ライフスタイルは変わります。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年4月5日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。


前回は、TVや雑誌で紹介されるおしゃれな家は、

どれも施主の“こだわり”を形にした“住まい”。

たしかに素敵ですよね。

しかし、でもそれはその家を建てた人のこだわり。

あなたの“こだわり”とは違うのです。

誰かのマネや中途半端なこだわりが失敗を招きます。

あなたとあなたの家族だけの“こだわり”を見つけてください。

と言う話でしたね。


今日の話は、“こだわり”を見つけるって結構大変!?です。

あなたの家族の住まい方から、何にこだわるのか見つかりました?

自分自身、そして家族全員のライフスタイルを考えて、

どんな住まい方をしたいのか?

生活の中で何に重きを置くのか?

つまり、どんどん無駄なものを省いていく訳です。

でも、これって結構難しいことですね。

実は、無駄なものを省いて考えていくと、

「これだけは絶対!」と強く思える事がない、

と気づく人が多いんです。

結局は“こだわりたい”と思うことなんて特になく、

そして、無難な住まいを手にすることになる。


“こだわり”の無い“無難”な住まいは良くないの?


いいえ、そんなことありません。

家は家族と供に変化し成長していくもの。

今考えて完璧な住まいであっても、何十年後はどうだかわかりません。

そう考えると“こだわり”過ぎた家では、

家族の成長と変化について行くことが出来ないのでは?


ここは○○の部屋、□□するための部屋、と細かく使い道を限定してしまうと、

実際、生活をはじめてみると、思いもよらず使いづらい。

ライフスタイルが変わり、全く使い方が違ってしまう。

となっても、簡単に変更はできません。


そうならない為に考えれることは、

この部屋は○○をする部屋、などときちんと分けてしまわずに、

大きなワンルームのような家を造っておいて、

ここは※※をするスペース、△△のスペース、

というように分けるのです。

そうすると、

将来、必要とする物が変わったときにも変更は簡単ですし、

チマチマと小部屋をたくさん造ってしまい、

家族が別々に部屋に閉じこもってしまうこともなく、

どこにいても家族の存在を感じ、

コミュニケーションが自然にとれる。

そんな素敵な住まいになるのではないでしょうか?


堂々と“こだわり”の無い無難な住まいを建てよう!


それならば、

無理に何かにこだわったり、こだわったフリをするのをやめて、

将来の家族の“こだわり”のために、今は“こだわり”のない住まいを建てる、

というのも良いかもしれませんよ。

どんなライフスタイルにもフィットするような

素敵な住まいを建てましょう!!


でも、自信をもって自分の“こだわり”をわかっている人。

そんなあなたは、とことん納得のいくまでこだわるのも大事だと思います。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。

 


窓の位置や大きさを考えたことはありますか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年4月12日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

誰かのマネや中途半端で失敗するのなら、“こだわり”すぎない家にしましょう!

本当に必要なのは、家族と共に成長し形を変えていける“箱”です。

と言う話でしたね。

 

今日の話は、窓の位置って大切。

「空気の流れを考えよう!」です。

あなたは、窓の位置や大きさを考えたことはありますか?

 

うちの女性スタッフで、「寒さ」より「暑さ」が苦手な者がいます。

話を聞くと、それなのに冷房に弱いそうです。

冷えた空気で、頭痛がすると言います。   

ですから、湿度が高い日本の夏は、本当に辛いみたいですね。

くわしく話を聞くと、

家では、なるべく自然の風、ないときは扇風機で暑さに耐えているとのこと。

今住んでいる家は空気の流れがよいので、とても過ごしやすいそうです。

以前の家は、窓が少ないことと、窓の位置が悪いのか、

一年中、風が部屋に入らなかったそうです。

そこに慣れていたので、今の家に住み始めてびっくりしたと言います。

「空気が淀んでいなくて綺麗な気がする」との事。

 

きっと、気分が晴れて、活動的な気持ちになるんでしょうね。

風水では風の流れは気の流れだそうで、風通しの悪い、空気の淀んでいる家はよくない。

と、言われますけど、わかる気がします。

 

高気密高断熱の家、窓は重要じゃない?

最近は高気密高断熱の家が多いですね。

冷暖房費のランニングコストが低い とか、

家の中での温度差が少なく(冬のトイレやお風呂も)快適。

などと宣伝されていますが、

高気密高断熱ってどういうことか、ご存知ですか?

