防犯対策は大丈夫ですか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年7月5日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

昔の木造住宅はなぜ地震に弱かったのでしょうか?

それは“軽い柱に重たい瓦屋根”で頭が重かったことと、

壁の配置がアンバランスであったことです。

新耐震基準に適合し、適切な施工が行われた木造住宅は、

「無害又は軽微な損傷を受けただけのものがほとんどだった」

という阪神淡路大震災での建築物被害調査結果を見てもわかるとおり、

大地震にも耐えることのできる木の家を作ることができるのです。

システムキッチンや外観などにお金をかける前に

耐震・免震を考えましょう。

耐震や免震にかかるコストを「高い!」と削ってしまうことがありませんように。

でしたね。

 

今日は、快適で安全な生活を送るための話です。

『耐火』『耐震』とお話してきましたが、

『防犯』も大切なポイントですよね。

「鍵をかければ安心」とか「オートロックだから安心」、

なんていうのは一昔前の話。

防犯について最近、怖い事件が増えているので多くの方が

何かしらの対策をとっているのではないでしょうか?

 

窃盗犯の侵入方法は何が多いと思いますか?

ガラス破り、錠開け、錠破りが多いというデータがあります。

「ピッキング」と「サムターン回し」の被害が大きく報道され、

ピッキング対策の錠前に替えた方も多いのでは?

しかし、玄関がダメなら窓からということで、

窓ガラスを割って侵入する被害も多いんです。

窓ガラスが簡単に割られてしまうような家は、

「頭かくして尻かくさず」の状態です。

玄関と窓の防犯対策が必要です!!

その対策としては、ガラスに防犯フィルムを張るとか、

鍵を複数付けるとか、ピッキングされにくい鍵に替えるとか、

サーチライトを設置するとか・・・。

このように後からでもできることはたくさんありますよね。

でも、最初から防犯を意識した配置計画をすることは、

家が建ってからではできないので重要だと思います。

 

では、どんな家が狙われやすいのか?を考えてみてください。

空き巣は、周囲からよく見える住まいを嫌います。

光や音も嫌い、死角を狙います。

そんな泥棒の考えを知った上で、門扉やバルコニーの構造、

街路からの見通しなどを考慮した住まいのつくり方を工夫してみましょう。

例えば、

エクステリアは家の中の様子が見えない、でも道路からの見通しがきく生垣に。

バルコニーも同じく、外からは室内が見えない配慮はしながらも、

バルコニーは見えるガラスなどの手すりに。

侵入者が潜むことのできる空間をつくらない配置計画。

門灯や庭の外灯などの照明、アラームの設置など。

このように住まいづくりを工夫することにより、

近所で互いに気配りや目配りができ、

防犯だけでなく不審者の発見や火災予防などにも効果があります。

まちの安全性や防犯面は、そのまちで暮らす上で大切な要素です。

まちのつくりや住まいのつくりと深い関係があるんです。

こうした配慮が積み重ねられることで安全なまちづくりに繋がるんですね。

 

危機感を持ってください。

今日は、住まいづくりでの防犯対策が中心の話でしたが、

今住んでいる住まいにももちろん防犯対策は必要です。

「まさか家は狙われないわ」とか、

「忙しいから暇ができたら防犯グッズ見に行こうかな」

って思っていませんか?

もしかしたら明日、あなたの家が空き巣被害を受けるかもしれないんです。

先日、100円ショップで防犯コーナーを見つけました。

ネットでも取り寄せる事ができますよね。設置だって簡単です。

周りの防犯への意識が高い中、自分の家だけが何の対策も

していなければやはり窃盗犯に目をつけられていてもおかしくありません。

「明日は我が身」という危機感を持ってなるべく早く行動くを。

では、また。

 

 

 

 

 

追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。


 


住環境のイメージはできていますか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年7月12日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

防犯対策は、『住んでから』ではなく、

『住まいづくりの時から』侵入者が潜む空間を

つくらない配置計画をしましょう。

「どんな家が狙われやすいのか?」がキーワード。

まちの安全性や防犯面は、そのまちで暮らす上で大切な要素です。

まちのつくりや住まいのつくりと深い関係があるんです。

こうした配慮が積み重ねられることで安全なまちづくりに繋がる。

でしたね。

 

今日は、住みたい住環境のイメージを膨らませてみましょう。

あなたはどんなまちに住みたいですか?

住まいづくりを考えているあなたは「住まい」に対しての

イメージは大体できているでしょう。

では、イメージの中の住まいはどんなまちに建っていますか?

