リフォーム契約で、こんなトラブルがあります。

2014年3月2日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

あなたは、

「新築後、家族の変化に合わせてリフォームをしてみたいな」

と思いますか?

子どもが巣立った後に間取りをアレンジしてみたり、

家の補修時期に合わせてリフォームをしたりする人がいますね。

今は、住まいに暮らし方を合わせるのではなく、暮らし方に住まいを合わせる時代。

ですから、リフォーム人気はとどまるところを知りません。


ただ、そのために他業種からも業者が参入したり、

技術力が足りない業者が施工したりと、何かとトラブルが多いのが現状。


ということで、今日は

リフォームの訪問営業を受けた時に交わす見積書や契約書について

気をつけたいことをお伝えします。


ところで、見積書に『工事一式』と書かれていたら要注意です。

『工事の範囲、内容、材料の質と量、単価や総額』など

依頼者が知りたいことはたくさんあります。

それを『一式』と見積書に記載する業者は、

契約書にも、同じように『一式』と記載する場合があります。

となると、依頼者は業者の口頭説明でしか情報を得ることができません。

事前説明とは違う内容で施工されても、

「『一式』で契約してしまった以上、何も文句を言えない・・・」

と泣き寝入りをしてしまうかもしれません。


でも大丈夫です。

『工事一式』と書かれた契約書は、契約が成立するために必要なことが書かれていません。

ですから、クーリング・オフが起算されていないのです。

つまり、クーリング・オフの期限とされる8日間が過ぎていたとしても

申請さえすれば契約を白紙にできるんです。


これ、どうやら知らない人がいるようです。


リフォーム契約を交わす時、契約書には

・商品のメーカー名、商品名、種類、製造者名、型式、数量

・工事内容

・商品の価格、人件費、合計額

などが詳細に記載されていなければいけません。

依頼者は、その内容を見て、工事を依頼するかどうかを最終判断をします。

もし一度OKし、その後で解約したいと思ったなら、

契約日から8日以内に依頼者が申請しない限り、クーリング・オフは適用されません。


しかし、契約書に不備があった場合は別です。

起算されないということは、期日に到達することもありません。

ただ、誠実でない業者の場合、あの手この手でクーリング・オフを妨害してくるでしょう。

その時は、弁護士や自治体の窓口に相談して、毅然とした対応をしてください。

そうでないと、解決するのはなかなか難しいようです。

そんな目に遭わないためにも、契約する前は慎重に行動したいものですね。


今、小規模なリフォーム工事では契約書すら取り交わさないケースや、

曖昧な内容による契約、安易な変更等によるトラブルが多発しています。

業者とあなたがお互いに安心してリフォーム工事ができるよう、

こういった点には注意したいものですね。

 

  

では、また。

 

 

 

 


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業者をコツコツ探すのは面倒ですか?

2014年3月9日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

もしあなたが

「どこにどんな工務店があるのかわからない。

 でも、コツコツ探すのは大変だから、

 チラシやネットでチェックできるところから選べばいいや」

と思って施工業者を選ぶのなら、

それは、自分にピッタリな業者と出会うチャンスを、自ら放棄したことになります。


もったいないですね。


といっても、小さな工務店の場合、ホームページすらない場合もあります。

また、1年間に手掛けられる棟数も限られてくるので、

施工例をいくつか見たいと思っても、難しい場合もあるでしょう。

仕事や育児で忙しい世代の場合、

情報を得やすい業者だけチェックするというのは

仕方がないことなのかもしれません。

 

