冷たくなるのは「もう用はない」と思っているから

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2014年5月4日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

先週、営業マンについて少し触れました。

彼らについてもう少し知ってほしいので、今日は営業マンについて話します。


営業マンとして働いている人は、

新規のお客さんを見つけ出し、契約に結び付けるのが仕事です。

ということは、契約を取れなくなったらお払い箱。

自分から辞めることもあれば、会社から辞職を促されることもあります。


家づくりをするほとんどの人は、人生で1回だけ施工業者を探すものです。

そんな人を見つけ出し、契約を獲得するため、

営業マンは常に身だしなみを整え、話し方を訓練し、新しい知識を学び、

早朝から深夜までお客さんを追いかけ・・・と必死に努力し続けています。


彼らの給与スタイルは、固定給プラス歩合給が一般的です。

契約が多いほど収入は増えますが、

こんなご時世ですから、全く契約が取れない月もあります。

そうなると、固定給(最低限の保障)だけで家族を養うことになります。

ある営業マンによると、とても生活できるレベルの金額ではないとか。


社員としてではなく請負で契約している人の場合、

完全歩合給なのでさらにシビアです。

1件当たりの報酬割合は増えますが、契約が取れなければ給与はゼロです。

他業種の営業と建築業の営業を掛け持ちしている人もいますが、

それもまた、生き残るための1つの方法なのかもしれません。


だからこそ、彼らは常に新しいお客さんに興味を持ち、

自分を気に入ってほしいと願い、最大限におもてなしをします。

「営業マンの人柄を気に入って契約を決めました」

という人が今も多いのは、そんな事情を抱える彼らの努力の賜物でしょう。


そんな彼らですから、契約を終えたお客さんに使える時間などありません。

次の契約を獲得しないと家族を養えませんから、当然と言えば当然です。

しかし、事情を知らないお客さんは、

「契約したら、あれだけ親切だった営業マンが冷たくなった」

「困ったことがあったらいつでも連絡してください、と言ってくれていたのに」

と、裏切られた気持ちになってしまうわけです。


(じつは、お客さんをずっと大切にすることで自分のファンになってもらい、

 その人を通じて紹介してもらう方法もあるのですが、

 その価値を知らない営業マンや、その方法が苦手な営業マンは、

 どうしても新規客に重心が移ってしまいます。)

 

もし、すでに気になる業者がいるのなら、

営業を担当している人の様子を観察してみましょう。

業者の規模によって、営業専任の人もいれば、

建築士の資格を活かして図面の作成まで携わる人もいます。

小規模な業者の場合、代表者が、営業も設計も施工も担当しています。


代表者が全てを兼務している業者なら、あなたの意思を何度も伝える必要はありません。

余計な人件費を負担する必要もありません。

ただ、営業マンほど接客スキルを磨いていないので、

「話しにくい、何だか怖い」

と不安に感じることがあるかもしれません。

それに、最新の情報や知識がなく、物足りなさを感じることがあるかもしれません。


でも、

何十年も暮らす家づくりに欠かせない知識や考え方というのは普遍的なものです。

そこをきちんと押さえている代表者兼営業マンというのは、

なかなか心強い存在だと思いますよ。

 

 

 

では、また。

 

 

 

 


追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。


満足感を得られない新居にお金を払う価値はありますか?

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2014年5月11日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

家づくりでは、お金を払う価値があるものとないものがあります。

材料で例えるなら、

健康と癒しを与えてくれる自然素材には、お金を払う価値があります。

しかし、シックハウスの原因になる建材には、お金を払う価値がありません。


営業マンで例えるなら、

あなたがより幸せに暮らせるような家づくりを、と

あなたの話を真剣に聞き、懸命にサポートし、

入居後も良い関係が続く営業マンにはお金を払う価値があります。

しかし、あなたのためではなく、

自分のノルマ達成のために接してくる営業マンや、

自分の考えを押し付けてくる営業マンには、お金を払う価値がありません。


業者で例えるなら、

あなたに叶えたい夢を尋ね、それを実現しようと全力を尽くしてくれる業者には

お金を払う価値があります。

しかし、あなたに間取りや求める性能を聞き、

快適な空間を提供することしか思いつかない業者には、お金を払う価値はありません。


ご存知の通り、家づくりには多額の費用が必要です。

その費用を数十年に渡って返済し続けるんですから、

どうせなら納得できるお金の使い方をしたいと思いませんか?

快適な空間で暮らすためだけなら、賃貸住宅や建売住宅でも構いませんよね。

多額の費用を使って一戸建てを新築するなら、夢を叶えてくれて、

今よりずっと幸せに暮らせる家でないと、建てる意味がありません。


快適に暮らせることと幸せに暮らせることは、一見似ています。

ですが、よくよく考えてみると全く別のものだと気付くはずです。


「いやあ、夢なんて特にないし、今より広い家で暮らせたらそれで十分だよ」

と考える人もいるでしょう。

しかし、こだわりの無い家を建てた時に得られる満足感はわずかです。

その上、それほど思い入れも持てないので、家を大切にしようと思わないものです。


ところで、あなたには

「こんな夢を叶えるために新築したい!」

という明確な目的はありますか?

