工務店には、こんな人もいます

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2014年6月1日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

あなたの街の工務店のこと、あなたはどれくらいご存知ですか?

いったいどんな人が経営しているんでしょう。

親から工務店を受け継いだ人でしょうか。

それとも、社長から信頼された社員でしょうか。

どちらのパターンもありそうですね。


では、最初に工務店を立ち上げた人は、なぜそこで起業したのでしょう。

その地域に愛着がある人でしょうか。

それとも

「近くにライバルがいない」

「これから成長しそうな地域だ」

とお金儲けを最優先に決めたのでしょうか。

工務店によってさまざまでしょうが、考え始めると面白いですよね。


ところで、工務店を立ち上げた人の中に

ハウスメーカーで働いていた人がいるのをご存知ですか?

彼らは、自社の利益を優先するハウスメーカーの家づくりに幻滅し、

施主が幸せになる家づくりをするために

ハウスメーカーの安定収入を捨ててまで、施主のために生きようとする人です。

もちろん、最初から順風満帆というわけにはいきません。

軌道に乗るまでは

スタッフに給料を支払うのが精いっぱいだったりします。

ハウスメーカーのような多すぎるほどの資料や、

豪華な展示場を用意することもできません。


しかし、地域密着の工務店にはハウスメーカーにない強みがあります。

それは、施主に寄り添った家づくりができることです。

家族の趣味や住まい方をじっくり聞きとり、

より幸せに暮らすためにはどんな家がいいのか、工夫を凝らすことができます。


一方、ハウスメーカーの場合

制約が多すぎて『相手に合わせた』家を建ててあげられません。

そのぶん、パンフレットや展示場を通して自社の家づくりに魅力を感じてもらい、

『自社のやり方に合わせてもらおう』としているのです。

性格的にそんな家づくりが合っている人もいるでしょうが、

このメルマガを読んでいるあなたは、

自分や家族に合わせた家づくりをしたいと思っているのではないでしょうか。

 

地域密着の工務店は、地元の信頼を得ていないと存続することができません。

家づくりに対する情熱を抱き続けていないと存続することができません。


・・・なかなか厳しい世界です。


家づくりに対するぶれない信念を持っていて、

お客さん立場に立った家づくりができるのが、地元で生き残っている工務店です。

露出度はハウスメーカーの圧勝ですが、

日本の新築住宅の半分以上は工務店が建てています。

そんなことを意識しながら工務店を観察すると、

今まで見えなかったものが見えてくるかもしれませんよ。

 


では、また。

 

 

 

 


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損得勘定優先で幸せは後回し?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年6月8日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

先日、建売住宅を紹介した折り込みチラシが入っていました。

そこには

「この先も、ずっと家賃を払い続けますか?」

とのキャッチフレーズがありました。

賃貸物件は、いくらお金を払っても自分の資産にはなりません。

建売住宅を購入しておけば、万が一の時は資産として活用できます。

でもそれを一番の目的だとアピールするなんて・・・。

私はすっかり憂鬱になってしまいました。


あなたは、より『お得』に暮らすために新居が欲しいですか?

それとも、より『幸せ』に暮らすために新居が欲しいですか?


損得勘定を最優先項目にしてしまうと、

家づくりが『目的』になってしまいます。

それを達成した後は、燃え尽きてしまう人もいれば、

日々の暮らしに不便や不満を感じる人もいます。

その原因は、幸せに暮らすための家づくりを優先しなかったからです。


一方、毎日をより楽しむための新居が欲しい人は、

新居でどんな暮らしをしたいのか、

明確にイメージしてから計画を進めます。

そのためには家族で何度も話し合わないといけません。

それは、お互いのことをより深く知るための良い機会にもなります。

家族の絆を深めることもできます。


とはいっても、数千万円をかけての家づくりですから、

普通の人の視点は、ついつい金額に向いてしまいがちです。

そんなとき、

「それは違いますよ」

と正しい方向に視点を戻すには、業者の力が必要です。


ですが、それができるのは

「お客さんが、より幸せになれる家づくりをしよう」

と思っている業者だけです。

お金儲けのことばかり考えている業者は、

引き渡し後にお客さんが幸せに暮らそうが、不満を抱えて暮らそうが

知ったことではありません。


金額面をメリットとしてアピールする業者は、

恐らく毎日の生活を楽しめる住まいで暮らしたことが無いのでしょう。

だから、金銭的なメリットを訴えれば

お客さんの心に響くと考えたのだと思います。

あるいは、最初は高い志で入社したものの

金銭面のことばかり話してくるお客さんが多いことに気付き、

あえてそちらにターゲットを絞ったのか・・・。


お得さばかりを追求していると、

幸せに暮らせる家をつくることはできません。

限られた予算の中で、どんな家づくりをしたら

あなたや家族がより幸せに暮らせるのでしょう。

そのためには、

家族のどの要望を優先して、どの要望を削っていきますか?


