[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]
2014年7月6日08:00:00
こんにちは、若松です。
前回、プラン作成にかかる労力や費用などについてお話ししました。
後で高額な費用を請求された事例もあるので、
しっかり確認してから依頼したいものですね。
ところで、
『複数の業者にプランや見積もり作成を依頼し、それを見比べて業者を選ぶ』
という人は多いですね。
あなたもそうする予定ですか?
もしそうなら、依頼する前にぜひ『覚悟』しておいてほしいことがあります。
それは、
『依頼した業者全てに個人情報を教えることになる』
ということです。
プラン作成に必要な最小限の情報しか教えないとしても、
あなたの現住所、電話番号、家族構成、土地情報、予算、間取りなどの要望、
連絡可能な(=大人が家にいる)時間帯など・・・・。
業者によっては
「プラン作成のため、もっと詳しく教えてほしい」
と言う場合がありますから、その場合、
趣味、生活パターン、年収、勤務年数、勤務形態、夫婦の職業、
支払可能額、借入可能額、現在の借金状況、子どもが通う学校名・・・。
そういった個人情報まで教える羽目になるかもしれません。
それを、複数の業者に知られるのは怖くありませんか?
彼らの中には、契約されなかったことを逆恨みする人がいるかもしれません。
もし個人情報を悪用されたらと思うとゾッとしますね。
じつは、複数の業者にプラン作成を依頼した人の中に、
そんな不安を抱えた女性がいます。
施工中の現場に泥棒が入ったのです。
彼女が業者を絞り込んだ時、穏便に断れなかった業者がいました。
その業者が犯人であるという証拠はありませんが、
「可能性が無いわけではない」
と漠然とした不安を消すことができません。
かといって、直接尋ねるわけにもいきません。
彼女は、これからも不安を抱えたまま過ごしていくしかありません。
もちろん、どんな職業にも守秘義務はあります。
それは社会人として当然のマナーでもあります。
しかし、世の中は善人ばかりではありません。
善人でも口が軽い人はいます。
それだけ詳細な個人情報を教えるのですから、
そのリスクについては、事前に十分覚悟しておきたいものです。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]
2014年7月13日08:00:00
こんにちは、若松です。
あなたの家の近くに、新築現場はありますか?
その現場に対して、何か感じたことはありますか?
もしかしたら
「土曜日も早朝から作業の音が響いて、せっかくの休日なのに朝寝坊できない」
「いつも路上駐車しているから、邪魔で邪魔で仕方ない」
となどと不快に感じたことがあるかもしれませんね。
あるいは、
「作業している人は、目が合うと会釈をしてくれる」
「いつもきちんと片付いていて、とてもきれいな現場だと思う」
といった具合に、好感を持ったことがあるかもしれませんね。
新築現場を見ると、業者の人間性がよくわかります。
ですから、現場前をゆっくり歩いて通り過ぎたり、
作業者に話しかけるなどして、しっかり観察してみてください。
現場で作業する人の中には、見た目が怖くて声が大きい人もいるので、
話しかけるのに勇気がいるかもしれません。
しかし、見た目と話した時では印象が違うことが多いので、
できるだけ話してみることをお勧めします。
専門知識がないと、その家づくりに使われている材料の善し悪しはわかりません。
大工の技術力の違いも、よくわかりません。
しかし、身だしなみや対応する様子を通して、相手の人間性を知ることはできます。
現場の雰囲気から、その業者の姿勢が伝わってきます。
そこから得られる直感的な感想は、結構本質をついているものです。
ご近所さんの中には、
「朝から晩までラジオの音と作業に悩まされて、窓を閉め切って過ごした」
「休み時間になると煙草のニオイがして、くさくて仕方なかった」
というように、施工中の業者に対する不満を施主にぶつけてくる人がいます。
それが原因で、入居の挨拶に行った時点で敵視される事例もあるのです。
逆に、ご近所さんとの良い関係を築けた業者なら、
引っ越し早々敵視されるようなことにはなりません。
・路上駐車をしない
・現場でタバコを吸わない
・常に整理整頓され、きれいな現場を保つ
といった基本的なことがしっかりできない業者は、
丁寧で間違いのない仕事をきちんとできるとは思えません。
私なら不安に感じます。
依頼したい業者に出会えたら、ぜひ施工現場をチェックしてください。
その業者に尋ねたら場所を教えてくれるでしょう。
ただ、事前に知らせてから訪れては実態が分からないので、
ある日突然、フラッと立ち寄ってみましょう。
大切なのは、『普段の現場を観察する』ということ。
さて、あなたの五感は、そこから何を感じるのでしょう。
では、また。
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[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]
2014年7月20日08:00:00
こんにちは、若松です。
あなたは、新築現場の敷地内に置かれている
プレカットと呼ばれる木材を見たことがありますか?
