[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2013年8月4日08:00:00
早速ですが、あなたは業者に
「家を建ててもらおう」
と思っていませんか?
確かに、業者は家を建てることができます。
自分の能力の範囲なら、どんな家でも建てることができます。
でもそれは、あなたの暮らしには合わない家かもしれません。
あなたの家をつくる時、主人公は『業者』ではなく『あなた』です。
あなたがイメージをしっかりと膨らませ、しっかりと業者に伝える。
その作業なしでは、家づくりは何も進まないんです。
・・・今
「そんなの当然じゃないか」
って思いましたか?
そう、当然です。
でも、
「当社の家づくりは、こんなところがいいんですよ」
「今はこの設備が人気なんですよ」
と業者の説明を聞くうちに、必要なものを削ったり
要らないものを加えたりしないと言い切れるでしょうか。
業者は良い情報を提供しているだけ。
それを取捨選択するのはあなたです。
でも、あなたのイメージが固まっていないと、
業者の提案が最善のように感じられて、ついフラフラとなってしまいます。
その結果、住み始めてから後悔したり、予算オーバーになって苦しんだり。
あなたや家族が片付けが苦手なら、
オシャレなアイランドキッチンを提案されても
独立型の方がストレスを感じないかもしれません。
リビングよりダイニングで過ごす時間が長かったら、
ダイニングを充実させた方が楽しい時間を過ごせるかもしれません。
そんな暮らしのイメージをしっかり伝えるためには、
家族の日々の行動パターンや、その意味を理解することも大切です。
自分の家を自分でつくるために、まずはそこから始めましょう。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]
2013年8月11日08:00:00
いろんな業者のホームページや広告を見ていると、
その業者がどこに力を入れているかがよくわかります。
ローコスト、健康、エコ、耐震性など
それぞれにアピールポイントがありますね。
これから家を建てたい人にしてみれば
災害に強くて省エネで、
自然素材を使った体にいい家を、とことん安い金額で建てられたらベストなのでしょうが、
それはなかなか難しい注文ですよね。
ところで、私は、
「家づくりとは家族がより幸せに暮らすために行うもの」
と考えています。
そのために最低限必要な条件は
「家族が健康に暮らせること」
だと思うんです。
以前、シックハウスが大問題になった時期がありました。
今でも、シックハウス問題が完全に無くなったわけではありませんよね。
ですから、あなたが家族の健康を守りたいのなら、
その業者がどんな建築部材を使うのかを、きちんと調べてください。
規制の範囲内で化学物質を使っている建材で家づくりをしているのか、
自然素材の比率を多めにして家づくりをしているのか。
それとも全てが自然素材なのか。
自然素材といっても、ある程度加工しているものもあります。
加工していると、その素材の能力が損なわれることもあります。
特に気になるのは調湿能力です。
調湿能力は、結露やカビから家族を守るためにも大切ですが
家を傷みにくくするためにも大切な能力です。
建材を乾燥させる過程によっても調湿能力は変わるので、
素材にこだわる業者は、
そういった点もしっかりチェックして木材を購入しています。
そうそう、最近人気が高い珪藻土も、塗る厚さによっては
その能力を最大限に発揮できないこともあります。
薄く塗っただけの珪藻土は気休めにもなりません。
それに、珪藻土の下地も気になります。
下地は自然素材で無いケースが多いそうですから。
このように、家づくりで隠れてしまう部分は、
あなたが後で確認することはできません。
業者を信じるしかありません。
ただ、やっかいなことに、建材メーカーの説明をうのみにして、
本物ではないものを本物の自然素材だと信じて使う業者もいるとか。
建材をチェックする作業は、間取りや外観を決める作業と違って
とても地味な作業です。
だから、もしかするとあなたには
それほどこだわりを持てない部分かもしれません。
「国の基準をクリアしてるんだったら、それでいいよ」
と思っているかもしれません。
ですが、家族の健康を守りたいなら、
そこは大切なチェックポイントです。
合成着色料と合成保存料を使って、見た目がきれいで長持ちする食品は
体に良いとは思えません。
見た目が素朴で賞味期限が短いものでも、
素材や品質を重視して作られた食品は、あなたの健康に役立ちます。
家づくりも同じだと思いませんか?
