建て時と住宅ローンの選択は慎重に

[ テーマ: 失敗しない住まいづくり ]

2013年7月7日10:00:00

こんにちは、若松です。

 

最近、消費税増税前にと急いで新築する人が増えています。

資金の準備ができている人ならいいのですが、

「消費税が安いうちに・・・」

というのが狙いなら、慌てて計画を勧めるのはやめましょう。

税制改革の内容や資金の貯まり具合をチェックしながら、

自分に合った建て時を探る方が賢明ですよ。


ところで、3年前に新築したスタッフの家には、

今年に入ってから、あちこちの銀行マンが訪ねてくるようになりました。

どの銀行マンも

「最近、金利が上がってきています。

 住宅ローンを変動金利で借りているなら、

 今のうちに見直しをしておいた方がいいですよ」

と話すそうです。

最近は、1%未満の金利で借りられる時代です。

それに比べたら、固定金利で2%というのは、とても高く感じられますよね。

でも、過去の金利と比べると、2%というのはお得な金利です。

「もし景気が回復して金利が上がったら?」

「もし入院や介護で収入が減ったら?」

「もし子どもが私立に行きたいと言ったら?」

と考えると、1%程度の違いで安心感を得られる方が良い気もしますよね。

特に、教育費で家計が圧迫される時期は、

『目先のお得感』と『金利に振り回されない安心感』のどちらがいいのか

慎重に考えたいものです。


もし増税や金利など、目先のことに捉われすぎると

逆に損をすることになるかもしれません。

『タイムセール!』とか『限定○個限り!』

といった言葉に反応しやすい人は、特に注意が必要でしょう。


家づくりは決断の連続です。

「どれを選べばいいのか分からない」

と悩むシーンも多いものです。

それは、お金のことだけでなく、土地選びや業者選びも同じです。

そんな時は、先々のことを想像しながら考えてみましょう。

家族が心穏やかに過ごせそうにない選択は、避けた方が賢明ですよ。

 

では、また。

 

 

 

 


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その生活習慣では貯金ができないかも・・・

[ テーマ: 資金計画 ]

2013年7月14日08:00:00

こんにちは、若松です。


家づくりを考えている人の中には

「家は欲しいけど資金が貯まらない」

と悩む声が多いものです。

これは、給料を上げない会社が悪いんでしょうか?

それとも、景気のせいでしょうか?

といっても、不景気な日本に住んでいるのは皆同じ。

業種によって不景気感は違うでしょうが、

それを言い訳にしたらキリがありませんね。


資金が貯まらない理由の一つは、もっと身近なところにもあります。

それは『生活習慣』です。

例えば・・・

・先取り貯蓄をしていない

・タバコ・酒・パチンコなど、『やめられない』と思っている娯楽がある

・常に何らかのダイエット法を試している

・『必要だから買う』のではなく『欲しいから買う』

・特売やバーゲンの文字を見ると血が騒ぐ

・曜日を決めず、毎日のように買い物をしている

・自動販売機を愛用している

・水筒を使わない

・買い物をする時、他店と価格を比べない

・買いだめをし過ぎ、消費期限を切らして捨てたことがある

・服や持ち物は安さ重視で、それほど愛着がない

・徒歩や自転車移動が面倒で、車や公共交通機関を使う

・掃除や片付けが苦手

・動くのが面倒

・やけ食いや買い物でストレスを発散する

・外出や就寝の直前まで冷暖房している

・携帯を充電しながら就寝する

・必要もないのにテレビや照明をつけている

・財布の中身を把握していない

・車の任意保険や医療保険などの見直しを面倒だと感じる

・ニュース番組や新聞は苦手

・貯金や節約への関心が低い


・・・まだまだありますが、この辺でやめておきましょう。


どうですか?

当てはまるものが多いほど、今のあなたは貯蓄できない体質と言えます。

無駄遣いしやすい体質と言った方がいいでしょうか。


節約体質にならないと、

家づくりの資金を貯めることは難しいものです。

何より、今の生活習慣のまま年金生活に入ると、

家計は破たんするかもしれません。

給料より年金が多いというのは、まず考えられませんからね。


たとえば年収300万円で年間100万円以上貯金する人もいれば、

全く貯金できない人もいます。

足りなくて借金する人もいます。

その違いは、お金の使い方です。

一度、家族の生活習慣を見直してみるといいですね。


さて、そのほかに大切なのが『目標設定』です。

「あと○年で○万円貯める。そのために、今月は○万円貯める」

というように、期間と目標額をはっきりさせましょう。

漠然と貯めるより、やる気が湧いてきますよ。

 


では、また。

 

 

 

 


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『楽しさ』と『不安』はセットです

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年7月21日08:00:00

こんにちは、若松です。


「頭金を貯めるために、妻にパートで働いてもらいたい。だけど・・・」

「新築一戸建てで暮らしたい。だけど・・・」

「二世帯同居なら育児を手伝ってもらえて助かる。だけど・・・」

あなたは、そんな『だけど病』に感染したことはありませんか?


