身の回りの危険性を知ってください。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年6月7日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

生活を愉しむためには「健康」はとても大切です。

手抜き工事や欠陥住宅も、もちろん怖いですが、

化学物質から受ける健康被害も怖ろしい。

ホルムアルデヒド濃度が基準値を下回っていれば安心ですか?

施工のし易さや、コスト削減のため、

化学物質を少量なりとも使ってしまう業者はたくさんあります。

本当に化学物質ゼロの「自然素材」の家を手に入れるには、

信頼できる業者選びが重要。

でしたね。

 

今日は、身の回りが危ない話です。

ホルムアルデヒドはどこから?

シックハウスの有力な原因物質であるホルムアルデヒド。

アレルギーの原因物質のみならず、発ガン性の可能性があることを、

あなたは知ってましたか?

ホルムアルデヒドは、防腐剤や接着剤に多く用いられているようで、

安価なため、古くから建材等に使われてきました。

作り付けの家具やたんす。

システムキッチンに使われている合板など。

それから、タバコ。

カーテンや絨毯などの繊維。

新品の衣類からだって出ているのです。

 

法律による基準は、

 ・2歳以下のベビー用衣類はほぼゼロ(実際は0.05ppm以下)

 ・大人用下着は75ppm以下

でも、それ以外は特に規制はないそうです。

ベビー用衣類や下着が基準値を下回っていたとしても、

タンスから出たホルムアルデヒドが衣類に移ってしまう…。

 

ホルムアルデヒド濃度ゼロにこだわり、

「自然素材」の家を建てたとしても、

家具からホルムアルデヒドが大量に出ている…。

 

これでは意味がありませんよね。

ホルムアルデヒドの放出量が少ない製品で良しとするか、

全く排除するのかは、あなたが決めることです。

ただし、

実態を知らずに病気になる危険性を買うのだけは

絶対に避けたいですね。

 

次回は、

自然素材は安全!のイメージですよね。

その自然素材のメリット・デメリットについてです。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。

 


自然素材でアレルギー?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年6月14日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

身の回りから、知らず知らずのうちに

じわじわと健康被害を受けているのです。

シックハウスの有力な原因物質であるホルムアルデヒド。

法律で規制されているものはほんの一部で、

衣類ならベビー服と下着だけ。

しかし、規制の無いタンスに入れることで、

ホルムアルデヒドを吸収してしまうのです。

「低ホルマリン」などと書かれた

ホルムアルデヒドの放出量が少ない製品で良しとするか、

全く排除するのかは、あなたが決めることです。

でしたね。

 

今日は、

自然素材のメリット・デメリットについて話します。

自然素材と聞くと安全性が高い。

というイメージを持っていませんか?

むしろ、素朴な風合いが素敵、環境にやさしい・・・。

など、メリットしか浮かばない人が多いのではないでしょうか?

 

しかし、デメリットもあるんです。

『アレルギーを起こした』

『製品にバラつきがあった』

『メンテナンスが難しい』など、

後悔しないためにも、きちんと特徴を知って選ぶことが大切ですよ。

 

自然素材で『アレルギー』?

ちょっと想像できませんよね。

あなたは匂いに敏感ですか?

もし敏感なら、注意した方がいいですね。

木の匂いでアレルギー反応を起こす人もいるそうです。

匂いだけではなく、有害性がある自然素材もあるのだとか。

いくら工務店や建築家が大丈夫だと言っても、人それぞれですから、

実物の木材のサンプルなどに触れて慎重に選んでくださいね。

 

精度の高い工業製品に慣れている私たちには

気になる点かもしれない『製品のバラつき』。

例えば、色合いや木目、ツヤ、節・・・など。

しかし、これは自然素材には付き物です。

“自然素材ならではの味わい”と思って、許容する気持ちが必要ですね。

 

『メンテナンスが難しい』って、想像していましたか?

その素材それぞれに特徴があります。

素材自体が呼吸するため、ひび割れや、木の反り返りなど、

起こってくることが考えられます。

まずは特徴をよく知ること。

そして、劣化したり傷んだりする部分を早く見つけて処理することが大切です。

 

自然塗料は人や環境への安全性は高い反面、

化学塗料に比べて耐久性や防汚性に劣ります。

そのため、数年に一度は塗り直すといった

定期的なメンテナンスが必要な場合もあります。

防虫・防カビ剤などを含まない自然素材は、虫やカビが発生することもあるんです。

素材の性質を良く知り、どのような場所に使うべきなのかを見極めることと、

やはり、こまめなメンテナンスを心がけなくてはいけませんよね。

 

たくさんある自然素材の特性や扱いを知ることは、

素人の私達にはとても難しいことです。

プロ!自然素材を熟知した職人さんを頼るべきです。

工業製品に慣れてしまった私たちに、その材料の特性や付き合い方、

対処法をしっかり説明してくれる職人さんがいれば、

自然素材の住まいとうまく付き合っていけそうですね。

 

住まいも私たちと同じです。

傷んだ場所を早く見つけ、特徴に合ったメンテナンスをしながら生きていくのです。

早期発見、早期治療、ですね。

 

次回は、

自然素材の家、昔ながらの日本の風土に合う家。

といえば木造住宅ですが…

火事や地震に弱い。そんなイメージがあります。

『災害に強い』というのは、

住まいに求める大きな条件だと思うのですが?

