一番いい相談相手は誰でしょう?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年1月5日08:00:00

「家が欲しい!」

と思い立った時、人はまず最初に情報収集をします。

そのためにネットで検索したり、折り込みチラシを見たり、知人からクチコミを集めたり。

いきなり住宅展示場に行く人もいるでしょう。

セミナーなどで、専門家の考えをじっくり学ぶ人もいるかもしれません。


そして、ある程度『今どきの家づくり』を学んだら、

次に行うのが業者選びと土地選び。


と言っても、初めて家づくりをする人が手探りで考えるのは不安です。

そこで、

「よし、誰かに相談しよう!」

となります。


さて、この時の相談相手が問題です。


住宅会社の場合、

「私のところで家づくりをしたら、あなたが満足する家が完成しますよ」

「あなたのこだわりを、必ず実現させて見せます」

と言います。

「あなたの家づくりだと、A社の方がピッタリですね。

 あちらに問い合わせてみたらどうですか?」

と親切にアドバイスしてくれる業者は、一握りもいないでしょう。


次に金融機関や公共機関に相談した場合。

彼らは第三者としての立場で相談に乗ってくれます。

しかし、

 「○○建設は今までにトラブルを抱えたことはないのか?」

 「○○ハウスは本当に安くていい家を建ててくれるのか?」

 「○○工務店はつぶれる心配は無いのか?」

といった質問には答えてくれません。

その立場上、固有名詞が出てくるような

私たち消費者にとって一番関心のある質問には、答えられないことが多いんです。


それでは、新築経験がある友人や知人、親戚はどうでしょう。

彼らは、きっと親身になって答えてくれるでしょう。

固有名詞が出てくる質問にも、自分の知識をフル稼働して答えてくれることでしょう。

しかし、それはその人の体験や人から聞いたことを答えているに過ぎません。

新築経験といっても、1回しかない人がほとんど。

多い人でも数回程度でしょう。

だから、彼らに相談しても、どうしても本質的なことは分からないんです。

本当に知りたいことに関しては、業界の人に直接尋ねるか、

間接的に尋ねるしかないんです。


不安な時、誰かに助けて欲しい時は、

相談相手を冷静に選べないことがあります。

それぞれの相談相手の長所と短所を理解して、

アドバイスを上手に活用したいものですね。

 

では、また。

 

 

 

 


追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。


正解は1つではありません

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年1月12日08:00:00

前回、困ったときの相談相手についての注意点をお話ししました。


●住宅業者

  「当社で家を建てればあなたの悩みは解決されますよ」

  という答えしか返ってこない。

●公共機関・金融機関

  第三者の立場で応対してくれるが、

  特定の業者に関するつっこんだ情報は得ることができない。

●友人・知人・親戚

  家を建てた経験があっても、専門的な知識を持っているわけではない。

  そのため、話を鵜呑みにするのは危険がともなう。


といったケースがあるんでしたね。

アドバイスを受ける時は、十分に注意して下さい。


ところで、『家づくりの正解』というものは1つではありません。

それぞれの家庭の状況に応じて、それぞれの『正解』があります。

だから、家づくりは何度やっても難しいんです。

優れた技術力も持つ業者でも、聞き取り能力が足りなかった場合、

その家族にとっての正解といえる家づくりはできません。

ここで必要になるのが、あなたの行動力です。


利害関係のある人に相談をすると、

その人に有利になる答えが返ってくるかもしれません。

それは、あなたにとって不利な答えかもしれません。

また、あなたが

「プライベートをさらけ出したくない」

と躊躇していると、当たり障りのないものしか得られません。


今以上に幸せになる家づくりをするためには、まず

「自分と家族は、そこでどんなふうに暮らしたいか」

ということを、自分がしっかり把握しておく必要があります。


それを柱にしておくと、いろんな人に相談しても、

いろんなアドバイスを受けても、そうそうブレることはありません。

だって、自分に合ったアドバイスを取捨選択するだけでいいんですから。

といっても、簡単そうに見えて、じつはこれが難しいんです。


相手のアドバイスに従った結果、

予算オーバーになって生活が苦しくなるなど、

自分たちの暮らし方に合わない家づくりをしてしまうことがあります。


だから、

「自分と家族は、そこでどんなふうに暮らしたいか」

ということを何度も何度も考えてください。

小さなことまでイメージできるようになると、その柱はぶれにくくなりますよ。

 


では、また。

 

 

 

 


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雨戸はいかが?

