「生活のプロ」は女性に多い

[ テーマ: 失敗しない住まいづくり ]

2013年6月2日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

宅配業界では、女性スタッフの割合が増えましたね。

一人暮らしの女性や、お風呂上がりでリラックスした女性は

女性スタッフが配達してくれることを大歓迎しているとか。


今、住宅業界でも、女性が活躍する場が広がっています。

それは、

『女性同士だから気軽に話せる』

というだけの理由ではありません。

『家事・育児・介護など人生経験が豊富だから』

です。

そんな女性は、新築やリフォームを考えている人の気持ちに寄り添うこともできるし、

自分の経験を生かしたアドバイスもできます。


家事を一人でこなしている女性は、

何年も炊事・洗濯・掃除を繰り返す中で、

家に対して様々な不便を感じています。

また、子供の成長に応じても、家に求めることが変わってくるでしょう。

それを毎日の経験から感じ取っている女性の感性には、

男性は到底太刀打ちできません。

もちろん、中には主夫として家事をこなし、

奥さんより家を知り尽くしている男性もいるでしょうが、

比率としてはわずかです。


某ハウスメーカーでは、

リフォーム部門の女性営業スタッフの割合が4割を超えたとか。

日本の多くの企業では、女性が就職する上で

結婚や育児はマイナス材料になりますよね。

でも、介護業界や住宅業界では、その経験は財産になります。

ほかに、商品開発など、さまざまな分野で重宝されていますね。


もしかすると、あなたには

「プラン作成やローンの相談など、男性の方が安心できるだろう」

「自分の担当は女性だけど、本当に大丈夫かな」

といった思いがあるかもしれません。

でも、まずは余計な偏見を持たずに接してみてください。

すると、その聞き取り能力や、経験を生かした提案能力に驚くかもしれません。

ただ、奥さんとスタッフが盛り上がって、

話が長くなることがあるかもしれませんが・・・。


普段の生活の中で、私たちは色々な業種の営業マンに接します。

その時、営業マンの年齢や性別に対して、不安感や安心感を感じることもあるでしょう。

ですが、住宅業界の場合、

性別で不安感を感じる必要はないと私は思います。

むしろ、『生活のプロ』である女性が担当してくれるなら、

いい相談相手に出会ったあなたはラッキーです。


とはいっても、住宅業界ではまだまだ女性は少ないのが現状。

それに、中には男性以上に仕事に燃えて、

家事・育児を一切しない女性もいるかもしれませんし。


ですから、あなたが営業スタッフと話すときは、

さりげなく家事や育児のことを聞いて、

相手がどの程度『生活のプロ』なのかを見極めてくださいね。

相手が男性でも女性でも、この質問は大切です。

もし、その営業スタッフが

「仕事が忙しくって、帰ったら寝るだけです」

と答えたなら、そのアドバイスには

本人の経験が生かされていないのは明らかですよ。(^_^;)

 

 

 

では、また。

 

 

 

 


追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
 
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。

 


快適なだけでは・・・

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年6月9日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

先日、小学校の校長先生とお話しする機会がありました。

その中で、

「来年度、この学校にも空調が設置されることになったんですよ。

 これで、暑さや寒さで体調を崩す子が減ることでしょう。

 ただ、逆に気温の変化に順応できない子供が出てきそうで心配です。

 最近の家は温度変化が少ないし、外遊びをする子供は減っているので、

 季節に応じた気温変化に接するのは通学の時間だけ、という

 極端な子が出てきてもおかしくありませんよね」

という言葉に、いろいろと考えさせられました。

 