もし

「隣近所の騒音問題に疲れたから」

「子どもをもっと広い家で育てたいから」

といった理由だけで新築すると、防音や間取りなど、

問題解決を重視した家づくりになってしまいます。

そのために新築して、多額の借金を長期間返済するのも1つのあり方でしょうが、

夢を叶えることを意識すると、住まいづくりはもっともっと面白くなります。

暮らし始めてからの満足感も全く違います。


満足感を得られる家は、お金を払う価値があります。

そのためには、新居で何をしたいのか考えてみましょう。

突拍子もないアイデア、子どもの頃の夢、大人になってからの夢・・・。

「こんな夢を叶えるなんて無理だ」

と思わず、まずは夢を全部書き出してみましょう。


本格的な天体観測ができる施設を自宅につくった人もいます。

限られた予算で自然素材の家をつくった人もいます。

お金を払う価値がある業者と夢を叶える家づくりをする・・・。

考えるだけでワクワクしてきますね。

 

では、また。

 

 

 

 


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広告を出さない優良業者に出会うには

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2014年5月18日08:00:00

こんにちは、若松です。


数年前、知人が新築した時のことです。

依頼したいと思える外構業者が見つからず、途方に暮れていました。

引き渡しを受けたら、すぐに外構工事を頼もうと思っていたからです。


困り果てた知人は、施工中の大工に

「あなたなら、どの業者に自宅の外構工事を依頼したいですか?」

と尋ねました。

すると、その大工は、

「代表者とスタッフ1人の小さな会社を知っていますが、

 そこは発想力も技術力も素晴らしいんです。

 ただ、いつも予約待ちの人がいるそうなので、

 こちらから期日を指定するのは難しいかもしれませんよ。

 作業中は連絡が取れないかもしれないので、

 時間をずらしながら電話してみてください。

 その時、私から聞いたと伝えると、お互いに話しやすいと思います」

と、ある個人名と携帯電話の番号を教えてくれました。


詳しく尋ねてみると、その業者は営業活動を一切していないとか。

ホームページもありません。

事務所もありません。

打ち合わせはお客さんの庭を見ながら行うし、

事務員など留守を預かるスタッフはいないので、事務所は必要ないそうです。

そんなスタイルですが、

知人やOBさんの紹介だけで十分に経営が成り立っています。


恐らく、あなたが住む地域にも、こういった業者はいるでしょう。

しかし、良い家づくりをする工務店や、良い庭づくりをする外構業者は、

紹介をこなすだけで忙しいので、あまり情報発信をしません。

ですから、出会える機会はとても少ないのです。


彼らに出会えるチャンスがあるとすれば、

知人の紹介を待つか、施工中の現場をあちこちチェックしてみるか・・・。

あとは、そんな工務店を専門に紹介している業者を訪ねるしかないでしょう。


私は、自分の家づくりを失敗したことがあります。

だから、これから新築する人に同じ思いを敷いてほしくないと思い、

そんな業者との出会いの場を提供しています。

家づくりは得意だけど話すのは苦手、という業者もいますし、

何から話したらいいかわからない、とあなたが困ることもあるでしょうから、

契約までは私も立ち会います。

 

カタログで選べる規格住宅ではなく、家族がより幸せになる家を建てたいのなら、

http://www2.archipro.co.jp/tanpatu/syoukai.html

は参考になると思いますよ。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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その費用を負担するのは誰?

2014年5月25日08:00:00

こんにちは、若松です。


前回、良い家づくりをする工務店は

紹介だけで経営が成り立つので情報を発信しないことが多い、

という話をしました。

また、そういった業者との出会いの場を私が設けていることも話しました。


インターネット上には、たくさんの紹介サイトがあり、

それぞれの視点で、オススメの工務店やハウスメーカーを紹介しています。

(この『オススメ』というのが曲者なのですが。^^;)


ところで、紹介サイトには、いくつかの種類があります。

簡単に分類すると、

・登録料や年会費などの費用負担ができ、簡単な審査をクリアした業者を紹介するサイト

・ハウスメーカーだけを紹介するサイト

・地域の工務店だけを紹介するサイト

・特定の工法で施工している業者だけを紹介するサイト

などです。

そして、多くの紹介サイトに共通するのが、

・登録を依頼してきた業者だけが紹介対象になっている

・サイト運営者が定めた費用を負担しなければならない

ということです。


あなたもご存知の通り、業者が契約を得るためには、それなりに費用がかかります。

唯一費用がかからないものは紹介だけです。

しかし、業者によっては紹介者にお礼を支払う場合もあります。

ある業者の場合、紹介者が個人なら数万円、

業者(不動産業者など)なら、数万円から契約額の○%といった額。

そして、最終的にその費用は契約者から回収することになります。

契約書には『諸経費』として計上されるのが一般的です。

契約者の心理を考えたら、

『広告宣伝費』とか『紹介料』なんて書けるわけがありませんからね。

ただ、契約者には正しいことを知りたいという願望もあります。

ですから、諸経費の内訳を尋ねたり、曖昧な表現に不信感を感じる人もいるわけです。


世の中には、

「自分に合った業者は足で探せ」

という人がいます。

「1日に何件も調べて疲れ果て、情報を整理できなくなるくらいなら、

 ネットを上手に活用して効率よく探せ」

という人もいます。

しかし、初めて家を建てる人の多くは、そもそも正しい判断基準を持っていません。

そんな中、紹介サイトに出会ったら、

渡りに船とばかりに活用したくなるかもしれません。


その時は、まずサイトの経営方針や費用負担についてしっかり調べましょう。

いずれ自分が負担することになるかもしれない費用ですから、

納得できるまで調べておきたいものですね。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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