[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]
2009年9月27日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
前回は、
工法や構造は多数の方法があり、素人が理解することは
不可能に近いのです。
“あなたの住まい方には何が最良なのか?”ということを
考えてくれるプロにお願いしましょう。
工法や構造は、見た目のデザインはもちろん、家の寿命や
住み心地にも大きく関係してくるものです。
気候風土に合わない家を建てて、居心地が良いでしょうか?
自分の好きな色や目立つデザインなど、見た目だけを考えて建てた家は、
年月が経つにつれて、色あせや、地域から浮いた家になってしまうものです。
あなたが住んでいる土地の気候風土をどれだけ理解し、
どう取り入れて、どう活かすのか。
すべてをひっくるめて考えて、工法や構造が決まるものです。
でしたね。
今日は、必ず必要になる費用の話です。
◆ライフサイクルコストとは?
製品や構造物などの生涯を通じてかかる費用のことです。
・住宅を建てるときにかかる建設費全般(企画、設計、竣工、運用など)
・普段使う電気・水道・ガスなどの光熱費
・交換が必要になる電気機器(電機温水器・空調・冷蔵庫・洗濯機など)
・建物本体の補修にかかる補修費
・耐用年数の経過により解体処分費
など。
電気機器はどのメーカーでも耐久性はそれほど変わりませんが、
平均10年で 買い換え=寿命 と考えていいと思います。
その他の費用と光熱費は建物の造り方で大きく変わってきます。
例えば、外壁。
木造住宅の外壁といえば、レンガ調のサイディングや珪藻土仕上げ、
それから古くからある吹き付け仕上げ、などですね。
寿命が短いのはどれだと思いますか?
答えは手入れをしない吹き付け仕上げと、
シーリングをやり変えないサイディングの外壁、なんです。
吹き付け仕上げの外壁は、表面にひび割れが入ると、
そこから雨が入り壁の内部を腐らせます。
約10年でひび割れの補修をして吹き付けをやり直すとなれば、
費用は足場などの仮設などによっても違いますが、
約100万円くらいかかります。
つまり、建築時に安価な分、10年後には結構な補修費が
必要になるということです。
シーリングとは、外部のサッシの縁と外壁の間の隙間を埋める
ゴムのようなもののことで、寿命は約10年。
温度変化に弱く、粘性のあったものが硬化して、
サイディングパネルとの間に隙間ができ、そこから水が浸入してしまうんです。
近所を歩くと、多くの住宅がサイディングだと思うのですが、
寿命が何年なのか? 知っている人は少ないでしょうね。
知らないからそのままにしている → ずっとそのままにしていたら?
シーリングを変えるだけでは済まなくなってしまうんです。
ですから、安易に安い住宅に飛びついたりすると、
将来、修理ばかり!!なんていうことになるかもしれません。
◆耐久性とメンテナンス費用
本当は、ハウスメーカーや設計者は、
「○年毎に足場を組んで、□□の補修工事をする必要が
ありますよ。その費用は△△万円くらいです。」
という話をする必要があるはずですよね。
でも、そういった説明をしている所は少ないようです。
「この家の外壁は、何年持ってどれくらいの頻度でメンテナンスをして、
どれくらいお金がかかるのですか?」
と確かめておくとよいでしょうね。
例えば、5年しか寿命がないと言われれば、
「では10年もつ材料はないですか?」と。
さらに「その材料にするなら今より金額はどれくらい変わりますか?」
などと質問してみましょう。
・5年ごとに30万円の補修代がかかる外壁材(20年で120万円の補修代)
・総額20~50万円アップで20年はメンテナンス不要の外壁材(気候風土など地域差もあります)
あなたは、どちらが良いですか?
外壁材1つで、耐久性やメンテナンス費用のかかり方など、
ライフサイクルコストが大きく変わってくるのです。
ライフサイクルコストを知ることは、資金計画にも影響してくる
大切な事なのです。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
|この記事のURL│