実際はどうなんでしょうね?

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

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火災に強い家がほしいと思いませんか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年6月21日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

化学物質は危険、自然素材は安全。なのでしょうか?

自然素材にもデメリットがあります。

大切なのは、特徴を知ること。

自然素材ならではの味わいを感じ、劣化や傷みを早く見つけて、

特徴に合ったメンテナンスをしながら共に生きて行きましょう。

自然素材を熟知し、特性や扱いや対処法をきちんと説明してくれる職人さん(プロ)がいれば、

あなたも、自然素材の住まいとうまく付き合っていけるでしょう。

でしたね。

 

今日は、『災害に強い』話です。

現存する世界最古の木造建築物って知っていますか?

そう、法隆寺です。

1300年以上も法隆寺の柱は建物を支え続けているのです。

木は切り倒されてからだんだん強さを増すんだとか。

200年~300年は強度が上昇するそうですよ。

 

バイオリンは木で作られていますが、製作してから200年~300年過ぎた頃が

もっとも良い音色がでるんです。

これも木の強さと関係があるんでしょうね。

 

以前、ある本で印象に残っている大工さんの言葉があります。

「木というのは、100年生きた木ならば100年、

1000年生きた木ならば1000年持つ」と。

良い大工さん、良い棟梁は、木の特徴をあますことなく発揮させる

職人の技を持っているんですね。

 

災害に強い家が欲しいと思いますよね。

火災に地震。本当に怖いです。

しかも、どちらも自分ではコントロールできません。

被害を最小限に食い止めるためには、普段からの備えが大切です。

デザインが・・・などと言う前に、

やはり生命と財産を守れる強い家が基本ですよね。

 

木造住宅というと、

火災にも地震にも弱いイメージがありませんか?

 

まず、『火災』について。

確かにコンクリートの住宅に比べれば火に弱いです。

でも、【鉄骨などよりは木組みの方が火に強い】

という実験結果が出ているんですよ。

木造の柱や梁などの構造材は、

初期火災により表面が炭化した炭状の幕で覆われるため、

芯まで燃え尽きるにはかなりの時間がかかります。

それに比べると鉄骨などは高熱により構造が変形したりして

強度を保てなくなるのです。

 

阪神・淡路大震災をきっかけに、建築基準法も変わりました。  

木造建築の耐火性能などを規定していて、

三階建ての共同住宅も可能なんだそうです。

カナダやアメリカでは4階建ての木造共同住宅も普通です。

もともと、どの工法も処理をきちんと行えば、

耐火性を強めることは簡単に行えるのです。

 

次回は、木造住宅の『地震』について話します。

では、また。

 

 

 

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木造住宅は『地震』に強い?弱い?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年6月28日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

理想の家とは、なんでしょう?

デザインが素敵であることでしょうか?

いいえ、やはり生命と財産を守れる強い家が基本ですよね。

木造住宅は『火災』には強い?弱い?とちらでしょう。

処理をきちんと行えば、どの工法でも耐火性を強めることは簡単。

4階建ての木造共同住宅だって可能なのです。

つまり、

世界最古の木造建築物である法隆寺を建てた大工さんのような、

木の特徴をあますことなく発揮させる職人の技を持っている

良い大工さん、良い棟梁に建ててもらうことが大切なのです。

でしたね。

 

今日の話は、木造住宅は『地震』に強い?弱い?です。

地震のように水平力が働く場合、頭が重いのは良くありません。

ですから昔の木造住宅のような、

“軽い柱に重たい瓦屋根”は弱かったんです。

そしてもう1つ。

建物にはバランスが大切です。

壁の配置などがアンバランスだと、

地震の時、建物にねじれる力が働くので危険です。

いくら強い材料を使ったとしても、壁の配置、

バランス、材料の組み方が悪いと弱い家になるんですね。

 

阪神・淡路大震災での建築物の被害調査結果で、

新耐震基準に適合し適切な施工が行われた木造住宅では、

無害か軽微な損傷を受けただけのものがほとんどでした。

倒壊など大きな被害を受けた木造住宅は、

昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた建物が

多かったことがわかっています。

各階の剛性が低かったり、平面的に壁が偏っていたりと、

アンバランスな構造であったためだと言われています。

地盤調査に基づいた基礎をつくり、頑丈な土台や柱、

剛性の高い床や壁をバランスよく組み合わせることで、

木の家は大地震にも耐えることができるんですね。

 

安心にかけるコストも大切です。

“食”に“防犯対策”・・・などなど、  

安心や安全を買う時代になってきました。

でも、地震の国にすんでいながら、

地震に対する私達の考え方はまだまだのような気がします。

「地震保険を掛けているから大丈夫。」なんて・・・。

保険が下りるということは → 家が被害にあうということです。

つまり、受取人であるあなたが生きている保障も無いという事です。

まずは、丈夫な家づくりを考えましょう。

耐震や免震にかかるコストは、通常坪単価の一割増し位。

でも、その一割を「高い!!」という人が多いらしいのです。

「命あってのもの」ですよ。

システムキッチンや外観などにお金をかける前に、

耐震・免震を考えましょう。

見えるものについつい目が行ってしまう気持ちもわかりますが、

消耗する豪華設備じゃなく、安心にお金をかけることを忘れずに。

では、また。

 

 

 

 

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