相談相手を間違っていませんか?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年10月6日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

「どうしても新しい家が欲しい!」

とあなたが思ってから、今までどんな人に相談しましたか?

両親、友達、工務店、ハウスメーカー、設計事務所、

ネットの知恵袋、SNS・・・。

相談相手は、探せば探すほど、いくらでも見つかりますね。


ただ残念なことに、あなたは相談相手を間違っているかもしれません。


自然素材にこだわりたいのに、

「一応、参考のために」

と、ハウスメーカーに行きませんでしたか?


細かい打ち合わせが面倒で、家づくりにそれほど思い入れが無いのに

「近所だから」

と、こだわりの家づくりをしている工務店に行きませんでしたか?


今まで賃貸住宅にしか住んだことのない友人に、

家づくりのことを相談しませんでしたか?


彼らに絶対に相談してはいけないとは言いません。

しかし、そこで得た知識が、

あなたの家づくりを邪魔するであろうことは知っておいてください。


あなたは、初めて家づくりをするからこそ、

できるだけ幅広い知識が欲しいと思うかもしれません。

でも、じつはもっと大切なことがあります。

それは、

『自分や家族がそこでどう暮らしたいのかを、じっくり見つめること』

です。


「広さや間取りにそれほどこだわりはないけど、

 安全で健康にいい家で暮らしたい」

「木造より鉄骨の方が好きなんだけど」

「音楽を楽しみたいから防音性にはこだわりたい」

「カーポートで車をいじったり、子どもとDIYに挑戦したい」

「屋上でガーデニングを楽しみたい」

など、いろんな要望が浮かんでくるでしょう。


それらの意見を出しつくして、進むべき方向が分かったら、

誰に相談したらいいのかが見えてきます。

あなたが望む家づくりをしている業者は、

あなたの相談相手に向いています。


逆に、あなたが望む家づくりとは異なる家をつくっている業者は、

あなたの相談相手ではありません。

商談相手というか・・・。

ちょっとひどい言い方をすれば、

彼らにとってあなたは『カモ』といえるかもしれません。


初めての家づくりでは、たくさんの情報が欲しくて当然です。

でもその中には、あなたの家づくりを邪魔する情報もたくさんあります。


大切なのは、情報収集をする前に、

自分や家族の考えを掘り下げ、進むべき道を見つけること。


最初にそれをすることで、情報収集に余計な時間や労力を使わずにすみます。

たくさんの業者のセールス攻撃に合わずにすみます。

欲しい情報を、深く掘り下げることができます。

ですから、

あなたの考えがまだ漠然としているなら、一度立ち止まってみましょう。


その方が、結局近道だったりしますよ。

 

では、また。

 

 

 

 


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幸せになれない家づくり

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年10月13日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

早速ですが、

『家づくりは、あなたと家族がより幸せに暮らすため』でしたね。

これまで何度もお話ししていることなので、

「また始まったぞ~」

とニンマリしているあなたの顔が目に浮かぶようです。^^;


しかし、今もまだ『幸せになれない家づくり』をしている人がいます。

ほとんどの人が初めての家づくりだから、仕方のないことかもしれません。


ところで、幸せになれない理由としてよく耳にするのが、

 ●使った材料が原因で健康を害してしまった。

 ●素敵な家を建てることに一生懸命になりすぎて、

  実際の生活のことをよく考えていなかった。

 ●手持ちの資金を家づくりにつぎ込んでしまい、

  生活費を切り詰めなければならなくなった。

というものです。

「予算を抑えたいけど広さは欲しい」

と材料のレベルを落とすと、健康を損なう家になりかねません。

また

「ちょっと頑張れば何とかなる」

と考え、素敵な家を建てることにこだわったばかりに、

住み始めてから生活費に困ることもあります。

これでは、趣味を楽しむ心の余裕も無くなってしまいますね。


そのほかに

 ●それぞれの個室を設けたことにより、家族が疎遠な関係になってしまった

 ●夫婦の関係に変化が生じた

 ●親子の関係が崩れてしまった

という深刻な事例もあります。


部屋数が少なくて狭いアパートに住んでいると、

否が応でも家族全員と密接なコミュニケーションをとることになります。

しかし、ほとんどの場合、新築したら今より広い空間で暮らすことになりますよね。

そうなると、意識してコミュニケーションをとらないと、

家族との会話時間を保つことはできなくなるんです。


あなたの家族に、残業・部活・塾などで遅い時間に帰宅して、

一人で食事をする家族はいませんか?