「最近の子は外遊びをしない」

と批判されるご時世ですが、

遊べる場所が少ないから遊べないという事情もありますよね。

ボール遊びを禁止している公園も多いと聞きます。

放課後に校庭で遊ばせてくれる学校が減っているとも聞きます。

外で遊ぶ環境が整っていないなら、家で遊ぶしかない。

しかも、家での遊び方は充実する一方です。

最近では、未就園児でも携帯ゲームを持っています。

以前、幼稚園帰りの3歳児が

「あとでウチで通信しようぜ」

と友達と話しているのを聞いた時には、力が抜けてしまいました。

お母さん方に聞くと、

「幼い下の子を抱っこしながら上の子の外遊びを見守るのは大変なので、

 私が楽をするために子供にゲームをさせている、という部分は確かにあります」

とのこと。

確かに、最近は幼児を一人で外で遊ばせるのが危険な時代です。

家事で忙しい夕方には、そんな方法を取らざるを得ないこともあるでしょう。

ガキ大将が幼児の面倒を見てくれた時代は、

今のお母さんからすると、夢のような時代なのかもしれませんね。


ところで、

心身を健康に保つためには、適度な運動は欠かせません。

寒さや暑さに接し、体に程よい刺激を与えることも大切なことです。

自律神経を鍛えることもできるし、適度な疲れで寝つきも良くなるので、

30分程度の散歩や、休日の子供との外遊びはお勧めです。

庭で野菜や花の世話をするのも、結構体を動かすのでいいですよ。


ヒートショックや結露に悩まされることのない家に住んでいたら、

寒暖による体の負担は大きく減ります。

ただ、体にとって必要な刺激を得る方法も考えておかないと、

体の退化を招く羽目になるかもしれません。


人は、不便を手放して便利を手に入れる代償として、器用さを失っています。

ナイフで鉛筆を削ったり、おもちゃを作れる子供は、今はどれだけいることか。

同じように、厳しい気候に接したからこそ鍛えられていた心身は、

快適な環境の中で何を失っていくんでしょう。

校長先生のおかげで、

快適な家に住んでいるからこそ、もっと外の環境を意識しようと感じた一日でした。

 


では、また。

 

 

 

 


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浄化槽を設置したら

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年6月16日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

 

今朝のウォーキングは、いつもと違うコースにしてみました。

 

古い家が多い住宅街です。

 

そこは、建物は古いんですが、手の行きとどいた庭が多く、木や

 

花を見るのが楽しみな場所。

 

ただ、1つだけ欠点があります。

 

それは、家々の周囲を流れる下水が汚く、異臭が強いことです。

 

それさえなければ、そこをもっと頻繁にウォーキングしたいと思うんですが・・・。

 

「寒い時期だから、ニオイもそんなにきつくないんじゃないかな」

 

と思って通ったのが間違いでした。

 

あのニオイは、冬も健在でした。

 


ニオイの原因は生活排水の垂れ流しです。

 

築年数が長い家に設置されている『単独処理浄化槽』は、し尿の処理だけをします。

 

洗濯や料理、お風呂の水などは、何の処理もされないままです。

 

これでは、美観面からも衛生面からも良くないですよね。

 

そこで、平成13年度以降は、合併処理浄化槽だけが設置を許されるようになりました。

 

合併処理浄化槽は、し尿以外のすべての生活排水も処理します。

 

これにより、排出する汚れの量が8分の1に減りました。

 

設置を推奨するため、多くの自治体では補助金を用意しています。

 


ところで、浄化槽の中では、生活排水に含まれる有機物をたくさんの微生物が分解しています。

 

そんな浄化槽の負担を減らすため、

 

・廃油を流しに捨てない

 

・皿や鍋の汚れを拭き取ってから洗う

 

・生ごみや髪の毛などのゴミは小まめに取り除く

 

・硫黄化合物が含まれている入浴剤を使用しない

 

・カビ取り剤は多めの水で流し、濃度を薄くする

 

などの心がけが必要です。

 

というのも、私たちには浄化槽を正しく使うための法的義務があるからです。

 


ここで、浄化槽法の一部を紹介しますね。

 

1 下水道等による場合を除き、浄化槽で処理した後でなければ、

 し尿を公共用水域に放流してはならない。

 

2 浄化槽で処理した後でなければ、浄化槽をし尿の処理のために

 

 使用する者が排出する雑排水を公共用水域等に放流してはならない。

 

3 浄化槽を使用する人は「浄化槽の使用に関する準則」を守らなければならない。

 

