毎年4000人以上の人が噛まれています

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年4月6日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

先日、犬を室内で飼うなら、健康を守るため

床材などに配慮してください、という話をしました。

今日は少し見る角度を変えて、犬から来訪者を守るための話をします。


犬が人を噛むことを咬傷事故といいますが、

平成20年度以降の事故件数は、毎年4千件台を推移しています。

このうち、飼い主や家族が咬まれる件数は2百件程度。

あとは全て、家族以外が被害者です。


ちなみに、犬舎などの周辺(=自宅)で事故が起きた件数は1千件以上。

被害者の内訳は、知人、近所の人のほか、新聞・郵便配達員、

宅配業者、電気・水道メーターの検針員などです。


それにしても、なぜこのように具体的な件数がわかるのでしょう?

それは、飼い主には保健所への届け出義務があるからです。

飼い主がわからない場合は被害者が届け出るのですが、

届け出の義務を知らない人や、あえて届け出ない人もいると思われるので、

実際の件数は、これ以上だと考えられます。


ところで、飼育している犬が他人を咬んだ場合、

保健所への届け出のほかに、事故から48時間以内に

動物病院で狂犬病かどうかを鑑定してもらわねばなりません。

さらに、1週間以内に2回目の鑑定もします。


また、相手の通院治療に関わる費用を負担するのはもちろんですが、

場合によっては損害賠償を請求されることもあります。

そのような事態にならないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。


動物愛護法7条1項には、

「動物の所有者又は占有者は、

 命あるものである動物の所有者又は占有者としての責任を十分に自覚して、

 その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、または保管することにより、

 動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、

 動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、

 又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。」

と記されています。また、民法718条1項には、

「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。」

と規定されており、飼い主に重い責任を負わせています。


少し分かりやすく言うと、

「飼い犬が逃げないように飼育するだけではなく、

 相手の生命、身体、財産を傷つけないよう、

 犬種や習性を考慮した方法で、

 柵、檻などの限られた場所で飼育するか、

 綱、鎖等でつなぐなどの対策を十分に施しておきなさい。

 もし対策が不十分な状態で事故が起きたら、

 飼い主には重い責任を負わせますよ」

ということです。


しかし、もし近所の人が咬まれてしまったら、

飼い主に何の過失が無いケースでも、

それ以降の近所づきあいが難しくなる場合があります。

逆に、被害者がその後の付き合いを考えて、泣き寝入りをすることもあります。

相手に後遺症が残るほどの重症を負わせた場合、

1千万円以上の損害賠償を請求されることもあります。


国内で飼育されている1千万頭以上の犬が

咬傷事故を起こすのは年間約4千件。

全体からみればわずかな値に見えますが、いつ当事者になるか分かりません。

新築してから犬を飼う予定なら、

いろいろな事例を研究して、十分な対策を練りたいものですね。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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あなたのくつろぎ方は?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年4月13日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

今、あなたはくつろいでいますか?

くつろぐ時、あなたはソファーにゆったり座りますか?

それとも、畳にゴローンと横になりますか?


試しに、今度の週末、家族がくつろぐ様子を1日中観察してみてください。

そのくつろぎ方は、新居に移り住んでも変わりません。

というより、変えられません。

ということは、それぞれのくつろぎ方に合った空間を用意しておかないと

「何となく落ち着かない家」になってしまうということです。


よく耳にするのが、畳に横になるのが好きな人の話。

あるご主人は、フローリングだけの家でくつろぐ場所がないので、

3人掛けのソファーを買って、週末はいつもそこで横になっているとか。

しかし、本人は寝そべりながら新聞を読めないのが不満です。

そして、家族はソファーを占領されるのが不満です。

「小さくてもいいから和室を用意すべきだった」

と言います。


といっても、人によってくつろげる場所はさまざまです。

狭い空間、にぎやかな部屋、静かな部屋、トイレ、お風呂・・・。

そのくつろげる空間で、どんなふうに過ごすとリラックスできるのか、

自分や家族のことを、関心を持って眺めてみましょう。

そして、それをぜひ新居づくりに活かしてください。


といっても、畳の空間が無いとくつろげない、というのは早合点です。

壁の素材や色、床の素材、部屋の配置、家具などによって、

くつろげる空間を生み出すことはできます。

ただそれらは、一度決めてしまったらなかなか変えることはできません。

ですから、自宅や外出先での過ごし方からヒントを得て、

家づくりに活かしてほしいと思うのです。


ちなみに、あるスタッフは、窓の近くにゆったり座れるイスを置き、

そこで読書をして過ごす時間が、最もくつろげると言います。

日が差すと過ごせる時間帯が限られるので、あえて北側に窓を設けているとか。


あなたなら、どんな工夫をしますか?

