部屋の雰囲気づくりに欠かせないものは?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年9月6日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

あなたの家族にとって無理のない、あなたの家族らしい住まい。

それが、住み心地の良い住まいです。

生活の重心と人の動きを考えると、部屋の大きさや形が決まります。

そして、家具の大きさや形や位置関係を考えます。

間取りの事を考え始めると、部屋の位置関係や広さばかりが気になり、

そこに置く家具のことを忘れてしまうもの。

でも、家具の影響は機能だけでなく、部屋の雰囲気に大きな影響を

与えているんです。それだけ重要な役割の家具。

まずは、家具の中の主役を決めてみてはいかがでしょう。

でしたね。

 

今日は、部屋の雰囲気づくりについてです。

 

最近の賃貸住宅は部屋の照明器具付きの所が多く、

自分で選ぶ機会は少ないかもしれませんね。

でも、家を建てる時は照明器具も選ばなくてはいけません。

 

一戸建て住宅を建てた知人の話ですが、

証明器具を決める時、「電話帳のような分厚いパンフレットを見ても

イメージは湧かないし、種類もたくさんありすぎて、

適しているのがどれなのか、悩んでいるうちに訳がわからなくなった」と。

そして、部屋だけじゃなく廊下や玄関など細かい所にまでひとつひとつ、

どこにどんな照明器具を付けるのかを決めなければいけないとのこと。

しかし、実際生活が始まってみると「ここはほとんど使わないなぁ」とか、

「付ける必要がなかったなぁ」というような照明もあるそうで、

なかなか難しく大変な作業だったようです。

前回、家具は部屋の雰囲気に大きく影響している。と書きましたが

照明も雰囲気づくりに大きく影響していますね。

 

◆蛍光灯と白熱電球

インテリアとしての役割が大きい照明と、

必要な“あかり”として場所や種類を決めるべき照明の2通りあって、

それぞれで“あかり”の質や量が決まります。

あなたもご存知だと思いますが蛍光灯と白熱電球がありますよね。

蛍光灯の方が電気代が1/4程度になり寿命も数倍長いので経済的です。

でも、点滅を繰り返したり明るさをコントロールする場所には

あまり向いていないようです。

蛍光灯には昼光色、昼白色、電球色と種類があり、

昼間の活動的な時間の光に近いもの、中間的な光、夕方の穏やかさ、

を感じる光の3種類。

昼光色で暗いと陰気に感じ、電球色で明るいと暑苦しさを感じるため、

昼光色はより明るく、電球色は少し暗め・・・が上手な使い方だとか。

寿命は短いですが、白熱電球には料理をおいしく見せる効果や

絵画を綺麗に見せる効果もあります。

白熱電球を効果的に使える場所は、食堂や洗面化粧台など、

物を魅せるための照明になりますね。

 

◆どのように見せたいのか?

明るいと広く見える効果があり、広く見せたい面を明るくすることが基本だとか。

天井を高く見せたい場合は天井面を明るく、壁を広く見せたい場合は壁面を明るくします。

開放的に魅せる場合は天井と壁を明るく、落ち着いた感じにする場合は天井を暗くします。

明るさは、壁の色も大きく関係するので、広く見せたい部分を

明るい色にしておくことも大切なのです。

 

今日は、あかりの種類と特徴をまとめてみました。

今日の「どのように見せたいのか?」に大きく関係してくる

照明方法について、次回は考えてみたいと思います。

「一室多灯」って聞いたことはありますか?

あかりの種類も照明方法もそれぞれの特徴をよく知ることが

よい照明選びの第一歩になるのです。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。

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照明で演出することを想像してください。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年9月13日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

意外と難しい照明器具選びについてでしたね。

パンフレットには種類がたくさんありすぎて、イメージは湧かないし、

どれがその部屋に適しているのかを選ぶことは、とても大変な作業です。

実際生活が始まってみると、「ここはほとんど使わないなぁ」とか

「付ける必要がなかったなぁ」というような照明もあるので、

なかなか難しいものです。

家具は部屋の雰囲気に大きく影響している、と以前書きましたが、

照明も雰囲気づくりに大きく影響しています。

インテリアとしての役割が大きい照明と、必要な“あかり”として

場所や種類を決めるべき照明の2通りあり、それぞれで“あかり”

の質や量が決まります。

この、あかりの特徴の違いを知ることと、部屋をどのように見せたいのか?

