[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]
2014年7月20日08:00:00
こんにちは、若松です。
あなたは、新築現場の敷地内に置かれている
プレカットと呼ばれる木材を見たことがありますか?
ブルーシートで覆ってあることが多いので、はっきり見えないかもしれませんが、
長さや凹凸などの加工を工場ですませ、
建築現場での加工を極力減らした状態で搬入されたものです。
プレカットが普及する前は、大工が手作業で加工していました。
ですから、木の性質を見極め、
使う場所に合わせて細かな配慮をしながら加工することができました。
しかし、今はプレカットが主流なので、そういった技術を持つ大工が減っています。
大工の技術を育てるには、どうしても時間がかかります。
ですから、大工を育成する労力やコストを負担に感じ、
業者が社員として大工を雇わなかった時期もありました。
しかし、技術力のある大工が次々と引退している今、
「技術力のある大工を真剣に育てなければ」
と危機感を抱く業者が増えてきているようです。
ご存知の通り、ハウスメーカーは下請けに施工を任せるので、
社員大工がいないところがほとんどです。
工務店の中にも、仕事があるときだけ大工を雇うところもあります。
仕事が無い時に給与を支払う余裕が無いのかもしれません。
当然ですが、社員として大工を雇うと
仕事の有無にかかわらず給与が発生します。
それをデメリットと捉える人もいるのでしょうが、
『安定した技術力を確保できる』という大きなメリットがあります。
完成後も、トラブルが起きた時の心強いサポーターになります。
日雇い大工と比べて社員大工のすべてがいい、というわけではありませんが、
社員大工がいる工務店には、
・技術力にこだわりを持っている
・次の世代を育てようとしている
といった心意気を感じます。
人によって、
「技術は人並みでいいから、少しでも安い方が良い」
という考えもあれば、
「一生に一度しか建てない家だから、こだわりを持って建てたい」
という考えもあるので、大工に求めるスキルは人それぞれでしょう。
しかし、もしあなたが技術力を求めるのなら、
社員大工がいる業者を探した方が安心です。
では、また。
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