 ・し尿を洗い流す水は、適正量とする

 

 ・殺虫剤、洗剤、油脂類等、浄化槽の正常な機能を妨げるものは流入させない

 

 ・単独処理浄化槽に雑排水を流入させない

 

 ・合併処理浄化槽に、工場廃水、雨水その他の特殊な排水を流入させない

 

 ・電気設備のある浄化槽は、電源を切らない

 

 ・浄化槽の上部、周辺に保守点検や清掃の邪魔になる構造物を設けない

 

 ・浄化槽の上部に、浄化槽の機能を妨げるような荷重をかけない

 

 ・通気装置の開口部をふさがない

 

4 一戸建ての浄化槽管理者(=あなた)には、次のような義務があります。

 

 ・浄化槽の保守点検と清掃を、毎年、法律で定められた回数を行い、

 

  その記録を3年間保存しなければならない。

 

  ただし、保守点検や清掃を、資格のある業者に委託することができる

 

 ・指定検査機関の行う水質に関する検査を受けなければならない。

 

  これには、浄化槽設置後一定期間に行う検査と毎年行う検査の2種類の検査がある

 

・・・結構細かいですよね。

 

 

この浄化槽法に違反すると、処罰されるケースもあります。

 

ですが、新築する際に細かく説明してくれる業者は少ないようです。

 

「法律で決められているので○○して下さい」

 

という程度だとか。

 

しかし、浄化槽を正しく使わなければ、その分だけ維持管理費が増えます。

 

まずは、あなたの家の生活排水に関心を持つことから始めましょう。

 

 

 

では、また。

 

 

 

 


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ウッドデッキに何を求めたいですか?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年6月23日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

最近、ウッドデッキをよく目にするようになりました。

調べてみると、ウッドデッキの出荷量は毎年増える一方。

エクステリアの中でも、

オーニングとウッドデッキの人気は際立っているようです。

もしかすると、あなたも

「新築したらウッドデッキを・・・」

と考えたことがあるかもしれませんね。


ところで、

ウッドデッキづくりで失敗する一番の理由は何だと思いますか?

答えは『利用目的をはっきりさせないまま設置すること』です。

利用人数や利用目的をはっきりさせると、

ウッドデッキに求められる材質、広さ、大きさなどが見えてきます。

バーベキューをしたいなら、

キズがつきにくくて掃除しやすい床がいいですよね。

ペットやお子さんの遊び場にしたいなら、

夏の照り返しや安全性は特に重視したいですよね。

そんなふうに、あれこれイメージしてみてください。


さて、次に気をつけたいのが湿気対策です。

ウッドデッキは、当然ながら1年中外に出しっぱなしです。

木材ですから、腐朽などの劣化を免れることはできません。

長く使うためには、耐久性が高い木材を選ぶのはもちろんですが、

床下の湿気対策を考えることも大切です。


たまに見かけるのが、何の対策もしていない土だけの床下。

これでは、下からの湿気をまともに受けてしまいます。

それに、雑草を抜くのも大変です。

雑草対策として、せめて防草シートだけでも敷いておきたいものです。

ちなみに、専門業者のオススメは『ベタ基礎』です。

ベタ基礎は、湿気対策だけでなく、安定性の面からも安心です。

ただ、この時、適度な勾配をつけて、

余計な水分が溜まらないようにするのが大切です。


ところで、あなたの家にウッドデッキを設けるとしたら、

誰に依頼したいと思いますか?

家づくりを依頼する業者さん?

ホームセンターや何でも屋さん?

ガーデニングの専門業者?

ウッドデッキの専門業者?