これから何十年も住み続ける家に長く愛情を感じるためには

この作業はどうしても欠かせません。

それができたら、あとはそんな視点に共感してくれる業者を選ぶだけです。

この時、あなたと価値観が違う業者を選んだら

満足できる家づくりはできないので用心してくださいね。

 


では、また。

 

 

 

 


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命と引き換えにするのは怖いものです

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年6月15日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

前回、

より幸せに暮らせる家づくりをするために

「家族のどの要望を優先して、どの要望を削っていきますか?」

という問いかけをしました。


あの時、あなたは

「子どもの要望を優先しようかな」

と思ったかもしれませんね。

子どもの成長がきっかけで家づくりを検討し始めたのなら、

そう考えるのは当然のことかもしれません。


ですが、私の考えは違います。

私は、ご主人の要望を最優先にしてほしいと思っています。

その理由は、

自分の命を担保にして家づくりをするご主人を応援したいからです。


住宅ローンの契約内容の説明の中で

「契約者が死亡した場合、あるいは以下の病気で働くことができなくなった場合・・・」

とのくだりが出てきます。

この時、

「つまり、自分の命と引き換えにということか。

 払い終わるまで健康に生きていられるんだろうか」

と、たまらなく不安な気持ちになるとか。

そんな気持ちを抱えながら、毎日懸命に働いています。


定年退職するまで、

ご主人が家で過ごす時間は家族の誰よりも少ないかもしれません。

それは、それだけ家族のために頑張っているということ。

感謝と応援の気持ちを伝えるためには、

ご主人の要望を優先するのが一番だとは思いませんか?


子どもは、いずれ巣立ちます。

奥さんは、使いやすいキッチンは最低条件でしょう。

しかし、その他のことについては、

暮らしの変化に合わせて上手にアレンジしていくものです。

女性は器用ですからね。

ですから、ぜひご主人を優先してあげてください。

そうしたら、大好きな家でしっかり充電できたご主人は

明日もまた元気に出社してくれることでしょう。


業者によっては、子どもを優先した家づくりを提案する場合があります。

ずっとそこで暮らし続けるあなたがたご夫婦を後回しにして

子どもに合わせた家をつくるというのはおかしな話だと思いませんか?


業者は、ご夫婦を主人公にするより、子どもを主人公にしたほうが

ある程度パターンが決まっているので提案しやすいものです。

ということは、子ども優先の提案をする業者は、

業者に合わせた家づくりをしてほしいのだと解釈することもできます。

そんな業者が手掛けた家の10年後の満足度をぜひとも聞いてみたいものです。


住宅ローンを返済するため、万が一に備えて命を担保にし、

数十年間不安を抱えながら働き続けるご主人。

感謝と応援の意味を込めて、ご主人の要望を優先するというのは

とても素敵なことだと思います。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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ある日突然、スタッフ宅に見知らぬ女性が・・・

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年6月22日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

