家の中でも危険です。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2010年9月5日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。


今日から、知っていると役に立つ情報を毎回お送りしていきますね。


以前、シックハウスが騒がれた時期がありましたね。

さまざまな症状に苦しめられる方が多く、大問題になりました。

その対策の一つとして24時間換気装置が設置されていますが、

それに伴う事故がある事をご存知ですか?


東京都が2009年12月に実施した調査で明らかになったのですが、

換気のために、床との間に隙間があるドアがあります。

アンダーカットというのですが、ほんのわずかな隙間です。

でも、小さい子の足には、とっても危険な幅の隙間なんです。

・子どもがドアを開ける時に足の指をはさんで皮がめくれたり、ツメがはげた。

・後追いの時期に、子供がいることに気づかず親がドアを開けて、ケガをさせた。

・賃貸住宅なので、何度ケガをしても何の対策もできない。事前説明もなかった。

・・・など。

自宅にアンダーカットのドアがある人は全体の50%でした。

その内の16%が子どものケガを経験しており、

ケガはしなくても、ヒヤッとした人は27%もいます。

読者の皆さんの中にも経験したことがある方がいらっしゃるかもしれませんね。

これが大人なら、1回ケガをしたら気をつけますが、

多いのは1~3歳児で、全体の80%にのぼります。

ということは、同じ子が何度もケガをする危険性が高い、ということですよね。


寝ているだけの赤ちゃんの間はいいのですが、

ハイハイをするようになり、後追いができるようになると大変です。

トイレのドアの前で泣きながら待つ子に

「トイレくらい、ゆっくり一人にさせてほしい・・・」

とため息をついた経験があるお母さん方も多いと思います。

急いでドアを開けて赤ちゃんの所へ行こうとし、

アンダーカットでケガをさせてしまっても、

赤ちゃんはまたドアの前まで後追いをします。

お母さんはドキドキしながら、

そ~っとドアを開けなければいけませんね。

やがて歩けるようになって、自分でドアを開閉できるようになると、

さらに危険です。

『危ない』ということが分からない期間は、本当に危険ですよね。


外出先では子どもから目を離さずに危険から守ってあげても、

家の中でもずっと見守るということは不可能ですし、

お母さんが疲れ果ててしまいます。

そんな家はイヤですよね。


上の子が小学校に入学する前に家を建てたい、

と思う方はたくさんいらっしゃいます。

とすると、下の子は3歳未満ということが多いですね。

ただでさえ、家の中には階段やお風呂など、危険がいっぱいです。

アンダーカットがなくても、ドアの下部に格子状の通気口を

設けたりすることで危険を減らせます。


新築の打ち合わせのとき、

こちらからアンダーカットの有無の確認をするなんて、

なかなか思いつくものではありません。

もし、あなたのお宅に小さいお子さんがいらっしゃるのなら、

ここは大事なチェック項目ですね。


では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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業者の見分け方の一つとして覚えておいてください。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2010年9月12日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。


例えば、アパートを借りる時、

エアコンの穴は開いていて、そこにカバーをしてありますね。

その穴を「スリーブ」と呼ぶのですが、

新築をした時は、建築業者さんは穴を開けてくれないのが

一般的だそうです。

「どうして?」

と、とても不思議でした。

あなたは疑問に思いませんか?

一般的にはエアコンを設置する業者が、その場で開けるそうです。


どうしても納得できず、あるハウスメーカーの営業の方に

「エアコンを、いずれ全室に付ける予定なので、

建築時に穴だけ開けていただくことはできますか?」

と聞いてみました。

すると、

「いいえ。当社では開けていません。

他の会社に行かれても同じだと思いますよ。

普通は設置する業者が、その場で開けます。

でも、気をつけないと『筋かい』という、

大事な柱に穴を開けてしまうこともあります。

実際に、当社のお客さんにそんなことがあって、

保険に対応できなくなる、と問題になった事があります」

と言われました。

「じゃ、余計にそちらにお願いしたほうがいいじゃないですか」

と言うと、

「いえ、会社の方針ですから」

・・・釈然としませんよね。


ベテランの設置業者なら大丈夫かもしれませんが、

経験が浅い人が穴を開けたら?

中の断熱材がずれない?

ほんの少しでも隙間があったら、雨が入るでしょ?

構造材に穴を開けたら、どう対応させたらいい?

と「???」で一杯になりました。

どうやら、そう思ったのは私だけではないようで、

「どうして開けてくれないの?

今どきエアコンを使わない家は無いでしょう」

と言った方もいたそうです。

あなたもそう思いませんか?


エアコンの機種によって穴の位置が少し異なることが

理由の一つだそうです。

でも、いずれ買い換えるのだから、

標準的な位置でいいのに、とも思います。

ただ、多機能な機種はスリーブの直径は

通常より大きいこともあるそうですから、

どんな性能を持ったものを、どこに設置したいのかは、

家族でじっくり考えておかないといけませんね。


しっかりとした高気密高断熱の家をつくっている業者さんは、

後から開けることはないのです。

気密性を確保するためには、

どうしても、工事中に穴を開けるしかないからです。


ということは、高気密高断熱をアピールしておいて

「後であなたたちで開けて下さい」

という業者は、信頼できませんよね。


あなたが高気密高断熱の家を建てる予定なら、

これは、いい業者を見分ける良い方法のひとつといえます。

試してみて下さい。


では、また。

 

 

 

 

 

 

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『私の家』への階段を作りましょう。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2010年9月19日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。