一般の人から『プロ』として見える人でも、その技量はバラバラです。

業者選びに迷ったら、保証期間を参考にしてみましょう。


施工に自信を持っている業者は、10年保証をつけています。

腐朽やシロアリの被害を受けやすいウッドデッキに

10年保証をつけられる業者には、それだけの理由があります。

逆に、保証期間を問われて口を濁す業者は、

耐久性の低いものづくりをしているということです。


試しに、某業者に電話で尋ねたところ、そこは2年保証でした。

2年で塗り替えるのなら分かりますが、

2年しか保証をつけられないウッドデッキなんて・・・。

錆びた釘や腐った床が目に浮かぶようです。


朽ちたウッドデッキを撤去して、新たに設置しなおすには、

たくさんの資金とストレスが必要です。

巷には、いろんな金額で、いろんな素材のウッドデッキが売られています。

どの金額にも、どの素材にも、それぞれに理由があります。


大切なのは、自分がウッドデッキに何を求めていて、

どれくらいの期間、どう使うかをはっきりさせておくことです。

 

 

 

では、また。

 

 

 

 


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好きだから?稼げるから?

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2013年6月30日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

 ちょっと前の話になりますが、

今年のバレンタインデーに、姪からチョコレートをもらいました。

市販のクッキーの片面にチョコを塗り、カラフルな飾り付けをしたものです。

私の顔を描いたものもありました。

ラッピングにも凝っています。

「作るのは苦手だから、飾り付けを頑張ったの」

という姪の顔は、とても誇らしそうでした。


彼女の学校では、バレンタインデーは友達とのチョコ交換がメインの行事で、

男子への告白は二の次だとか。

今年は、友チョコの独創性や完成度の高さに、大いに刺激を受けた様子。

「来年はもっと頑張るね」

と、今から張り切っています。

彼女にチョコの話題を振ると、とにかく話が止まりません。

「大好きなことを心から楽しんでいるんだな」

ということが、よく伝わってきます。


ところで、業者と話をしていると、

「この人は本当に家づくりが好きなんだなあ」

と感じることがあります。

彼らの共通点は、自分の家づくりに誇りを持っていること。

勉強熱心で、努力を怠りません。

また、他社の家づくりを頭から批判せず、良い部分は素直に認めています。

「あなたには当社の家づくりは合わないと思います。

 A社の方が合っていると思いますよ」

と、自分の損得を抜きにして、お客さんにより良い方法を提案できます。


逆に、儲けるために家づくりをしている人は、話しても楽しくありません。

彼らは、断熱性、気密性、耐震性、金額といった数字の話が多く、

他社の短所を批判して、自社の長所をアピールするのが好きです。

確かに、数字で説明されるとわかりやすいですよね。

でも、そんな業者は、他社と数字で比較されるだけです。

そんな方向性だとストレスが溜まりやすそうで、他人事ながら心配です。

住宅会社の営業マンの離職率が高いのは有名な話ですが、

そんなことも理由の一つかもしれませんね。


といっても、自分の家づくりに、こだわりや誇りを持っていない業者は、

数字しかアピールポイントがありません。

しばらく会話すると分かるので、そんなことを意識しながら話してみてください。


話は変わりますが、多くの業者はOBを招待したイベントを開きます。

OBとのつながりを維持し、

リフォームや友人紹介の受注を受けることも目的の一つです。

この時、たくさんの人が集まり、とても盛り上がる業者もいれば、

閑古鳥が鳴いて気の毒になる業者もいます。


私の知人は、OBを招待したイモ掘りイベントに出掛けたことがあります。

掘ったイモを焼いて食べるだけなのですが、子どもたちは大喜びです。

大人も、他のOBとのつながりができるのが楽しいとか。

彼は、他のOBを通して業者の人間性を確認し、

自分の業者選びに間違いはなかったと感じています。


一方、別の知人は、数人しか集まっていないOB会に不安を感じ、

「この業者、大丈夫なのかしら」

と不安になったそうです。


OBさんは、打ち合わせから引き渡しを経て、

アフターサービスの様子まで、全てを知っています。

もしあなたが、OBさんを介してそういった場に招待されたら、

じっくり観察してみてください。

1対1で事務所で話すのとは違う面を発見できるだけでなく、

複数のOBさんと直接話ができる数少ないチャンスです。


「どうせなら、家づくりが大好きで、

 お客さんと信頼関係を築ける業者にお願いしたい」

と思うのは、きっと私だけではないでしょうね。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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