ブルーシートで覆ってあることが多いので、はっきり見えないかもしれませんが、
長さや凹凸などの加工を工場ですませ、
建築現場での加工を極力減らした状態で搬入されたものです。
プレカットが普及する前は、大工が手作業で加工していました。
ですから、木の性質を見極め、
使う場所に合わせて細かな配慮をしながら加工することができました。
しかし、今はプレカットが主流なので、そういった技術を持つ大工が減っています。
大工の技術を育てるには、どうしても時間がかかります。
ですから、大工を育成する労力やコストを負担に感じ、
業者が社員として大工を雇わなかった時期もありました。
しかし、技術力のある大工が次々と引退している今、
「技術力のある大工を真剣に育てなければ」
と危機感を抱く業者が増えてきているようです。
ご存知の通り、ハウスメーカーは下請けに施工を任せるので、
社員大工がいないところがほとんどです。
工務店の中にも、仕事があるときだけ大工を雇うところもあります。
仕事が無い時に給与を支払う余裕が無いのかもしれません。
当然ですが、社員として大工を雇うと
仕事の有無にかかわらず給与が発生します。
それをデメリットと捉える人もいるのでしょうが、
『安定した技術力を確保できる』という大きなメリットがあります。
完成後も、トラブルが起きた時の心強いサポーターになります。
日雇い大工と比べて社員大工のすべてがいい、というわけではありませんが、
社員大工がいる工務店には、
・技術力にこだわりを持っている
・次の世代を育てようとしている
といった心意気を感じます。
人によって、
「技術は人並みでいいから、少しでも安い方が良い」
という考えもあれば、
「一生に一度しか建てない家だから、こだわりを持って建てたい」
という考えもあるので、大工に求めるスキルは人それぞれでしょう。
しかし、もしあなたが技術力を求めるのなら、
社員大工がいる業者を探した方が安心です。
では、また。
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[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]
2014年7月28日08:00:00
こんにちは、若松です。
アンケート調査によると、毎年多くの人が
「営業マンの人柄を気に入ったので契約しました」
と回答しています。
・信頼できる
・親身になって相談に乗ってくれる
というのは、初めて家づくりをする人には心強いことです。
それを考えると、営業マンを気に入ったから契約するというのは
当然のことなのかもしれません。
しかし、営業マンが代表者でない場合、
営業マンはいつ転勤してもおかしくありません。
いつ退職してもおかしくありません。
それに気付いてしまうと、
「営業マンを気に入ったから契約する」
というのは、決め手にするには心もとない要素ですね。
会社の方針を決めるのは代表者です。
万が一の時の責任を取るのも代表者です。
ですから、業者選びに成功するためには、
営業マンより代表者を重視する方が賢明です。
ハウスメーカーで新築した人に尋ねると、
「一年点検の相談で会社に電話したら、担当営業マンは転勤したと言われた」
と言う人がいます。
ひどい人になると
「引き渡しの1か月前に退職していた。
用事があってこちらから電話をかけた時、初めて聞かされた」
と言うケースがあります。
どちらも、他の社員に引き継ぎをされていなかったため、
『見知らぬ人』というような扱いを受けたとか。
しかしこれは、とてもよくある事例です。
そんな苦い経験をした人は彼らだけではありません。
あなたの家づくりをスタッフ一丸となってサポートする業者は、
社内のつながりがしっかりしています。
それは、契約前の打ち合わせの時、
スタッフの様子を観察すれば分かると思います。
分かりにくい時は、遠慮なく質問してみてください。
信頼できる代表者がいて、
スタッフの連携がしっかりしている業者でないと、
大切な家づくりを任せたくないと思いませんか?
では、また。
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