ところで、子育て世代の場合、

「子どもの入園や入学に合わせて新築したい」

という人が多いものです。

その場合、すでに入居時期が決まっていますから、

打ち合わせと施工に時間をかける業者より、

ササッと手早く動いてくれる業者を選びがちです。

もし、自分の家づくりと考えがピッタリな業者を見つけたとしても、

その業者が施工に時間をかけるタイプなら、

泣く泣く諦めるか、入居時期を遅らせて子どもに転校を経験させるか・・・。

どちらに決めたとしても後悔が残りそうですね。


ですから、

こだわりの家づくりをしたい場合、準備期間は長めに用意しましょう。

業者も土地も、希望通りのところがすぐに見つかるとは限りません。

それに、時には打ち合わせの最中に煮詰まってしまい、

何も考えない時間を過ごさないといけないこともあります。

人によっては、業者との打ち合わせを半年間休むこともあります。


「準備期間」という言葉を負担に感じるなら、

「家づくりを意識する期間」としてもいいですね。

気になる土地があれば、季節や天気によってその土地や周囲がどのようになるのか。

子どもを入学させようと思っている学校の、

登下校の児童の様子や運動会などの様子はどんな感じなのか。

火災保険や住宅ローンについての知識は、今のままで大丈夫なのか。

意識して毎日を過ごすだけで、いろんな情報が入ってきます。


家づくりのために実際に動き始めると、いろんなシーンで

「もう少し時間があれば」

と感じるものです。

そんな思いをしないために、早めに動いてみませんか?

 

では、また。

 

 

 

 


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素人が偽装を見抜くのは難しい

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年3月16日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

2004年頃、全国各地の温泉で偽装問題が多発しました。

中には、全国的に有名な温泉地もありました。

経営者の中には、素直に過ちを認める者もいれば、

最後の最後までシラを切る者もいました。

この問題を解決するため、全国の温泉で調査が行われるほどでした。


そして、2013年は食品偽装。

大手ホテルが、使用する食品の産地や原材料を偽装していたことがわかりました。

それをきっかけに、他のホテルでの偽装も次々と明るみになっています。

食品業界での偽装問題は多く、

これまでにも賞味期限偽装や食べ残しの再提供など、多くの問題が起きています。


残念ながら、建築業も偽装と無縁ではありません。

一時期、耐震偽装が大きな問題となりましたが、

そのほかにも、手抜き工事などの偽装はあちこちでよく耳にします。


これらに共通しているのは、利益を追求することを最優先にするため、

プロとしての誇りを捨てていることです。

そこに、お客様の喜ぶ顔を見るために努力をする人はいません。

中には、後ろめたさを感じながら働いている人もいるでしょうが、

結局は自分の利益を優先しているのです。


こんな人たちが自分の新居を建てることになったらと思うと、ゾッとしますね。


では、あなたの新居づくりを偽装されないようにするには

どうしたらいいんでしょう。


いくつか対策はありますが、無料でできる対策の一つとして

業者とOBさんの関係をチェックする、とう方法があります。

家づくりに責任と誇りを持つ業者は、完成後の家をずっと見守りたいと考えています。

それができている業者は、OBさんとの関係が良好です。

電話1本であなたをOBさんの家に連れて行き、

施工例を見せたり、OBさんの経験談を紹介してもらうこともできます。


2つ目の対策は、有料でできる方法です。

施工中、定期的に第三者(監理業者)に入ってもらい、

正しい手順で施工されているかの調査をしてもらうことです。

この時、施工業者に紹介された人物に調査依頼しても無意味です。

第三者の調査の長所は、業者が意識的に行っている手抜き工事だけでなく、

技術不足による施工不良までもチェックできることです。

短所は、場合によっては施工業者との信頼関係が失われる恐れがあることです。

といっても、仕事に誇りを持つ施工業者なら、

そういった調査を前向きに受け入れています。

実際、監理業者に積極的に質問をし、

至らない点があれば教えを請う施工業者もいるそうです。

ただ、現場の安全管理のために渋る業者もいるので、

検査の際には施工業者に立ちあってもらうなどの取り決めが必要です。


ところで、

信頼できる業者の仕事に報いるためには、適正な報酬を支払うことが大切です。

適正な利益で安定した経営をしている業者は、無駄に不正に走る必要はありません。

ですから、家電や車を買う時のように必要以上に値切るのではなく、

(みんなが値切って買うわけではないとは思いますが^^;)

適正な材料で適正に施工されていれば、それに見合った報酬を与えてあげてください。


それは、誠実な業者を守るための大切な方法だと思います。

 

では、また。

 

 

 

 


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新築してからペットを飼うのなら

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年3月23日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

