家づくりのその前に、保険の勉強をはじめましょう

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2011年4月3日08:00:00

こんにちは、若松です。


家を新築する時、

「初めて火災保険のことを考えた」

という人は多いんです。

持ち家に住んでいない人は、家財に保険を掛けることはあっても

借りている家にまで掛ける必要はありませんからね。


だから、当然ですが知識が少ないんです。

「火災」に、ご近所からのもらい火も含まれること。

「騒じょう・集団行動・労働争議」というデモなどによる暴力行為や

破壊行為による損害の項目があること。

「盗難」は、盗まれたものだけでなく、

その際の建物や家財に生じた損害も含まれること。

あなたはご存知でしたか?


さらに、損害だけでなく、さまざまな費用も対象になります。

・壊れた部分の片付け費用

・自宅から出火して、ご近所へ迷惑を欠けた時のお詫びの費用

・火事が原因で、やけどなどのケガをした時の費用

・災害時の仮住まいや引っ越しなどにかかる費用

…などなど。


また、火災保険は地震や噴火を原因とする火災などを補償しません。

なので、地震保険にも加入する必要があります。

日本の場合、地震の心配がない地域はありませんからね。


生命保険に多くの種類があるのと同様に、

火災保険にもたくさんの種類があります。

小さな文字で書かれた約款は、気合を入れないと最後まで読めません。

だから、苦手意識を持って、深く考えない(考えたくない)

という人は、当然ながら存在します。


でもそれは、とてももったいないことなんですよ。


火災保険は、「月払い」より「30年一括払い」の方がお得です。

でも、一括だと保険料は数十万円になります。

家づくりの予算配分に大きく影響しますね。

また、建物の耐火性能によって、保険料は驚くほど異なります。


さらに、必要な補償内容は、住む場所や家庭によっても異なります。

高台に新築する人は、高潮や洪水などの心配は少ないでしょう?

デモや労働争議の場になりそうにもない住宅街に住むのなら

「騒じょう」に関する補償の必要性は低いでしょう?


でも、家づくりが始まったら、じっくりと勉強する時間はありません。

それに、土地探しや間取りなど、住み方を考える方が楽しいんですよね。


だから、

「家づくりの予定は、まだまだないんですよ」

という頃から、あなたにも火災保険のことを気にしておいてほしいんです。


チラシやホームページを見ながら、

「この土地を買ったら、こんな補償が必要だな。

 この保険会社は、保険料は高いけど評判がいいな」

とか、普段から気にかけていれば、

少しずつ知識も増えるし、苦手意識も徐々に減っていくでしょう。

今は、ネットで簡単に保険料の見積もりができるので、

予算を組むときの目安にもなります。

場合によっては、数十万円も余計なお金を使わずにすみます。

でも、金額だけにとらわれていると、必要な補償をつけないで

後悔する羽目になることもあります。


自分たちを守ってくれる保険なので、業者まかせでなく、

しっかり勉強しておきたいですね。

 

では、また。

 


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これをやっておかないと後で大変なことになります。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2011年4月10日08:00:00

こんにちは、若松です。


今回は、地盤についてお話しします。

家を建てる際に、ほとんどの場所では地盤調査をします。

地盤調査とは、

家の重さに土地が耐えられるかを工事の前に調べるものです。

木造住宅の場合、『スウェーデン式サウンディング調査』

という方法が多く使われています。

これは、キリ状の器具を先端に取り付けて荷重を掛けて

掘り下げる際のハンドルの回転数で、地盤の強さを測定する方法です。

最低でも、建物の四隅と中央の5か所を測定します。


建築前の土地に、建物の形に白いロープが張られているのを

見たことはありませんか?

