[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2013年1月6日08:00:00
あけましておめでとうございます。
住まいの結婚相談所の若松です。
お正月はどのようにお過ごしでしたか?
今年が、あなたにとって素晴らしい年になることを
お祈りいたします。
本年もよろしくお願い申し上げます。
では、早速ですが本題にいきましょう。
あなたは、生命保険を申し込む時、約款を最初から最後まで読みますか?
私は読みません。
というか、読む気がしません。
担当者の説明を聞き、いくつかの質問をする程度です。
そんな状態で契約すると、
「この病気は保険の対象外だったの?」
と後悔する羽目になるかもしれません。
・・・それでも、やはり全部を読む気はしないのですが。
最悪の場合、保険は変えられますからね。
そんな私でも、この契約書だけは全部読んでほしいというものがあります。
それは、新築やリフォームの契約書です。
契約の際、重要事項はすべて業者が読み上げることになっています。
こちらは書類の文章を目で追いながら聞くのですが、
これから大きな契約をしようという時に、
専門用語満載の文章をスラスラと読み上げられても、
なかなか理解できるものではありません。
「ここまでの内容に対して、何か質問はありませんか?」
と言われても、そう簡単に質問できるものではありません。
「書かれていることは理解できるが、何かがちょっと・・・」
と思っても、次々に読み上げられるので、
尋ねたいことを忘れて、次の説明を一生懸命に聞いてしまうのです。
もしかすると、その内容は、業者に有利になるように書かれているかもしれません。
もしかすると、その内容には、大切なことが書かれていないかもしれません。
説明が終わり、記名押印し、契約を終えると、もう後戻りはできません。
契約を破棄しようとすると、精神的にも金銭的にも大きなダメージを受けます。
ですから、契約をする前に、
それらの重要事項の説明書を業者からもらいましょう。
そして、しっかり読み込み、しっかり調べて、
十分に納得してから契約しましょう。
家づくりの契約書は、他の契約書とは重さが違います。
「大切な大切な住まいづくりを、本当にこの業者に任せてもいいんだろうか」
という、最後のチェックポイントです。
「契約の場で詳しく説明しますから大丈夫ですよ」
という業者は、こちらの不安に寄り添おうとしないか、
読み込まれては困る業者です。
それ以外の誠実な業者なら、快く渡してくれますよ。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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2013年1月13日08:00:00
こんにちは、若松です。
契約書にサインして押印する時、
「やっと自分の家を持てる」
という喜びと、
「自分は数十年も住宅ローンを払えるんだろうか」
という不安で、複雑な気持ちになる人は多いものです。
逆に、不安にならない人の方が私は心配です。
契約後、具体的な話が進むにつれ、不安より喜びの方が増し、
追加工事を依頼したり、新たなこだわりが生まれたり
ということもあるものです。
その結果、予算がどんどん膨らんで後悔する羽目になったら悲しいですね。
家づくりの時は、数万円、数十万円単位で物事を考えることが多いので、
気付かないうちに金銭感覚がおかしくなります。
ですから、契約後の詳細な打ち合わせの時には、
「この変更をしたら8万円の追加か。住宅ローンの1か月分くらいかな」
といった具合に、住宅ローンの支払いをイメージしながら考えてみましょう。
ところであなたは、
毎月の住宅ローンを給与の何割程度にしたいと考えていますか?
一般的には3割程度までならOKだと言われていますが、
私は2割程度を目安にした方が安心だと考えています。
その理由は、
・控除の廃止や増税で、これからも家計が厳しくなることが予想される
・東京電力に続いて、他の電力会社も値上げをするかもしれない
・不景気のため、給与やボーナスが減る人が増えている
・将来的に年金が減額されることは、ほぼ確実
・住宅ローンの支払い額を増やすのは歓迎されるが、減らすのは交渉や手続きが大変
といったものです。
「でも頭金が少ないから、
月々の支払いを増やさないと払えないんだよ」
という人もいるかもしれません。
そんな人は、
「ローンというものは、払い始めたら何とかなるもんだよ」
と思っているのでしょう。
でも、20年や30年という返済期間を、
本当にこの考えで乗り切れるんでしょうか。
ボーナスはいつなくなってもおかしくありません。
失業や病気で、収入がなくなるかもしれません。
月々の返済に一生懸命で貯蓄できない生活だったら、
収入が途絶えた途端にアウトです。
・・・こわいですね。
ですから、追加工事や設備のグレードアップを考える時は、
契約以前の金銭感覚を思い出してください。
そして、本当にそれを依頼していいのかを再確認しましょう。
それと並行して、普段の生活を見直すことも大切です。
新築したら、毎年5月前後に固定資産税の通知が届きます。
ちょうど、自動車税の通知と同じ頃です。
車を2台以上所有する家庭で、両方を一括で納めようとすると、
恐ろしい金額になるのでは?