で種類と量も決まるのです。

でしたね。

 

今日は、照明方法とあかりの演出についてです。

◆ライフスタイルとあかり

あなたのライフスタイルを考えてみてください。

そのライフスタイルにあかりの演出を加えて想像してください。

例えば、ホームパーティを開くことが多い人は、

パーティのときのあかりの演出にごだわったり、

ホームシアターを映画館のようなあかりの演出にしたいと思いますよね。

家族団らんの時間を大切にしたい人は、帰宅後、食事して、

テレビを観て一日が終わり、ではもったいないですね。

TVを消してゆっくり音楽を聴いたり、お風呂あがりにテラスで

ビールを飲んだり、家族とゆっくり会話を楽しんだりと、

あかりの演出による今までとは違う時間の過ごし方はいかがでしょう。

新しいライフスタイルが発見できそうですよね。

 

◆照明方法の種類

照明方法には、部屋全体を照らす全体照明(主照明)と、

部屋の一部を照らす部分照明(補助照明)があります。

全体照明は、シーリングライト、ペンダント、シャンデリア、ダウンライトなど。

部分照明は、ブラケット、スポットライト、フットライトなどですね。

ホテルやレストランでは全体照明と部分照明を上手に合わせて使って

色々な雰囲気をつくっていますよね。

あなたが「落ち着くなぁ」と感じる場所の照明を

チェックしてみましょう。

カフェやお店に入って、素敵だなぁと思う照明があれば、

写真を(撮影が可能なら)撮っておくとよいですね。

 

◆ひとつの部屋で、色々な場面を楽しむためには?

ひとつの部屋にひとつの照明ではなく、いくつかの照明器具をつけて、

あかりを楽しみます。

例えば、10帖のリビングダイニングに、埋め込み式のダウンライト3つ、

壁につけるブラケットを2つ、天井のシーリング1つ、

食卓の上のペンダントを1つ、をつけたとします。

食事の時はペンダントとブラケットで料理をいただきます。

食事が終わったら、ダウンライトと、ブラケットでくつろぎます。

新聞を読む時はシーリングライトとブラケットをつけて、

ブラケットの下で読みます。

10帖の部屋の照明器具は、全部で7つ。

場面、場面を楽しむ演出効果を想像しただけで楽しくなりますよね。

 

◆身体に与える照明の影響

最近「夜寝られない」という悩みを持つ人が多いそうです。

就寝前に部分照明でくつろぐ時間は、適当な暗さで「眠り」へと

導いてくれるそうです。

就寝直前まで明るい状態だと、誘眠するホルモンが抑制されて

眠れなくなるんだとか。

明るい部屋で眠ると成長ホルモンが抑制されたり、

夜、赤ちゃんを明るい部屋で眠らせると大人になって

近眼になる確率が増える!?など、

照明は部屋の雰囲気づくりに影響を与えるだけでなく、

人間の身体にも少なからず何か影響を与えているわけですね。

明るさに慣れてしまっている人も、家族の趣味や団らんのために、

リラックス用のあかりの演出も考えてみてはいかがでしょう。

では、また。

 

 

 

 

 

 

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日本中、同じでいいですか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年9月20日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

家族団らんの時間を大切にしたい人は、帰宅後、食事して、

テレビを観て一日が終わり、ではもったいないですね。

TVを消してゆっくり音楽を聴いたり、お風呂あがりにテラスで

ビールを飲んだり、家族とゆっくり会話を楽しんだり、

ホームパーティを開くことが多い人は、パーティのときの

あかりの演出にごだわったり、ホームシアターを映画館のような

あかりの演出にしたり、とライフスタイルにあかりの演出を加えることで、

今までとは違う時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

ひとつの部屋で、色々な場面を愉しむためには、部屋に何種類かの

照明器具をつけて、場面、場面を楽しむ演出効果を楽しみましょう。

でしたね。

 

今日は、気候風土を理解することの大切さについてです。

◆“居心地のよい飽きない家”

あなたのライフプランから、どんな住まいにしたいのかが、

段々具体的になってきましたね。

そろそろ工法や構造についても気になってきたのではないでしょうか。

でも、工法や構造は本当にいろいろな方法があって、素人が少し勉強

したくらいで理解することは不可能に近いと言っていいでしょう。

ですから、ある程度はプロにお任せするべきですが、

大切なことは、やはり“あなたの住まい方には何が最良なのか?”

ってことです。

工法や構造は、見た目のデザインはもちろん、家の寿命や

住み心地にも大きく関係してくるのです。

誰だって“居心地のよい飽きない家”を求めているはずですよね。

 

例えば、

ある地方や、ある国の風土に合わせて作られた家の形を、

全く違う気候風土の地に建てて、居心地が良いでしょうか?