まちもイメージしてみて下さい。

住環境は、住まいはもちろんですが、住まいそのものよりも

まちの雰囲気によって大きく変わるのです。

しかし、土地だけ見ていても、その土地にどんな家が建つのか、

隣の家が自分の土地にどんな影響をもたらすのか、

想像することは難しいですね。

周りに一軒も家が建っていない分譲地なら、尚更難しいものです。

反対に、周りの住環境も含めて、住まいづくりのイメージを

描くことができれば、例えば分譲地でも、割安の宅地でも、

安心して購入することができるはずですね。

 

やはり『安全で安心して生活できるまち』これが一番ですよね!

前回お話した、

「どんな家が狙われやすいのか?」を思い出してください。

 ・空き巣は周囲からよく見える住まいを嫌います。

 ・光や音も嫌い、死角を狙います。

周囲から見えにくい、暗い、これは防犯上よくありませんね。

昼間はもちろん、夜も明るく大人も子どもも安全に

暮らせるまちでなくてはいけません。

 

連日のように、子どもたちが犯罪に巻き込まれたというニュースが

報じられていますよね。

緊急連絡はもちろん、防犯ブザーやGPS(位置情報確認)の機能を持った

携帯電話が発売されていたり、

地域の声かけ運動や街頭防犯カメラの設置など、

個人だけでなく地域でも子どもの安全を考える取り組みが増えてきています。

子どもが犯罪に巻き込まれるのは、下校中や帰宅途中が多いようで、

同行者や目撃者が少ないことが特徴だそうです。

昔は、近所のおじさん、おばさんが登下校中や遊んでいるこども達の

そばに常にいましたよね。

最近は隣にどんな人が住んでいるのかさえ知らない、

と言うことも珍しくありません。

自治会活動なんて忙しくて面倒なので迷惑がられる時代です。

つまり同じ地域に住む人たちのコミュニティ(人間関係)が

大切にされていない気がします。

やはり挨拶のしあえる、交流が出来るまちであることが、

その地域を安全にし、子どもたちを守ることになるのです。

 

空き巣被害が多発した団地の住民がした防犯対策とは?

数年前、話題になりTVでも取材されていたのでご存知の方も

多いかと思います。

空き巣の被害が多発した団地に住む人たちが、

防犯対策のために行い、これがとても効果があったそうです。

何だと思いますか?

それは「ベランダでガーデニングをすること」なんだそうです。

道路から見るとそれぞれのお宅で素敵なお花が咲いているので、

通行人の注目を集めるわけです。

つまり空き巣が嫌う周囲からの目があるということ。

これで、被害は減少しました。

そして、最初から予想していた事ではなかったそうですが、

普段会話することがあまりなかった団地の人たちが、

同じ話題(ガーデニングの話)で話し合ううちに、

良いコミュニティが生まれたこと。

これが一番防犯対策につながったそうなんです。

 

今日は、住環境のイメージについてでした。

プライバシーは守られつつ、良い交流がありコミュニティを

大切にできるまち。

それが、『安全で安心して生活できるまち』です。

家は、長く使うものです。

一度建てたら変更しづらいものです。

当然、家が集まって出来上がる住まいの環境も、一度出来てしまったら、

そうそう簡単に改善することは出来ません。

土地を選ぶ際には住環境をしっかり調べましょう。

そして、自分たちで住まいづくりとともに

住環境も作っていくべきだと思います。

では、また。

 

 

 

 

 


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「安全で安心」の次は何を求めますか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年7月19日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

住みたい“まち”のイメージを膨らませましょう。

住環境は、住まいそのものよりもまちの雰囲気によって

大きく変わるのです。

まず大人も子どもも『安全で安心して生活できるまち』

でなくてはいけませんよね。

同じ地域に住む人たちのコミュニティ(人間関係)が大切にされて

いなければ、子どもたちを守ることはできません。

プライバシーは守られつつ、挨拶のしあえる、

良い交流が出来るまちであること。

それが、その地域を安全にし、子どもたちを守ることになるのです。

でしたね。

 

今日は、「安全で安心」の次は?を考えましょう。

あなたなら何を思い浮かべますか?

 

「美しいまち・緑豊かな環境」どうでしょうか?

誰もが憧れますよね。

街中での緑というと、公園が思い浮かびます。

樹木や草花が茂る中を散歩する・・・とても素敵な時間です。

しかし、ここ数年で街中の気温が年々上がっているようです。

それは、地球全体の温暖化だけではなく、

ヒートアイランド現象によるものだそうです。

ヒートアイランド現象とは都市部の気温が周辺部に比べて高くなることですね。

人口集中による排除熱量の増加やアスファルトからの熱放出、

緑地面積の不足などが原因だとか。

この現象を和らげるには、緑を増やすことが有効なんだそうですよ。

 

では、ヒートアイランド現象を和らげるのに、

なぜ緑を増やすことが有効なのでしょうか?