あるスタッフは、夫婦で普通車に乗っていたところ、
合計税額が10万円を超えたとか。
そこで、1台を軽自動車にし、
もう1台を排気量の少ない普通車に買い替えたところ、
税額が半分以下になったと喜んでいました。
同じような工夫をしたり、
あまり乗らない車を手放したりすることで、
自動車税は随分安くなります。
それに伴って、任意保険の金額も抑えられるはず。
また、チラシしか見ないのなら新聞の購読をやめたり、
ケータイやスマホの料金プランを見直したりと、
いろんな無駄を取り除いてみましょう。
生命保険の見直しも忘れずに。
資金作りの頃、あなたも一度生活を見直していると思います。
それを、契約後にもう一度やってみるんです。
そうすると、常に普段の金銭感覚で考えられるのではないでしょうか。
生活を楽しむための予算はできるだけキープし、
無駄な予算は極限まで見直す。
契約を無事に終えて嬉しい時だからこそ、
心に留めておきたいことですね。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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2013年1月20日08:00:00
こんにちは、若松です。
施工業者との契約を終えると、ワクワクする一方で
現実的な問題を考えなければなりません。
・ご近所への挨拶について
・地鎮祭について
の2点です。
そこで、今日はご近所への挨拶についてお話します。
ご近所さんといい関係を築くには、
着工前の挨拶をおろそかにしてはいけません。
これから数ヶ月間、沢山の車や業者が出入りするほか、
騒音やホコリで、多くの迷惑をかけるのですから。
その回数ですが、最低でも着工前と引っ越し後の2回は挨拶しましょう。
「〇月〇日から工事でご迷惑をおかけします」
「引っ越しました。これからお世話になります」
という意味合いの挨拶です。
その時、自治会や班の情報を教えてもらえたら、
自治会長さんや班長さんに挨拶しておくことをお勧めします。
挨拶は、情報収集の大切な機会です。
ゴミステーションのこと、子ども会のこと、町内会の加入状況など、
あなたが知りたい、いろんなことを尋ねることができます。
きっと緊張するでしょうが、相手が気さくな方だったら、
遠慮せずに聞いてみるといいですよ。
その着工前の挨拶ですが、地鎮祭の日がオススメです。
地鎮祭には業者も参加していますから、終わり次第一緒に挨拶に行きます。
ただ、業者の仕事の都合もあるので、事前に相談しておいてくださいね。
そうすれば、あなたが工事のことで分からないことがあっても、
業者がご近所さんの質問に答えてくれます。
ご近所さんも、別々に挨拶に来られるより1回で終わる方がラクでしょうし。
この時に持っていきたいのがメモ用紙です。
同じような家が並んでいた場合、どの家が留守だったか忘れるもの。
それに、訪れる時間帯によって家の印象も違うので、
念のために留守宅を記録しておくのです。
よく似た外観の一戸建てが数軒並んでいたり、
留守だった所も後になるとわからなくなってしまいます。
挨拶を終えるたびに、簡単な地図を書いてチェックするといいでね。
後日、留守だったお宅に挨拶に行く時、助かります。
ところで、メルマガを読みながら
「挨拶に行く時って、何を持っていったらいいんだろう・・・」
と思いませんでしたか?
これは、皆さんが悩む問題です。
・タオルはいらない人もいる。
・洗剤は粉末や液体など、それぞれにこだわりがある。
・お菓子は賞味期限やアレルギーの問題がある。
と、誰もが満足するものなどないからです。
では、逆の立場で考えてみましょう。
あなたが挨拶を受ける立場だったとしたら、
一番気になるのはどんなことでしょう。
工事のことや、施主の人柄などではありませんか?
