油を原料としている製品です。

接着剤も有害物質を含んだものが多いですね。

こうした工業製品の建材が、身体的、精神的な病気を起こしているんです。

これが1つ目の問題です。

 

残り2つの問題は、次回話しますね。

今日は、住環境と病気には深い関係があると言う話でした。

では、また。

 

 

 

 

 

 

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どうすれば熟睡できるのでしょう?

[ テーマ: 失敗しない住まいづくりの秘訣 ]

2010年6月27日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、住環境と病気には深い関係があると言う話でした。

家を快適な環境にするなら病気を防ぐことができます。


さて、前回の続きですが、2つ目の問題は、家の間取りです。

私が子どもの頃は、子ども部屋がありませんでした。

田の字型で、ふすま一枚で全部が繋がっている、そう言う家でした。

だから、今のような個室はありませんでした。


それが、戦後、プライバシーを重視した家になりました。

個々の独立した部屋とLDKと言うプラン。

しかも、それぞれの部屋が狭くて、密閉された空間です。

だから、窮屈で精神的な圧迫を受けているんです。


それと、睡眠が充分に取れない家って結構あるんです。

食事を取らないと体が動かせません。

同様に、睡眠だって充分寝ていないと休息が取れません。

だから、頑張って働こうと言う気持ちにならないんです。

 

では、どういう環境が一番熟睡できるか?

参考になるのが超高級ホテル。

一泊1万円ぐらいじゃダメですよ。

5万円以上するようなホテルです。

そう言うホテルに泊まると、とても快適に眠ることが出来ます。

ベッドはもちろん、音も照明もそうです。

遮音性に優れているので、静かです。

カーテンを閉めれば、真っ暗になります。

真っ暗で音がしないこと。

それが快適に眠るための条件です。


自宅でも工夫すればそれは出来ますよね。

音がするなら耳栓をする。

暗くしたいのであればアイマスクをする。

そうすれば熟睡できる環境になり、ゆっくり休息が取れるので病気になりにくい。

先日も少し触れましたけど、音とか日当たりとか臭いとか風通しとか。

これらのことに気をつけて考えてください。

あまりそういうことを考えずにやってる人が多いですね。

日当たりや風通しは皆考えます。

しかし、臭いとか、音とかいうのは案外気にしないようですね。


実はそういうことがストレスの原因になっているんです。

一日中、騒音がしてたらやっぱり落ち着かないですし、安らげないですよね。

 

それから、最近の家は、日本の気候に強制的に対処する家になってます。

暑さ・寒さや湿気対策は機械が行っています。

日本は、特に湿気が多いので、湿気対策は自然にできるほうがよいですね。

その点、昔の家はそれができていました。

自然に、柱や壁や天井が湿気を吸ったりはいたりしていました。

そういう家だと病気も起こりにくいんです。

しかし、強制的に機械が湿気の無い環境を作るから、他に影響が出るわけです。

 

それから、薬剤処理が挙げられます。

例えば、シロアリ駆除。

虫を殺したり寄せ付けなかったりするわけですから、他の生物にも影響があります。

もちろん、人間も自然界の一部ですから、少なからず害を受けます。

ですから、なるべくそういうのを使わない方法を考えてくださいね。

 

次に考えなければいけないのが、日本の法律。

日本の戦後の住宅施策はハウスメーカーに有利に進められてきました。

ハウスメーカーにとって都合の良いような法律が作られてきたんです。

逆に、法律の規制によって伝統的な日本建築が建てられなくなってます。

現代は技術や経験がなくても、そこそこの家が建てられるんです。

非常に残念なことです。


それから、家の環境ももちろん大事なんですが、家以外でも生活してますよね。

例えば、職場や学校。

その住環境も考慮しないと、そこで悪い影響を受けます。

私が通った小学校ですが、入学当時は木造の校舎でした。

だから、隙間風が入ってきて冬は寒かったんです。

しかし、居心地がいい。

卒業する頃に初めて鉄筋の校舎に移りました。

新しい校舎は、殺風景で寒々としていたのを覚えています。

建物自体が死んでいると言った感じでしょうか。

 

ところで、鉄筋コンクリートの校舎の方が木造校舎に比べて、

生徒は集中力がなくキレやすい。

そういう報告があります。

木造のほうが精神的にも健康的な生活が送れるんですね。

だから、今、木造校舎が見直されています。

 

結論として、病気とお家には非常に深い関係があるということです。

身体的にも精神的のも病気になりにくり快適な住環境を考えてくださいね。

次回は、良い子に育てる家づくりについてお届けします。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

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