以前、優秀な生徒を次々に輩出する女子高の秘密を

テレビ番組で特集していました。

参考になる事が多かったので、ご紹介しましょう。


高校を卒業する時点で、勉強以外にも高いスキルを持つ彼女達は、

将来の夢に合った進路に進みます。

大学に行ったり、研究機関に入ったりと、さまざまです。

どうやったら、そんなに高い意識を持つ生徒を育てられるのか、

番組で追っていました。

あなたも、ご覧になったかもしれませんね。


その高校では、

「28歳の時に、どんな自分になっていたいか」

を考えさせます。

大学などの教育を終えて、就職をして

自分なりの行き方が見えてくるのが28歳だからです。

そして、

「そのためには、何歳で何をしなければいけないか」

ということも、細かく考えさせます。

1ヵ月後、半年後、1年後、2年後、と細かい目標を設定する事で

大きな夢への階段ができます。

それを一歩一歩、確実に進むだけなのです。

進む途中で、夢が変わる生徒もいます。

でも、「それまでの努力は活かせるんだよ」

と導く事で、そんな生徒も、また新しい階段を上っていくのです。


文化祭で焼きそばをつくるのなら、

利益まで考えて、自分達が業者に仕入れの交渉をし、

とにかくすべてのことを自分達で実行します。

材料が足りなくなったら自分達で対応し、

売上の計算までする。

そうすることで、仕入れは妥当だったのか、

自分達の問題点をどんどん考えていきます。

言われたことだけをやるのではなく、積極的に取り組む姿は、

見ていてとても気持ちのいいものでした。

分からない事があるときは、積極的に質問し、理解を深めていました。

学校も、さまざまなジャンルの外部の講師を、積極的に招いていました。


これは、あなたの家づくりを考える過程にも生かせそうですね。

自分の家を、人生のどのタイミングで建てたいのか。

そこに進むために、どんな階段が必要か。


最初は、ほとんどの人が

「自分の家が欲しい!」

というところから始まりますが、

家の事も土地の事も、何も分からないので、

どう進んでいったらいいか、分かりません。

手探りで進むと、完成してから後悔することもあるのです。


最近では、家づくりの進め方を紹介するなどの情報も多いので、

参考にしながら『私の家』への階段をつくってくださいね。


では、また。

 

 

 

 

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環境は大切、便利さも大歓迎、でもその影で失われていくものは?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2010年9月26日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。


経済産業省の総合資源エネルギー調査会は

「資源エネルギー政策の見直しの基本方針」(案)で、

2030年までに、家庭部門から排出される

二酸化炭素を半減する目標を掲げました。


・・・少し硬い内容になってしまいましたか?

どうしてこれを取り上げたかというと、

これから家を建てようとする人にあれこれ制約が出てくるからです。


2030年までにエネルギー収支ゼロの住宅を目指しているので、

「すべての住宅で省エネ家電を使いましょう」とか

「照明はLEDなどの高効率なものだけを使いましょう」

など、様々な提案をしていますが、

「他に使いたいものがあるのに」

と、こだわりがある人には困った内容です。


わが家で13年頑張ってくれている冷蔵庫も、

ドキドキしていることでしょう。

「寿命が来るまで働かせてよ」

と言っている(ように感じる)ので、

頑張ってもらっているのですが・・・!


家庭用の高効率給湯器(エコキュートなど)は、

2020年までに単身世帯を除くほぼ全世帯に、

2030年までに全世帯の8~9割に普及させたいそうです。


2009年、国内の二酸化炭素大気中濃度は過去最高になり、

早急な対策が必要なのは、充分理解できます。

「だけど・・・」

と、この記事を読んでいて、昔の事をふっと思い出しました。


私の子どもの頃、お風呂は五右衛門風呂でした。

マキを運んだり、火の番をしたりと

子どもなりに手伝っていました。

風を避けながら火をつけたり、勢いを加減したり。

煙で涙が止まらなかったり、褒められたり叱られたり。


スタッフの話ですが、

 九州の実家では、瓦の上に載せた、

 タイヤのチューブのような丈夫なものに

 水を溜め、お風呂のお湯に使っていたとか。

 蛇口をひねればお湯は出たのですが、

 光熱費節約方法だそうです。

 あちこちの屋根にあったそうで、
 
 当時は流行っていたのでしょうね。

 夏はヤケドしそうに熱く、冬はぬるく・・・。

 また水を溜めるときには、兄弟が交替で見張りをして、

 「溜まったよ~、止めて~、はやくはやく~」

 なんてやっていたそうです。

 ○○○ソーラーが大流行した頃、それを設置したので、

 それからは『子どもの仕事』が一つ減り、

 お風呂の準備が楽になりましたが、

 それまでの経験は、とてもとても貴重なものだったと

 歳を重ねるほど感じているそうです。


火の怖さを知ったり、責任のある仕事をさせてもらったり、

不便だったからこそ経験できた事があるんですね。


環境は大切です。便利さも大歓迎。

でも、その影で失われていくものは確かにありますよね。

私は、自分が便利に慣れて、

生き抜く力がなくなっているような自覚があります。

あなたは?


これからは建てたい家に制約が増え、

暮らし方にまであれこれ注文がつきます。

ムダに水や電気を使わないのは当然ですが、

温暖化対策を考えるには、視野が狭いようにも思います。

日本には地域ごとの気候に合った暮らし方があるはずなのに、

同じように規制していったら・・・。

100年後はどんな国になっているんでしょうね。


あなたも、私と同じように

タイムマシンがあれば、未来を見たいと思いませんか?


では、また。

 

 

 

 

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