あの形に沿って測定するんです。

同じ土地でも少し場所を変えただけで調査結果が違う場合もあるので、

慎重な調査が必要になります。


よく、

「田畑を埋め立てた場所は地盤が弱い」

と言われますよね。

でも、必ずしもそうとは言い切れないんです。

田畑を埋め立てた分譲地でも、隣同士の一方は改良が必要で、

一方は問題ナシ、という場合もあります。

調べなければ分からないので、難しいですね。


また、建物を取り壊して建てなおす場合でも油断はできません。

「よく今までの建物に地盤が耐えられたものだ」

と驚くような数値が出ることもあります。

地中に廃材などが埋め込まれている場合もあります。


地盤改良の費用は、数十万円から数百万円と、土地によって全く違うので、

それを含めた資金計画を立てておいた方が賢明です。

もし地盤改良せずに済んだら、

エクステリアや返済にまわせば良いだけのこと。

心の余裕が違いますよね。


ただ、マンションの場合、どんなに深くても、

硬い地層まで杭を打たなければ建築確認申請は通らないんですが、

一戸建ての場合は、業者の判断によります。

個人で判断するのは難しいので、業者の考えに沿う人が多いんですが、

信頼性の点で、何となく不安は残りますよね。


ですから、地盤を調査・改良した場合、地盤保証をする会社が安心です。

万が一、不動沈下が無いともいえませんから。


不動沈下とは、建物が一方向に傾く状態のことで、

床に小さなボールやビー玉を置くと勝手に転がるので、すぐに分かります。

進行すると、基礎や外壁に不自然な亀裂が入ったり、

排水が流れずに汚水があふれてきたりと、

生活に大きな支障を来します。


家づくりの中で、地盤を考えることはつまらないかもしれません。

しかし、地盤がしっかりしていない家は、後々大変なことになります。

それに、調べると結構興味深いんですよ。


土とセメントの相性などが原因で、六価クロムが発生することもあるとか。

六価クロムは発がん性物質で、アスベストに匹敵するくらい危険です。

はっきりと解明されていないのがもどかしいんですが、

気になる場合は、土地改良の方法も勉強しておいた方が安心です。

あなたも、ぜひチェックしてみて下さいね。


では、また。

 

 

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あなたが窓に求める性能は?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2011年4月17日08:00:00

こんにちは、若松です。


最近、住まい関係のチラシやホームページを見ると

「複層ガラス」・「Low-E複層ガラス」という文字を

目にすることが多くなりました。

「言葉は知ってるけど、具体的には・・・」

という人のために、今回はガラスについてお話ししますね。


ウィキペディアによると、複層ガラスとは、

「複数枚の板ガラスを重ね、

 その間に空気層を設ける形で1ユニットを構成するガラス」

を指します。


(ここで、ちょっと豆知識。

 「ペアガラス」ってよく耳にしますよね。

 これは旭硝子の登録商標なんです。

 「ペアマルチ(日本板硝子)」も同じく複層ガラスを指します。)


この複層ガラスは、断熱効果が高いので結露防止に役立ちます。

遮音効果を期待する人も多いんですが、

音の周波数によっては、

材料の振動と音波の振動が一致して共振状態になることもあり、

あまり効果がない場合もあります。

これは、単層ガラスには無い特徴です。

400ミリヘルツと4000ミリヘルツの周波数あたりで

遮音効果が悪くなるので、使い分けが必要な地域もあるかもしれません。

でも、室内面のみ樹脂サッシにするなど、

異種材料を使うことで改善される場合もあるんです。

ガラスの間が真空になっているタイプも効果的ですよ。

あなたのお住まいが、騒音が気になる地域なら、

事前に業者と十分に話し合って選んだ方がいいですね。

今が単層ガラスなら、その感覚が分からないのは当然です。

遠慮はいりませんよ。


そんな複層ガラスをさらに進化させたのが「Low-Eガラス」です。

2枚のガラスの内の片側に、特殊な金属膜が塗布されています。

明るさを取り入れながらも、高い断熱性能を発揮できるのは、

この金属膜のおかげなんです。

なお、ガラスの間には乾燥空気を封入したものが一般的ですが、

アルゴンガスを封入すると、乾燥空気より1.5倍も熱を伝えにくくなります。

暑さ・寒さが厳しい地域には、コチラの方が合っているかもしれませんね。


次に、複層ガラス内部の結露についてお話しします。

ガラスの間が真空になっているタイプなら大丈夫ですが、

乾燥空気が使われていた場合、まれに結露が発生することがあります。

もしガラスの間が曇ったり、水が溜まっていたら要注意。

外からの空気が入ってしまった証拠です。

一般的には10年保証がついているので、

期間内なら無償で交換してもらえます。

ガラスを選ぶ時には、保証がついているか事前にチェックして下さいね。

(ただし、遮熱フィルムなどを貼ると、ガラスが熱で割れることがあります。

 フィルムを貼ると保証対象外になるので、注意して下さいね。)