緑の役割を考えていきましょう。

緑の役割を色々な角度から見て挙げてみました。

1.気象を和らげる(気温の上昇防止や地温緩和、湿度調節)

2.空気をきれいにする(二酸化炭素を吸収し酸素を排出)

3.火災の延焼を防ぐ(災害時の避難場所として活用)

4.生物の住む環境(野鳥、昆虫など)

5.美しい景観(うるおい、木陰は休憩所、心が癒される)

6.レクリエーション(公園で身体を動かす、遊び場)

街中の緑を意識することは少ないかもしれませんが、

緑があることの意味をわかっていただけたでしょうか。

どれも快適に住まうための住環境に大きく影響しそうですよね。

緑は公園だけではありません。

道路脇の花壇もそうですね。

それぞれの家の生垣やシンボルツリーもそうです。

これらすべてが個性を活かしつつ、統一感を得ることができれば

本当にすばらしい街並みになるのではないでしょうか。

 

美しい街並みを目指して、

全国各地で自分たちの暮らす新しいまちや家づくりを、

住民たちで考え、希望にあった住まいや環境を手に入れよう

という動きが起こっているようです。

建築基準法は、主に建物の構造的安全や火災予防、環境衛生についての

最低基準を定めたものに過ぎません。

しかし、建築基準法に則って設計・建設されているにも関わらず、

多くの近隣トラブルを引き起こしているのです。

長く快適に住み続けようとするなら、住宅地としての住環境の保全や

美しい街並み景観等を整えるために、

さらにもう一歩進んだコミュニティルールや近隣相互の気遣いなどが

必要なのかもしれませんね。

では、また。

 

 

 

 

 

 

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せっかく購入した家を手放せますか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年7月26日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

「安全で安心」の次は「美しいまち・緑豊かな環境」の話でした。

ヒートアイランド現象を和らげるには、

緑を増やすことが有効なのはなぜ?

街の中に緑があることの意味とは?

なぜ緑が必要なのでしょうか?

緑の役割を色々な角度から見てみるとわかります。

それは、快適に住まうための住環境に大きく影響する大切な事です。

緑は公園だけではなく、それぞれの家の生垣やシンボルツリー、

道路脇の花壇もそうですね。

これらすべてが個性を活かしつつ、統一感を得ることができれば

本当にすばらしい街並みになるのではないでしょうか。

でしたね。

 

今日は、あなたの家族の住まい方と、まちの将来の姿についてです。

◆ベッドタウンからゴーストタウンへ

この何年かで、東京や大阪などの大都市のベットタウンで

異変が起こっているそうです。

それは、ベッドタウンの自宅を売り、街中の駅前のマンションに

住み替える年配夫婦が多いらしいんです。

閑静な佇まい、車庫もあり、ちょっとした家庭菜園もできる、

ローンもほぼ払い終えている。

それなのに、街中に移動する方が大勢いらっしゃるそうです。

一生の住みかとして購入した大切な住宅を手放してまで

なぜ、街中に移動するのでしょうか?

 

◆都心回帰

この言葉、聞いた事はありますか?

土地の価格がどんどん下がっていた一昔前に少し話題になったかと思います。

地価の下落などによって都心部の居住人口などが回復する現象のことです。

一度は一国一城の主となるためベッドタウンに住宅を購入したけれど、

子どもが独立後、その住宅を売却して便利な街中のマンションに

引っ越してしまうということです。

みなさんが自分の住む住宅を買う時、あるいは借りる時、

少しでも安く、広く、そしてより環境の良いところを求めるのは

当然のことです。

ところが、相対的に高いはずの中心部の不動産の売れ行きが順調で、

住む人口は着実に増えているといわれています。 

そのため、中心部での新築マンション供給も多いのです。

 

◆郊外のベッドタウンは住みにくい街!?

郊外のベッドタウンでは、どうしても車がないと生活に不便な場合が

たくさんあります。

また、バス路線の廃止などもあって、車を運転しない人の交通手段が

無くなってしまう事も多いのです。

その事に不安を感じて街中の移動が便利な場所でマンションを探して

引っ越す場合が多いのです。

そんな年配夫婦の土地探しのポイントは、やはり病院、銀行、郵便局、

福祉センターなど、交通網の発達した場所ということでしょうね。

 

何が言いたいかというと・・・

あなたが住まいづくりを考えている街の○○年後の姿を

想像して欲しいということです。

 

あなたは、住まいづくりの話し合いで、家族の5年後の姿、

10年後の姿、20年後の住まい方を考えているかもしれませんね。

しかし、住まう街の将来の姿まで考えている人は、ほとんどいません。

街中でも、郊外でも、それぞれメリットとデメリットがあるます。

あなたと家族の住まい方と、住まう街の将来の姿がフィットすること、

住み続けたいと思えるような街を意識することが大切ではないでしょうか?

では、また。

 

 

 

 

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