大量のエネルギーが必要になったり、メンテナンスが頻繁に

必要になったり、どこかに問題が出てきます。

日本は南北に長く、沖縄から北海道、全く気候が違いますね。

沖縄に多く見られる家の形状、デザイン、構造。

北海道に多く見られる家の形状、デザイン、構造。

全く違いますね。

それから、自分の好きな色や目立つデザインなど、

見た目だけを考えて建てた家は、年月が経つにつれて

色あせや、地域から浮いた家になってしまうものです。

それなのに、気候風土も地域の雰囲気も無視したような家が

結構あるんです。

それが、ハウスメーカーの家です。

CMや展示場で目にしますよね。

全国どこにでも、見た目はほぼ同じ仕様ですね。

どこのハウスメーカーで建てたか一目でわかることで、

ブランド力を感じる人にとっては構わないかもしれませんが…。

例えば、

寒冷地で鉄骨造を住宅に採用すると、鉄が結露してしまいます。

もちろん結露対策をすれば問題ないわけですが、

通常の温暖地と同じ仕様で建ててしまう。

それから、日本には数種類のシロアリが生息しているらしいんですが、

種類によって生息地域や好みの木材など違うんです。

もちろんその地域で古くから仕事をしてきた工務店などは

よく知っているわけです。

ところが、知らずにその土地に生息するシロアリが好む木材で

家を建ててしまい、新築後わずか5年で建替えなければいけないほど

シロアリ被害を受けてしまった。

という話もあるそうです。

北海道は断熱性能をしっかりとしていなければ、

家の中で凍死することもあり得るとか。

「大手だから安心」というわけではないのです。

安易にデザイン優先の家づくりをしてしまうと、

「こんなはずでは・・・」ということにもなりかねません。

欠陥住宅の多くの原因は、その地域の気候風土や特徴を

把握していない仕様から構造を腐らせる。というものだとか。

あなたが住んでいる土地の気候風土をどれだけ理解し、

どう取り入れて、どう活かすのか。

そこで工法や構造がある程度決まってくるんです。

そして、状況を伝えたり相談しながらどれだけ理解し合えるか。

こんなことに注意して、業者選びをしていくことが大切ですよ。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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資金計画が変わってきます。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年9月27日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

工法や構造は多数の方法があり、素人が理解することは

不可能に近いのです。

“あなたの住まい方には何が最良なのか?”ということを

考えてくれるプロにお願いしましょう。

工法や構造は、見た目のデザインはもちろん、家の寿命や

住み心地にも大きく関係してくるものです。

気候風土に合わない家を建てて、居心地が良いでしょうか?

自分の好きな色や目立つデザインなど、見た目だけを考えて建てた家は、

年月が経つにつれて、色あせや、地域から浮いた家になってしまうものです。

あなたが住んでいる土地の気候風土をどれだけ理解し、

どう取り入れて、どう活かすのか。

すべてをひっくるめて考えて、工法や構造が決まるものです。

でしたね。

 

今日は、必ず必要になる費用の話です。

◆ライフサイクルコストとは?

製品や構造物などの生涯を通じてかかる費用のことです。

・住宅を建てるときにかかる建設費全般(企画、設計、竣工、運用など)

・普段使う電気・水道・ガスなどの光熱費

・交換が必要になる電気機器(電機温水器・空調・冷蔵庫・洗濯機など)

・建物本体の補修にかかる補修費

・耐用年数の経過により解体処分費

など。

電気機器はどのメーカーでも耐久性はそれほど変わりませんが、

平均10年で 買い換え=寿命 と考えていいと思います。

その他の費用と光熱費は建物の造り方で大きく変わってきます。

 

例えば、外壁。

木造住宅の外壁といえば、レンガ調のサイディングや珪藻土仕上げ、

それから古くからある吹き付け仕上げ、などですね。

寿命が短いのはどれだと思いますか?

 

答えは手入れをしない吹き付け仕上げと、

シーリングをやり変えないサイディングの外壁、なんです。

吹き付け仕上げの外壁は、表面にひび割れが入ると、

そこから雨が入り壁の内部を腐らせます。

約10年でひび割れの補修をして吹き付けをやり直すとなれば、

費用は足場などの仮設などによっても違いますが、

約100万円くらいかかります。

つまり、建築時に安価な分、10年後には結構な補修費が

必要になるということです。

シーリングとは、外部のサッシの縁と外壁の間の隙間を埋める

ゴムのようなもののことで、寿命は約10年。

温度変化に弱く、粘性のあったものが硬化して、

サイディングパネルとの間に隙間ができ、そこから水が浸入してしまうんです。

近所を歩くと、多くの住宅がサイディングだと思うのですが、

寿命が何年なのか? 知っている人は少ないでしょうね。

知らないからそのままにしている → ずっとそのままにしていたら?

シーリングを変えるだけでは済まなくなってしまうんです。

ですから、安易に安い住宅に飛びついたりすると、

将来、修理ばかり!!なんていうことになるかもしれません。

 

◆耐久性とメンテナンス費用

本当は、ハウスメーカーや設計者は、

「○年毎に足場を組んで、□□の補修工事をする必要が

ありますよ。その費用は△△万円くらいです。」

という話をする必要があるはずですよね。

でも、そういった説明をしている所は少ないようです。

「この家の外壁は、何年持ってどれくらいの頻度でメンテナンスをして、

どれくらいお金がかかるのですか?」

と確かめておくとよいでしょうね。

 

例えば、5年しか寿命がないと言われれば、

「では10年もつ材料はないですか?」と。

さらに「その材料にするなら今より金額はどれくらい変わりますか?」

などと質問してみましょう。

・5年ごとに30万円の補修代がかかる外壁材(20年で120万円の補修代)

・総額20~50万円アップで20年はメンテナンス不要の外壁材(気候風土など地域差もあります)

あなたは、どちらが良いですか?

外壁材1つで、耐久性やメンテナンス費用のかかり方など、

ライフサイクルコストが大きく変わってくるのです。

ライフサイクルコストを知ることは、資金計画にも影響してくる

大切な事なのです。

では、また。

 

 

 

 

 

 

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