2014年1月19日08:00:00

最近、日本のあちこちで竜巻が発生するようになりました。

その原因の1つに温暖化が挙げられています。

九州出身のスタッフによると、

毎年夏になるとスコールのような激しい夕立に悩まされていたとか。

関東で暮らすようになってから、そんな大雨が降らないことに驚いたそうですが、

今ではゲリラ豪雨と名づけられた激しい夕立が

年々激しさを増しているように感じられます。

このまま温暖化が進むと、ゲリラ豪雨が降る地域も拡大しそうですね。


さて、そのスタッフの実家は、全ての窓に雨戸がついています。

同じ時期に建てられた近所の家々も同じです。

その雨戸は、頻繁にやってくる台風から家を守るためのものです。

雨戸のおかげで、何度も被害を防ぐことができたそうです。


そんな雨戸は、強風が少ない地域では見かけることが少ないものです。

最近建てられた家を観察すると、1階の窓だけに設置されていたり、

特定の方角にある窓だけに設置されているようです。

強風がそちらから吹いてくるということでしょうか。


ただ、最近の竜巻の発生頻度を受けて、

雨戸の必要性を見直す声が増えています。


竜巻が発生した時、飛散したガラスでのケガを防ぐために

「カーテンを閉めて窓から離れなさい」

と言われますね。

この方法だと、確かにケガのリスクは減らせます。

ただ、家の中に入り込んだ突風が

屋根を押し上げて引きはがすのを防ぐことはできません。

先日の竜巻でも、雨戸が竜巻の侵入を防いで、

家の破損を最小限に抑えた事例もあります。

この近所の家は、雨戸が無かったために、屋根が軒裏から剥がされてしまいました。


最近は、

地震・火事・猛暑・犯罪などから家族を守れる家づくりが重視されています。

しかしこれからは、竜巻や大雨など、

ほかの自然災害にも目を向ける必要がありそうです。


ちなみに、雨戸を設置するタイミングですが、

新築後に設置するよりも、新築時に設置するのがオススメです。

その理由として、

・施工ミスを減らせる

・設置費用を抑えられる

といったことが挙げられます。


ひと口に雨戸といっても、機能やデザインは多種多様です。

興味を持ったのなら、一度実物をチェックしてみるといいですよ。

 


では、また。

 

 

 

 


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『ゴール』=『スタート』

2014年1月26日08:00:00

初めて家づくりをする時は、

新居が完成した時点を『ゴール』だと思いがちです。

それは、初めて結婚する人や、初めて出産する人と同じ感覚なのかもしれません。

ところが、今までゴールラインだと思っていたのは、実はスタートライン。

本当の戦い(?)が、やっと始まるのです。


ところで、新居で暮らすようになると、

『家を守る』という仕事が始まります。

日々の掃除や片付けもそうですが、

家の小さな変化に気付いて小まめにケアしたり、

定期的にメンテナンスをすることで、

施工業者と一緒に家を守っていく仕事です。


といっても、それまでのトラブルが原因で施工業者と関わりたくない場合や、

完成後に業者が倒産した場合、

あなたと一緒に家を守ってくれる人がいなくなります。

それでも、家が新しい間は、それほど危機感を感じないかもしれません。

むしろ、

「定期点検の時にセールスをされてうっとうしいと思っていたから、

 業者が来なくなってちょうど良かった」

と感じるかもしれません。


しかし、最近の日本では、猛暑、ゲリラ豪雨、竜巻など、

家に大きな負担を強いる状況が増えています。

こんなとき、あなたと一緒に家を守ろうと思っている業者は、

すぐに連絡をしてくれたり、直接家を見に来てチェックしてくれます。


今年の竜巻の時も、そんな業者に救われた人々がいました。

でもその一方で、

「家が完成してしばらくしたら業者から連絡が来なくなったので、

 誰に助けを求めていいのか分からない」

という人もいました。

特に、住み始めて数十年にもなると、住人は高齢です。

当時の施工業者も高齢です。

代替わりしている業者なら対応できるでしょうが、

後を継ぐ人がいなくて廃業した業者もいるかもしれません。


誰も守ってくれなくなった家を『無管理住宅』といいます。

あなたの大切な家を『無管理住宅』にしないためには、

信頼できる業者と一緒に家を守り続ける必要があります。


施工業者が嫌なら、別の業者に定期点検を依頼することもできます。

そんな定期点検を通して、

「あと○年経つと、○○の補修が必要になる時期が来ます。

 費用の目安はこれくらいですよ」

「こんな補助金制度がありますよ」

といったお役立ち情報も聞けることでしょう。


最近はドライな関係が好まれがちですが、家を守る仕事は1人ではできません。

信頼できる業者が一緒に守ってくれると安心ですね。

 


では、また。

 

 

 

 


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