ところで、『だけど病』の原因は何でしょう。

「自分は仕事で疲れて帰るから、家事を手伝いたくないな」

「確かに新築にはあこがれるけど、数千万円の借金を抱えるのは怖いな」

「育児は手伝ってほしいけど、義父母の介護は遠慮したいな」

そんな感じではありませんか?


あなたもご存じのとおり、家づくりは楽しいことです。

ただ、その『楽しさ』は『不安』とセットになっています。

その不安が決断を鈍らせてしまいます。

得るものはある一方、失うものがあるかもしれないのが家づくりだからです。


例えば、今の住まいのご近所関係や利便性に魅力を感じているなら、

今と同じか、それ以上の環境を手に入れられたいと思いますよね。

でも、下手をすると、どちらも失うかもしれません。

それに、答えは一つではありません。

だからこそ

「一番正しい答えを見つけたい」

と努力すればするほど苦しくなるんです。


では、いったいどうすれば不安を減らせるんでしょう。

そのためには、まず『何が不安なのか』を自分が知ることです。

そして、その問題の解決策を探りましょう。

例えば

「多額の住宅ローンを抱えるのが怖い」

という不安の背景には、

「不景気や入院などで収入が減ったら・・・」

「景気が良くなって、変動金利が上がったら・・・」

「教育や介護などで、計画以上の費用が必要になったら・・・」

など、さらに細かい不安があります。

それが分かったら、その一つ一つについて解決法を探るんです。


この時、家族だけで解決法を探しても、

煮詰まるだけで、何も解決しないかもしれません。

そんな時は、フィナンシャルプランナーなどの専門家や

家づくり経験者に話を聞くなど、

積極的に外の世界とコミュニケーションを取ってみましょう。


一つ一つの不安に向き合い、よりよい解決法を探す。

そうすると、漠然とした不安から逃れることができます。


また、

「二世帯同居なら育児を手伝ってもらえて助かる。だけど・・・」

という不安の原因は、後々両親の介護をしなければいけないことなのか、

夫婦の兄弟が帰省した時などの親戚づきあいのことなのか、

食費や光熱費など、曖昧な費用負担のことなのか・・・。

いろんな原因が考えられますよね。

その解決策を探すには、ご両親も交えて話すことが大切です。

夫婦の兄弟も同居する計画なら、彼らも交えましょう。


ところで、不安を一つずつ解決していっても、

全ての不安が無くなるとは限りません。

あなたや家族の不安と十分に向き合って

「それでも家を建てたい」

と思えたなら、建て時がやってきたと捉えてもいいのでは?

より良い家づくりをするためには、こんな作業も大切ですよ。

 


では、また。

 

 

 

 


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省エネ住宅にはいくつもの種類が

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年7月28日08:00:00

こんにちは、若松です。


1.省エネ基準適合住宅

2.認定長期優良住宅

3.認定低炭素住宅

4.ゼロ・エネルギー住宅

5.LCCM住宅

6.スマートハウス

この中で、あなたが初めて目にしたものはありますか?

これらはすべて省エネ住宅といわれるものです。


ちなみに『省エネ』というのは、

平成11年に定められた『省エネ基準』を満たしているかどうかがカギになります。

この基準を満たしているのが

「省エネ基準適合住宅」「認定長期優良住宅」「認定低炭素住宅」

です。

「LCCM住宅」「スマートハウス」については、

特に定義はないものの、ある一定程度の省エネ能力があることを前提としています。


これらの中で、一番省エネ性が高いのが「ゼロ・エネルギー住宅」です。

省エネ基準住宅よりも10%以上高い省エネ性が求められますから、

省エネにこだわりたい人には一番合っているでしょう。


ところで、省エネ住宅は、一般的な住宅より建築費が高いものです。

そこで、気になるのが補助金や減税などの優遇制度です。

現状で、最も補助金が充実しているのが『ゼロ・エネルギー住宅』です。

国土交通省から最大165万円、経済産業省から最大350万円の補助金が支給されます。

一方で、最近テレビコマーシャルなどでよく耳にするスマートハウスは

補助金は特に用意されていません。

ただ、住宅エコポイントの時もそうでしたが、

毎年支給条件や支給額を見直したり、予算オーバーになったら支給を打ち切ったり

ということがないとは言えません。

ですから、省エネ住宅を建てるときには、

その時点での補助金制度について調べなおした方が賢明です。


一番安全なのは、

補助金が降りなくても建てられるだけの資金計画の中で行う住まいづくりです。

そして補助金がおりたら、それをメンテナンス費用に貯蓄してもいいし、

繰り上げ返済を行うのもいいですね。

いずれにしても

「補助金をアテにしていたのに、これでは首が回らない」

という資金計画だけはやめましょう。


省エネ住宅の種類によっては、

固定資産税や不動産所得税などの税金も、多少変わってくる場合があります。

少しややこしいので、もしかすると間違えてしまう業者がいるかもしれません。

あなたが省エネ住宅にこだわりがあるのなら、

性能や税制の違いを、しっかり予習しておいた方が良さそうですね。

 

では、また。

 

 

 

 


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