日本国内だけで1,000万頭以上飼育されているという犬。

その8割以上が室内で過ごしています。

じつは、

「賃貸では好きなペットを飼えないから」

という理由で新築を決意する人も多いんです。

ペットは、日々の生活の中で癒しを与えてくれたり、

家族や地域の人とのコミュニケーションのきっかけになるなど、

人間の精神面に良い影響を与えます。

中には、体を動かす習慣をつけるために犬を飼う人もいるとか。

これからもきっと多くのペットが飼育されることになるでしょうね。


ところで、室内で飼育されている犬にとって、

一番の問題点は「床」です。

日本で新築されている家の床は、合板フローリングが多いのですが、

これが犬にとっては固い上に滑りやすく、

腰を傷める原因になっています。

また、高齢になった犬は、肉球の水分が減ってくるので余計に滑りやすく、

体を支えるために腰に負担がかかっている状況です。


室内犬の8割が、そんな症状で苦しんでいるといいます。

なんとかしてあげたいですね。

あなたが新築してから犬を飼おうと思っているのなら、

ムク材やペット用のクッションフロアなど、

足に優しい素材の床材を使ってください。

健康面から見て、一番いいのはムク材なのです。

しかし、ムク材は合板よりメンテナンスが大変です。

ですから、どれだけメンテナンスに時間を割けるかを考え、

それに合わせて使い分けるといいでしょう。


家族に良い影響を与えるために飼うペットですから、

長い間元気に過ごしてもらえるよう、床材には注意してあげましょう。

犬を飼い始めた人が一番苦労するのが、病気やけがの対応だとか。

忙しい飼い主の場合、重症化するまで気付かないことがあります。

それを避けるために、最初の床材選びは重要です。

 

では、また。

 

 

 

 


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こんな後悔をしている人がいます

2014年3月30日08:00:00

こんにちは、若松です。


一戸建てで暮らしている人に対する調査によると、

「わが家を十分に活用できていない」

と感じる人が多いとか。


彼らがそのように感じ始めた一番のきっかけは『子どもの独立』です。


どんな空間を『子ども部屋』として子どもにあてがうか、

親によっていろんな考え方があります。


子どもそれぞれに部屋を与える人もいれば、

性別や年齢によって変化を持たせる人もいます。

また、寝室として必要最小限の広さを与える人もいれば、

学びや遊びの空間としても利用できるようにする人もいます。

自分が個室を与えられなかった不満を解消するために、

必要以上に子ども優先で考える人もいます。


しかし、子どもの空間として、より子どもに合わせて考えていくと

子どもが巣立ったあと、その部屋を活用できなくなる可能性が高くなります。

もしかすると、今のあなたは

「いいんですよ、子どもが帰省した時だけでも使ってもらえれば」

と思っているかもしれません。

しかし実際は、子どもが独立した後に

「部屋を活用しきれていないな。もったいないな」

と感じる人が80%以上もいるんです。

しかも、子どもそれぞれに個室を用意した人は、

活用しきれていない部屋が、2部屋も3部屋もあるんです。


では、子どもが巣立った後も

あなたが家を十分に活用するためには、どうしたらいいんでしょう。


その答えは、『家づくりは夫婦を中心に考える』ことです。

入院や介護、離婚などの問題が発生しない限り、

その家には夫婦で住み続けることになります。

それなら、夫婦を主役にした家づくりにして、

「子どもが巣立つまで、一時期だけ夫婦の空間を子どもに貸し与えよう」

と考えて、後で大きくリフォームしたり

住みかえたり、という手間を省けばいいと思いませんか?


海外では、そんな考え方で家づくりを考える国もあります。

「家は親のものだ。自分はいずれ独立しなければならないんだ」

と思っている子どもは、独立心が育ちやすいと言われています。

これは

「長男は家を出て行かずに、最後まで親の面倒をみなさい」

という考え方の地域では異論もあることでしょう。


しかし、将来的に、あなたが子ども夫婦との同居を望んでいないなら、

やはり、夫婦を中心にした家づくりをした方が

後悔が少ないのではと思います。

そこを趣味の部屋にするのか、夫婦それぞれの寝室として活用するのか・・・。


ちなみに、そこをお店や教室にして、

自分の趣味や知識を活かす人もいるんですよ。

家づくりの時、そういう密かな(笑)計画が分かっていれば、

子ども部屋の位置自体も一般的なものとは全く違った考え方になるでしょうね。


10年、20年後のことを考えながら家づくりをすると、

将来のリフォーム費用を抑えることができます。


老後の生活が不安な今の時代。

余計な出費を抑えるためにも、長い目線で考えたいものです。

 

では、また。

 

 

 

 


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