では、また。
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[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2013年8月18日08:00:00
あなたは、
『値引き』とか『おまけ』と聞くとワクワクしませんか?
最近は、車を買うにも家電を買うにも値引き交渉するのが当たり前の時代。
ということで、
家づくりの時にも値引き交渉する人が増えてきたようです。
業者も、そんな心理はお見通しのようで
「キャンペーン中にお申し込みの方は○○万円引き」
とか
「先着○名さまに豪華設備をプレゼント」
といった企画で集客をしているケースがあります。
でも、家づくりを勉強しているあなたなら、
そのカラクリや怖さはご存知ですよね。
そんなキャンペーンで損をする分を、
他のお客さんから多めに利益を取っているかもしれません。
あなたの見積書のどこかを多めにして、帳尻を合わせているかもしれません。
高い建材で見積もりを出して、安い建材を使うかもしれません。
もちろん、単純に自社の利益を削る業者もいるでしょうが、
いつもそんなことをやっていては、会社の存続の危機を招くかもしれません。
創業○周年などの記念として、単発的にやるのならまだ理解できますけどね。
あなたが値切り交渉をしても問題が無いのは、
土地を買う時か建売住宅を買う時だけです。
その理由は、どちらもすでに存在するものだからです。
車や家電と同じですね。
でも新築する場合は要注意。
業者は、あなたがOKした金額から自社の利益を確保して、
残った予算の中から家づくりをします。
ということは?
予算が足りなくなったら、業者はどんな手段で家づくりを続けるんでしょう。
自社で負担するのか、あなたに負担をお願いするのか、
それともこっそり建材の質を落とすのか・・・。
いろんな方法がありそうですね。
『値引き』や『おまけ』は相手の負担を伴います。
そうしてまであなたに家づくりを勧める狙いは何なのか。
そこを考えると、魅力的なキャンペーンも冷静にチェックできそうですね。
では、また。
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[ テーマ: 業者選びの秘訣 ]
2013年8月25日08:00:00
あなたは
「モデルハウスを○○万円で譲ります」
という広告に興味を持ったことはありますか?
広くて豪華な設備。
築2~3年とはいえ、とてもオシャレでワクワクしますよね。
同じものを新築したら、とても予算内には収まらないかもしれません。
ところで、こんなイベントが開催されるのはなぜでしょう。
新しいモデルハウスを建てたいから?
インパクトのある広告で集客したいから?
じつは、そのほかにも理由があります。
それは、今後売り込むために、
家づくりに興味を持っている人のリストが欲しいからです。
一般的な見学会と違い、こういったイベントには
「この家が手に入るなら、それくらいのお金は払える」
という人々が集まります。
彼らは、もしその家を譲ってもらえることになったら
現金かローンで支払える人ばかり。
そんな資金も意欲もある人たちのリストが手に入るんですから、
業者も力が入りますよね。
さて、そういった広告の隅には、それはそれは小さな字で
そのほかに必要になる金額について記されています。
消費税、建物本体のオプション、屋内外の給排水、外構工事費、
特殊基礎費、浄化槽費、旧家屋の解体工事費等・・・。
空調費、家具、電気製品、税金等なども合わせると、
数百万円は必要になるでしょうか。
モデルハウスの原価と、譲渡価格の差はいくらなのか、
集客した人々にこれから使う費用はどれくらいなのか、
その費用は、どこからねん出するのか・・・。
他の購入者にしわ寄せが行くかもしれませんね。
それに、もしあなたが
「この抽選に外れたら、もうこの業者には興味はない」
と思っていても、業者はあなたに興味津々です。
安値につられて気持ちが揺れた時は、そんなことを思い出してください。
安物買いの銭失いと笑って済ませられるほど、
家は『安物』ではありませんから。
では、また。
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