その時、アパート暮らしなら、イヤでも同じ部屋に家族がいることでしょう。

でも、新築してほかの家族がそれぞれの個室にいたら、

翌日まで会うことはないかもしれません。

ついに手に入れた自分の城を満喫しているうちに、

個室で過ごす時間が長くなった子どもは、いくらでもいます。


あなたもご存知の通り、

会話する時間が減ると、たとえ家族でも心は離れていきます。

新築して今より広い家に住むということは、

家族とのコミュニケーションの時間が減りやすいということです。


そこを意識して、これからの生活を想像しながら家づくりを考えましょう。

でないと、今日の話が他人事ではなくなるかもしれませんよ。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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多額の借金を背負ってまで新築したい理由を考えてみましょう。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2013年10月20日08:00:00

こんにちは、若松です。

 前回、幸せになれない家づくりについてお話ししました。

それを防ぐために大切なのは、

これからの生活を想像しながら家づくりを考えることでしたね。


ところで、あなたはどうして家を建てたいんでしょう。

今は中古物件も多いですよね。

リノベーションを扱う業者も増えたので、

いくらでもあなた好みの家に生まれ変わらせることができます。

それに、建売住宅だってあります。

一生賃貸物件で暮らすという選択肢だってあります。

それでも新築したいのなら、その理由はなんでしょう?

もしかしたらあなたは、ただ何となく、

「家族が増えたから、今より広い家に住みたいなー」

と漠然と考えていただけなのかもしれません。

あるいは、新築したいのはあなただけで、

実は家族それぞれが、全く違った考えを持っているのかもしれません。


だから、家づくりに動き始める前に、

「どうして家を建てるのか」

ということを、家族でじっくり話し合いましょう。

本音をさらさない話し合いだと、数カ月かかるかもしれません。

数年かかるかもしれません。

それでも、お互いが納得するまで話し合いましょう。

 ●家族はそこでどんな生活をするのか

 ●どういう生活をしたら、今よりもっと楽しくなるのか

 ●子どもはどのタイミングで独り立ちさせるのか(就職?結婚?)

 ●夫婦は一生そこで暮らすのか、それともいずれ住み替えるのか


その答えに合わせて、計画を進めていきましょう。

例えば、先に設備や性能から考えると、

それに合わせた暮らしをすることになります。

そうすると、予算が膨れ上がって生活を切り詰めることにもなりかねません。

何より、家に合わせて住むのは賃貸暮らしと一緒なので、

新築する意味がありません。

それでは、数千万円の借金を背負ってまで家を建てる意味がありません。


まとまった時間を作って家族会議をしてもいいし、

食事をしながら話し合いを重ねてもいいし。

お互いが話しやすいタイミングで、じっくり話し合ってくださいね。

 

 

では、また。

 

 

 

 


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音は?景色は?においは?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年10月27日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

春から秋にかけて、窓を開ける機会は多いものです。

風の通り道を考えて窓を配置したり、断熱性の高い窓を設置したりと、

窓についての関心も高まっています。


今日は、そのほかにも注意しておきたいことをお話します。

それは、五感から考える窓づくり。

まずは、窓越しに見える景色について意識してください。

窓が道路に面しているなら、通行人の視線を避けたり騒音を防ぐ工夫が必要です。

風上にゴミステーションや工場といったニオイの元があるなら、その対策が必要です。

そのためには、隣家の窓の位置を事前に知っておいた方がいいですね。

お互いに視線を気にしながら生活するのはつらいし、

もし距離が近かったら、窓を開けた時に話し声が筒抜けになってしまいます。


家が完成した後でも、窓越しの視線を遮る方法はいろいろあります。

ですが、窓の場所や大きさを変えることで外の景色を選べるなら、

見たくないものが見える場所には、最初から窓を設置しない方がいいと思いませんか。

それに、窓を開けた状態で音を遮るのは不可能です。

だからこそ、その土地の周囲の様子を調べておくことは大切です。


『音』は、その種類や大きさによって、あなたに癒しやストレスを与えます。

ストレスを感じたくないからと言って、ずっと窓を閉めて生活していたら、

それがストレスになるかもしれません。

「家の性能を保つために、できるだけ窓を開けないでください」

という業者もいますが、季節の変化を楽しむ生活をしたいなら

好きな時に好きなだけ窓を開けたいものです。


家づくりを失敗しないためには、視覚や聴覚を意識した工夫も大切です。

気に入った場所に気に入った家をつくるんですから、

五感を楽しませるための工夫も取り入れて、さらに住み心地を良くしたいものですね。

 

では、また。

 

 

 

 


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