素人が偽装を見抜くのは難しい

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2014年3月16日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

2004年頃、全国各地の温泉で偽装問題が多発しました。

中には、全国的に有名な温泉地もありました。

経営者の中には、素直に過ちを認める者もいれば、

最後の最後までシラを切る者もいました。

この問題を解決するため、全国の温泉で調査が行われるほどでした。


そして、2013年は食品偽装。

大手ホテルが、使用する食品の産地や原材料を偽装していたことがわかりました。

それをきっかけに、他のホテルでの偽装も次々と明るみになっています。

食品業界での偽装問題は多く、

これまでにも賞味期限偽装や食べ残しの再提供など、多くの問題が起きています。


残念ながら、建築業も偽装と無縁ではありません。

一時期、耐震偽装が大きな問題となりましたが、

そのほかにも、手抜き工事などの偽装はあちこちでよく耳にします。


これらに共通しているのは、利益を追求することを最優先にするため、

プロとしての誇りを捨てていることです。

そこに、お客様の喜ぶ顔を見るために努力をする人はいません。

中には、後ろめたさを感じながら働いている人もいるでしょうが、

結局は自分の利益を優先しているのです。


こんな人たちが自分の新居を建てることになったらと思うと、ゾッとしますね。


では、あなたの新居づくりを偽装されないようにするには

どうしたらいいんでしょう。


いくつか対策はありますが、無料でできる対策の一つとして

業者とOBさんの関係をチェックする、とう方法があります。

家づくりに責任と誇りを持つ業者は、完成後の家をずっと見守りたいと考えています。

それができている業者は、OBさんとの関係が良好です。

電話1本であなたをOBさんの家に連れて行き、

施工例を見せたり、OBさんの経験談を紹介してもらうこともできます。


2つ目の対策は、有料でできる方法です。

施工中、定期的に第三者(監理業者)に入ってもらい、

正しい手順で施工されているかの調査をしてもらうことです。

この時、施工業者に紹介された人物に調査依頼しても無意味です。

第三者の調査の長所は、業者が意識的に行っている手抜き工事だけでなく、

技術不足による施工不良までもチェックできることです。

短所は、場合によっては施工業者との信頼関係が失われる恐れがあることです。

といっても、仕事に誇りを持つ施工業者なら、

そういった調査を前向きに受け入れています。

実際、監理業者に積極的に質問をし、

至らない点があれば教えを請う施工業者もいるそうです。

ただ、現場の安全管理のために渋る業者もいるので、

検査の際には施工業者に立ちあってもらうなどの取り決めが必要です。


ところで、

信頼できる業者の仕事に報いるためには、適正な報酬を支払うことが大切です。

適正な利益で安定した経営をしている業者は、無駄に不正に走る必要はありません。

ですから、家電や車を買う時のように必要以上に値切るのではなく、

(みんなが値切って買うわけではないとは思いますが^^;)

適正な材料で適正に施工されていれば、それに見合った報酬を与えてあげてください。


それは、誠実な業者を守るための大切な方法だと思います。

 

では、また。

 

 

 

 


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