通常の床下を外部と考えて風通しをよくする、という考え方とはまったく逆で、

高気密高断熱の家では、床下の空気を外気と遮断して部屋と床下の温熱環境を同じにするというものです。

メリットは、温度・湿度・風・音を遮断できる性能を持つので、

快適な室内空間を保ちつつ、エネルギー消費量を抑えることです。  

つまり電気代や灯油代の節約ですね。

とここまで聞くと、

高気密高断熱の家には窓はあまり重要じゃないのでは?

という気がしますが、

きちんと施工されて、換気が十分に行われないと、結露がひどいそうです。

ということで、

換気についての法律もできて、高気密高断熱の家には24時間換気が義務付けられています。

24時間熱交換器は、フィルターの掃除や交換と、メンテナンスが少し面倒くさいみたいですよね。

高気密といいながら換気換気って、ちょっと矛盾を感じてしまいますが、

基礎内の温度が高い分、湿度の管理がうまくいかなければ、

虫の巣窟となってしまったり、カビが発生したり、するそうです。

 

でも、季節によっては、やっぱり自然の風を肌で感じたいですよね。

機械や設備だけで解決するんじゃなくて、自然の風を取り入れる工夫もしたいと思いませんか?

 

私の住まいづくりでは、

どこにどの部屋をとか、階段はどこ、トイレは、収納は・・・。

ということばかり考えていました。

窓の位置は?大きさは?なんて考えもしませんでした。

しかし、窓って風通しのことだけじゃなく、生活に影響するんですよね。

 

間取りや窓の位置を、見えない空気の動きや流れを考えて、

湿気がこもったり、空気が淀まないように、

風通しを考えた家づくりをしてみませんか?

 

次回も、もう少し窓について話をします。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。

 


窓にはそれぞれの役割があります。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年4月19日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

湿気がこもったり、空気が淀まないように、

見えない空気の動きや流れを考えよう。

間取りや窓の位置や大きさを工夫した、

風通しを考えた家づくりをしましょう!

と言う話でしたね。

 

“窓”を思い浮かべてください。

住まいづくりを真剣に考えているあなたは、

間取りについて色々と考えたり、家族と話し合ったりしていると思います。

では、窓の位置とか、大きさについてはどうですか?

「考えてなかった」ことに気づかされたのではないですか?

 

住宅展示場へ行っても“窓”に注目することは少ないでしょう。

例えば、窓がないとか、極端に小さい窓とか、

真南にものすごく大きな窓とかなら、

採光の問題は? 風通しは? 家の強度は大丈夫?

などと気にもなるでしょう。

しかし、ごく普通の窓なら、特に気になりませんよね。

 

でも、窓が生活に大きく影響するとしたら、

快適に住むために、ちゃんと考えないといけません。

それでは、ちゃんと考えるためには、

生活にどう影響するのか、そして窓の役割はなんなのか、を知ることです。

 

窓の役割って何でしょう?

思いつくままあげてみます。

・風景を楽しむ

・光を採り込む

・風の出入り

・外とのつながり

それぞれの窓に、どの役割が必要なのかをまず考えます。

そして役割に合った位置と大きさを決めるのです。

風景を楽しむダイニングの窓、のはずだったのに、

実際に見えるのは隣家のトイレの窓だった。

なんて、悲しい話です。

それに、中から外がよく見える。

ということは、反対に外からも中がよく見えるわけですよね。

外からの視線と、室内からの視線の高さをずらしたり、

植木でうまく隠す、という方法もあります。

つまり、工夫が必要です。

この工夫を怠ると、せっかく開放的な窓をつくっても、

日中カーテンを閉めてたり、開かずの窓になったり。

精神衛生上よくない家になってしまいます。

それから、景色も光も風も全部、たくさん必要!!

と、家中にやたら大きな窓ばかりをつけてしまえば、

家具を配置しにくい部屋になったりもします。

壁は建物の強度のためにも、日常生活のうえでも、

一定の面積が必要というわけです。

 

次に、風の出入りについて。

風を入れるためには、風が抜ける窓も必要です。

風を抜く窓の位置で家の中の風の流れ方が決まってくるんです。

風の通り道には、窓の他に

「階段」の位置なんかも関係してくるようで難しいですね。

プロのアドバイスが必要になってくるものかもしれませんが、

その前に家族でどんな部屋にどんな窓をつけたいのか、

を話し合うことが大切なんですよ。

 

