[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]
2009年4月12日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
前回は、
誰かのマネや中途半端で失敗するのなら、“こだわり”すぎない家にしましょう!
本当に必要なのは、家族と共に成長し形を変えていける“箱”です。
と言う話でしたね。
今日の話は、窓の位置って大切。
「空気の流れを考えよう!」です。
あなたは、窓の位置や大きさを考えたことはありますか?
うちの女性スタッフで、「寒さ」より「暑さ」が苦手な者がいます。
話を聞くと、それなのに冷房に弱いそうです。
冷えた空気で、頭痛がすると言います。
ですから、湿度が高い日本の夏は、本当に辛いみたいですね。
くわしく話を聞くと、
家では、なるべく自然の風、ないときは扇風機で暑さに耐えているとのこと。
今住んでいる家は空気の流れがよいので、とても過ごしやすいそうです。
以前の家は、窓が少ないことと、窓の位置が悪いのか、
一年中、風が部屋に入らなかったそうです。
そこに慣れていたので、今の家に住み始めてびっくりしたと言います。
「空気が淀んでいなくて綺麗な気がする」との事。
きっと、気分が晴れて、活動的な気持ちになるんでしょうね。
風水では風の流れは気の流れだそうで、風通しの悪い、空気の淀んでいる家はよくない。
と、言われますけど、わかる気がします。
高気密高断熱の家、窓は重要じゃない?
最近は高気密高断熱の家が多いですね。
冷暖房費のランニングコストが低い とか、
家の中での温度差が少なく(冬のトイレやお風呂も)快適。
などと宣伝されていますが、
高気密高断熱ってどういうことか、ご存知ですか?
通常の床下を外部と考えて風通しをよくする、という考え方とはまったく逆で、
高気密高断熱の家では、床下の空気を外気と遮断して部屋と床下の温熱環境を同じにするというものです。
メリットは、温度・湿度・風・音を遮断できる性能を持つので、
快適な室内空間を保ちつつ、エネルギー消費量を抑えることです。
つまり電気代や灯油代の節約ですね。
とここまで聞くと、
高気密高断熱の家には窓はあまり重要じゃないのでは?
という気がしますが、
きちんと施工されて、換気が十分に行われないと、結露がひどいそうです。
ということで、
換気についての法律もできて、高気密高断熱の家には24時間換気が義務付けられています。
24時間熱交換器は、フィルターの掃除や交換と、メンテナンスが少し面倒くさいみたいですよね。
高気密といいながら換気換気って、ちょっと矛盾を感じてしまいますが、
基礎内の温度が高い分、湿度の管理がうまくいかなければ、
虫の巣窟となってしまったり、カビが発生したり、するそうです。
でも、季節によっては、やっぱり自然の風を肌で感じたいですよね。
機械や設備だけで解決するんじゃなくて、自然の風を取り入れる工夫もしたいと思いませんか?
私の住まいづくりでは、
どこにどの部屋をとか、階段はどこ、トイレは、収納は・・・。
ということばかり考えていました。
窓の位置は?大きさは?なんて考えもしませんでした。
しかし、窓って風通しのことだけじゃなく、生活に影響するんですよね。
間取りや窓の位置を、見えない空気の動きや流れを考えて、
湿気がこもったり、空気が淀まないように、
風通しを考えた家づくりをしてみませんか?
次回も、もう少し窓について話をします。
では、また。
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