最後に注意点をひとつ。

窓ガラスをリフォームして、エコポイントを申請したい方への情報です。

あなたのお住まいが「省エネ地域区分ⅠかⅡ」に該当していた場合、

一般的な透明のフロートガラスを使ったタイプだと、

エコポイント対象外になります。

市町村単位で地域区分されているので、

業者のうっかりミスが無いとは言い切れません。

業者によっては知識が不十分かもしれないので、気を付けて下さいね。


また、エコポイントを申請するには、『省エネ基準などを満たすもの』として

住宅エコポイント事務局に登録されている製品を使うことが求められています。

検討中にエコポイント事務局のホームページをチェックしたり、

遮音性・防音性・遮熱性・断熱性など、自分の求めたい性能を調べておくと、

あなたがより満足できる窓ガラスを探せることでしょう。


では、また。

 

 

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『伝える力』と『聞きとる力』が大切です。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2011年4月24日08:00:00

こんにちは、若松です。


「家づくりにはクレームがつきもの」

という話を聞いたことはありますか?

「3回建てないと、納得できる家はできない」

とか・・・。


原因はいろいろありますが、

その一つとして

「要望をしっかり伝えきれていなかった。

 相手の説明も、十分に理解しきれていなかった」

ということがあります。


例えば、

『収納スペースをたっぷりとりたい』

より

『ここには子ども2人分の服や物を、

 ここには300冊の本を置きたいから、

 それぞれに対応できる収納スペースが欲しい』

と具体的に伝えた方が、業者にも分かりやすいと思いませんか?

何をどれくらい置いて、誰がどう使うかを業者がイメージできると、

さらに使い勝手の良い提案もしてくれるかもしれませんね。

本をたっぷり置きたいのなら、

床下に補強が必要な場合だってあります。

「これだけの収納スペースがあれば充分ですから、

 あとは居住空間にまわしても大丈夫ですよ」

と教えてくれるかもしれませんよね。


スタッフが、新築経験のある知人に尋ねたところ、

10人中8人が

「依頼したようにできていない」

と不満が残ったとか。

詳しく聞いてみると、

自分の描いたイメージを言葉だけで伝えきれていた、

と思っていた事例も、少なからずありました。


中には、

「外壁の色がイメージと違う。どうしても納得できない」

と、張り替えてもらった人もいました。


彼女は週に一回はお茶出しをするなど、

できるだけ時間をつくっては現場に顔を出していた人です。

職人と良い関係を築けていると思っていました。


クレームを伝えた翌日、いつもより早めに顔を出したところ、

「一生懸命きれいに仕上げたのに、

 これを剝して張り替えるなんて、やってらんねえよな」

と職人達が話しているのを聞いてしまいました。

すぐに職人も気付いて、お互い気まずかったんですが、

その場はきちんとお茶出しや挨拶をしました。


でもその後、彼女は自分が悪者になった気がして

引き渡しまで現場に行けなくなってしまったんです。

 

この場合の原因は、営業スタッフと彼女の間にありそうですね

(もちろん、ご主人も含まれますが)。


外壁は、小さい見本で見るのと完成品を見るのとでは

かなりイメージが違います。

だから、外壁選びは難しいんです。

また、太陽の傾きによっても、陰影や色合いが変わってきます。

それを営業スタッフがきちんと説明して、

彼女がしっかりと理解していたら、こんなことにならなかったかも。


前述の10人中の2人は、

「望み通りの家ができた」

「意思の疎通がしっかりできた」

と満足していました。

それぞれハウスメーカーと工務店に依頼したんですが、

どちらも家族間の話し合いや、業者との打ち合わせに

時間をかけたとか。

OB宅や見学会で実物を、家族で一緒にたくさん見て、

そのたびに家族で話し合って、イメージを明確にしていったんです。

特に、工務店で建てた女性は、

「業者が打ち合わせに半年も付き合ってくれて、

 家族の考えがまとまるまで、先生のように親のように

 寄り添ってくれたよ」

と、大満足の様子でした。


打ち合わせの際は、お互いの『伝える力』と『聞きとる力』が

とても大切です。

そこをクリアすれば、1回目でも満足できる家づくりができそうですね。


では、また。

 

 

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