欧米では、街並みを意識して窓辺の演出を行う。

と聞いたことがあります。

そこまで考えることができれば本当に素敵だと思うんですが、

なかなか大変だと思います。

まずは、各部屋の窓に求める役割をはっきりさせましょう。

これは、実際にプロと住まいづくりに取り掛かったとき、

とても役に立つはずです。

 

高気密高断熱の家には風通しを良くしたせいで、

室内の温度差ができて、結露などの原因になることも考えられます。

24時間365日温度変化の少ない環境で過ごすのも確かに快適でしょう。

でも、ガラスを通して季節を感じるのではなくて、

肌で自然を、季節を感じることって、

とても良いことだと思いませんか?

特に子ども達にとってはとても必要な事だと思います。

季節の節目で、家族で家の手入れを行うことも素敵ですよね。

家が年月と共にどんな風に痛んだのかを知って手入れをする。

家への愛着が一段と湧くと思います。

 

次回は、

人工的にコントロールされた高気密高断熱の家。

よいことばかり宣伝されていますが、実は万能ではない。

と言う話です。

では、また。

 

 

 

 

 

 

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温度差のない家は快適だと思いますか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年4月26日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、窓が生活にどう影響を与えるか?

どの部屋に何の役割を持った窓が必要か?

それを考えて、作る窓を決めましょう。

そのためには、まず家族で話し合うことが大切。

そして、その話し合いが実際にプロと住まいづくりに取り掛かる時に役に立つ。

と言う話でしたね。


今日の話は、建物内で温度差が10度!? です。

『ヒートショック』って、ご存知ですか?

急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。

ご高齢の方が家庭内で亡くなる原因の4分の1を占めるとか。

わかりやすく言えば、

冬に、暖房の効いた部屋から寒い廊下やトイレに行く時に

瞬間的に「寒いっ(ブルブル)」と感じますよね。

このとき、想像以上に心臓には負担がかかっているそうです。

そして、高齢者や高血圧の人にとっては、心筋梗塞や、脳梗塞など、

恐ろしい病気を引き起こす原因になってしまうそうです。

温まった身体が暖房のないトイレや廊下へ出たとたん、

温度差で『ヒートショック』が起こるというわけです。

真冬に、暖房をしているリビングと、房していない廊下やトイレとの温度差は、

10度を超えることもあるんだとか…。

 

こんな話を聞けば温度差のない家がいいなぁと思いませんでしたか?

でも快適なことばかりじゃない!?

温度差をなくして、一年中快適な室内温度を保つことができるのが、

気密性を高めて外部空気の侵入を防ぐ→高気密

外部の温度が建物内部に伝わらない→高断熱

の家なんです。

建物全体をすっぽりと断熱材で包み込む、というような感じでしょうか。

人間の身体に例えると、

冬の寒い日に「セーターの上にウィンドブレーカーを着る」ということ。

セーターは空気を含んであたたかいけど、風が吹いたら一気に寒くなる。

ウィンドブレーカーはナイロン素材で風は通さないけど、
これだけでは温かくないし体温は逃げてしまう。

この二つを組み合わせることで暖かさを保つことができるんですよね。

もちろん夏も、暑い外部空気の侵入を防いで温度が建物内部に伝わらないのだから、

涼しくて快適でしょうね。

隙間風がピューピュー入ってくる昔の木造住宅では考えられないような、
冬暖かくて夏涼しい夢のような家。

でも、良いことばかりではありません。

気をつけなくてはいけないことがあるんです。

セーターとウィンドブレーカー。

あんまり過剰に着込むとどうなると思いますか?

そうです。

ムレてきますよね。

ですから、

ムレを防ぐ為に通気性を持つ素材や、汗を吸収する素材が求められるのです。

家で言うと、通気性は換気。

汗を吸収する素材は、木や土壁のような素材、ですね。

服の場合は、季節に応じて着替えることができますが、家の場合はそうはいきません。

それにその地域によってどれくらいのムレ(湿度)なのかで、全く違ってくるのです。

北海道と九州では、気温や湿度が全く違いますよね。

ムレを防ぐことって本当に難しいのです。

だから、

建築や製品知識の乏しい営業マンのセールストークを真に受けないでください。

その地域性に関係なく、全国に同じ仕様の家を建てるような住宅メーカーには

注意してください。


次回は、

ムレが原因でどんな問題が起こってくるかについて話ます。

では、また。

 

 

 

 

 

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