ですから、手土産にこだわるよりも、
万が一ご迷惑をおかけした時の連絡先を伝えたり、
あなたの家族構成や誠実な人柄を示すことの方が大切です。
この時、家族で挨拶に行けば、
「わが家の子は〇人で、〇才ですよ」
と会話が弾みやすいものです。
ただ、話に飽きた子どもが走り回るとヒヤヒヤしますけどね。
これから挨拶のことで迷った時には、
相手の立場で考えてみましょう。
私がご近所さんだったら、相手に望むのは品物ではありません。
業者や施主の誠実な対応です。
だって、誠実ではない業者や施主に、
家族との大切な暮らしを邪魔されるのはつらいですから。
では、また。
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2013年1月27日08:00:00
こんにちは、若松です。
前回、新築時の挨拶についてお話ししました。
地域の慣習がある場合には、事前に確認しておくといいですね。
さて、今回は地鎮祭についてお話します。
地鎮祭について悩む人も多いので、今から心に留めておいてほしいことです。
地鎮祭の目的は、これから家を建てる土地の神様に
ご挨拶をすることです。
施工業者は
「無事に工事ができますように」
施主は
「これからこの土地に家を建て、住まわせていただきます」
とご挨拶をします。
一説には、奈良時代から地鎮祭をするようになったといわれています。
土地によっては、工事中に原因不明の事故が起きたり、
住み始めてからトラブル続きだったり、ということもありますからね。
最近は地鎮祭を行わない施主も多いのですが、
変な不安感を残したくない方は、行なっておいた方がいいですよ。
さて、地鎮祭をとり行う場合、普通はその地域の神主さんです。
ただ、あなたが神主を探せない場合は、
業者が知り合いの神主に依頼してくれることもあります。
準備物は、神主が揃える場合もあれば、
指示されたものを、施主か施工業者が揃える場合もあります。
次に初穂料(神様に捧げるために神主へ渡すお金)について。
業者が依頼した時は、業者に金額を尋ねてください。
自分で依頼した時は、直接神主さんに尋ねても大丈夫です。
神主の給与ではなく、神様に捧げるお金という意味合いのものなので、
遠慮せずに尋ねましょう。
この時、業者があなたに変な依頼をするかもしれません。
「当日は、大工や社員が参加します。
それぞれに〇万円ずつご祝儀を渡してください」
というものです。
ここまで読み進めたあなたなら
「神様に挨拶するのに、どうしてご祝儀を?」
と思いますよね。
その考えは正解です。
地鎮祭の準備を業者に依頼して、その費用を支払うのなら分かります。
しかし、地鎮祭は業者と施主のそれぞれが、
それぞれの無事を願って土地の神様にご挨拶をするものです。
ですから、業者にご祝儀を渡すというのは、大きな間違いなんです。
もし業者にご祝儀を渡すとしたら、上棟式の時です。
このことを知らない業者は、意外と多いんですよ。
もしかすると、知らないふりをして請求しているのかもしれませんが。
いすれにしても、正しい知識を持っている業者なら、
地鎮祭でご祝儀を請求しません。
・・・というか、ご祝儀は自分から請求するものではありませんよね。
ですから、あなたが業者にそんな依頼をされたら、
「地鎮祭は土地神様に挨拶をする場なので、ご祝儀を渡すのはおかしな話です。
上棟式と勘違いされているのでは?」
と、きっぱり伝えてください。
それでも支払えというのなら、値切るのもいいでしょうし、
神主と家族だけで行うのもいいでしょう。
業者との関係がこじれることを心配して、言われたことに従う人もいます。
でも、疑問に思ったことを尋ねなければいけないシーンは、
この先、次から次へと出てきます。
その時の小さな不満の積み重ねが、やがて大きな不信感に育ち、
「あんな業者に頼まなきゃよかった」
と、家に愛着を持てなくなることもあります。
それを防ぐために、業者に疑問や不満を感じたら、その都度話してみましょう。
ただ、感情的になるのだけは避けてくださいね。
初めての家づくりは分からないことだらけです。
だからこそ、業者任せにするのではなく、
事前に正しい知識を身につけることが大切なのです。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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