3か月ほど前、雪が舞い踊る昼下がりのことです。

在宅で仕事をしていたスタッフの家に

見知らぬ女性がやってきました。

「太陽光発電システムを設置することになったものの、

 分からないことだらけなので、設置している人に話を聞きたい」

と、ソーラーパネルが載っている屋根を探しながら歩いてきたとか。


いろいろ話しているうち、

スタッフは思った以上に女性の知識が少ないことに気付きました。

そこで、

・契約前に屋根の状態を調べ、必要に応じて適切なメンテナンスをすること

・業者の施工実績や、作業者の技術力を調べること

・リフォーム瑕疵保険に加入するのか確認すること

・設置後のサポート体制について確認すること

のほか、思いつく限りのアドバイスを伝えました。


また、

「一緒にお風呂のリフォームをするかどうか迷っている」

とのことだったので、どう暮らしたいかをまず考えて、

それから家族と相談した方が良いのでは、という話もしました。

暮らし方次第で、お風呂に求める内容も変わってきますからね。


玄関で数十分立ち話をして、

お互いに冷え切ったところでお開きになりました。


女性と話す中で、スタッフはその業者に不信感を感じたとか。

というのも、話を聞いたところ、今は契約直前の段階。

なのに、業者の説明不足のために多くの不安を抱えたままの女性が

不安解消のためにとった行動は、業者に説明を求めることではなく、

太陽光発電システムを設置している近所の家への突撃訪問。

しかし、スタッフはその業者に依頼したわけではないので、

彼女の不安を完全に解消してあげることはできません。

スタッフの体験談と仕事で得た知識を話し、最後に

「納得できるまで話を聞いて、この業者なら依頼しても大丈夫、

 と信頼するまでは契約しない方が良いですよ」

と伝えることしかできなかったんです。


新築もリフォームも、

初めて経験する人には分からないことだらけです。

どんな知識が必要か、何を確認すればいいのかわかりません。

そんな不安をやわらげてあげたいと思う業者は、

きちんと準備し、丁寧に対応しているはずです。

依頼する人の不安は共通している部分が多いでしょう。

だから、準備するのはそう難しいことではないはず。

業者とは、定期点検を通して長い付き合いをしていく間柄です。

だから、たとえ契約直前といえども、仕事力や人間力に不安が残る場合、

「本当にこの業者に依頼していいのか?」

と立ち止まる勇気は大切です。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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プラン作成にどんな労力が必要か、考えたことはありますか?

[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]

2014年6月29日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

「この土地にこんな暮らしができる家を建てたいのですが」

とプラン作成を依頼されたとき、

誠実な住宅業者は現場に行き

土地を細かくチェックするだけでなく周囲の状態も調べます。


きちんと見ないままプランを立てると、

自宅の窓を開けたら目の前に隣家の窓があった、

という事態になりかねませんからね。


そして、法務局で登記簿の確認をしたり、

用途地域などの法的な規制を調べます。

その規制の中で、隣家の状況を配慮しながら、

希望に沿ったプランを練り上げていくのです。


一般的な工務店の場合、そういった作業を自分たちで行います。

しかし、業者によっては下請けに一任する場合もあります。

大手のハウスメーカーなどは、多くがそんなシステムになっているようです。


そんな下準備をして、当初の依頼内容を叶えるのが難しいとわかったら、

さらに依頼主と面談し、内容の修正を行います。

そこまでの手間暇をかけて、やっとプランが出来上がるのです。


ところが、今の住宅業界の場合、

プラン作成をしても、全部が契約に結び付くわけではありません。

数社のプランを見比べて検討する人は多いですからね。

なのに、ここまでの作業を全て無料で提供している業者は少なくありません。

人件費だけを考えても、費用は数万円発生しているはずなのです。


業者によっては、最初に概算プランを作成し、

それをもとに概算の見積もりを計算していきます。

そして、契約をしてから詳細なプランを練り上げるようにすることで

少しでも費用や労力を節約しようとしています。


ところが、中にはこんな業者がいます。

プラン作成をしたのに契約に結び付かなかったとき、

いきなり作成費用の請求をしてくるのです。

このような業者は、契約時に費用の一部として請求するものと考えられます。

しかし、契約してもらえないと分かった瞬間、

費用を回収しようと動き始めます。


ある業者は、契約に至らなかった人に、

プラン作成費用として数十万円請求しました。

もしプラン作成前にその金額を知っていたなら、

依頼者は安易に相談しなかったでしょう。

本当にその業者に依頼していいのか念入りに調べ上げ、

「数十万円を支払ってもプラン作成をしてもらう価値がある」

と判断してから依頼したはずです。


じつは、プラン作成に関わるトラブルは決して少なくありません。

費用について事前に何の説明もない場合、一般的には無料だと解釈するものです。

もしプラン作成に必要な手間暇を知っている人なら、事前に質問するかもしれません。

しかし、一般の人でそこまで知っている人はどれくらいいるでしょう。


こんなトラブルを避けるため、あなたがプラン作成を依頼する場合は、

必ず事前に料金のことを確認してください。

もし無料だと言われたら、契約に至らなかった場合も無料なのか尋ねてください。

あなたは、専門知識を持つプロに、世界で1つだけのプランを考えてもらいます。

彼らはボランティアではありません。

そこを理解しておけば、

前述のような困った業者に理不尽な請求をされることもありませんよ。

 

 

 

では、また。

 

 

 

 


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