 

 

 

では、また。

 

 

 

 


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地元に密着した業者の魅力

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2014年4月20日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

最近、わが家の近くは新築ラッシュです。

それぞれの現場をチェックしたところ、

大手の業者ではなく、地元の小さな工務店ばかり。

折り込みチラシを見たこともなければ、

いくら探してもホームページすら見当たりません。

この地に住んで7年になるスタッフに尋ねても、全く知りませんでした。


今回私がチェックしたのは、偶然にも

親の土地に子どもが新築したか、建て替えたところばかり。

親世代は、その地域のことをよく知っています。

だから、業者選びをするとき、

「地域にどれくらい根付いているか」

「地域の人の評判はどうか」

「社長の人間性はどうなのか」

といった視点からチェックすることができるんです。


ところで、

地域に密着した業者に依頼するメリットはどんなことだと思いますか?


最大のメリットは、

「信頼できる」

ということでしょう。

一般的に、悪い評判というものはあっという間に広まるものです。

なのに、地元で長く仕事を続けているということは、

丁寧で誠実な仕事を長年続けて、

地域の信頼を得ているからだ、と考えられます。


地元密着型の業者を選ぶメリットはまだあります。

・気候や地盤、慣習などを知り尽くしている

・その業者が施工した家が近所にあるので、施工の際の参考になる

・水漏れなどの緊急時に、すぐ駆けつけてくれる

・広告費や交通費に余計な費用をかけない分、

 コストを抑えた家づくりができる

・設計の自由度が高いので、こだわりを活かした家づくりができる


そのほかにも、まだ良い点があります。

これも、コストを抑えるのに役だっています。

さて、それは何だと思いますか?


答えは、来週お話ししますね。

 

では、また。

 

 

 

 


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地元密着の業者には、こんな魅力も

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2014年4月27日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

先週、地元密着型の施工業者のメリットについてお話ししました。

彼らの一番の魅力は、地元の人々から信頼を得ていることでしたね。

また、近所なので交通費も抑えられるし、

移動に時間と体力を使わない分、施工に集中できるのも魅力。

さらに、広告宣伝費が少ないので、

それをあなたへの請求額に上乗せされないというメリットもありました。


そして、そのほかにも金額に関するメリットがあるとお話ししたのですが、

あれから何か思いつきましたか?


私が思うメリットは、

「少数精鋭で仕事をこなしているので、余計な人件費が転嫁されないこと」

です。


規模が大きい業者の場合、営業マンや事務スタッフなど、

施工に直接携わらないスタッフを抱えているものです。

仮に、年収600万円の営業マンが年間に6棟の契約を得ている場合、

その人件費だけで、1棟当たり100万円必要になっている計算になります。


一方、地元密着の小さな業者は、社長が営業も施工も兼任するのは当たり前。

事務作業までも一人でこなすケースもあります。

といっても、別に全部を一人でこなす必要はありませんし、

スタッフを雇う業者を非難しているわけでもありません。

私が言いたいのは、膨れ上がった人件費を得るために忙しい業者が

あなたの話をじっくり聞く心の余裕があるのか、

そして、その夢を叶える提案ができるのか、ということです。


代表者が営業マンを兼務するメリットは、それだけではありません。

彼らは施工や定期点検など、全ての分野を熟知しているので、

その知識や経験を活かした提案ができます。

流行を求めすぎることのデメリットや、街並みを意識した家づくりなど、

いろんな助言ができます。

これは、現場の経験がなく、

数字を追い求め続けなければいけない営業マンにはできないことです。


とはいっても、これだけ代表者との接点が増えるということは、

家づくりに対してのお互いの考え方が違う場合、

「どうしてこの業者が地元でずっと営業できているのか

 自分にはさっぱりわからない」

ということになります。

地元密着の小規模な業者は、地元や家づくりへの思い入れが強いものです。

あなたが同じくらい熱い気持ちを持っているなら、

最高のチームになるでしょうね。

 

では、また。

 

 

 

 


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