[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]
2009年6月21日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
前回は、
化学物質は危険、自然素材は安全。なのでしょうか?
自然素材にもデメリットがあります。
大切なのは、特徴を知ること。
自然素材ならではの味わいを感じ、劣化や傷みを早く見つけて、
特徴に合ったメンテナンスをしながら共に生きて行きましょう。
自然素材を熟知し、特性や扱いや対処法をきちんと説明してくれる職人さん(プロ)がいれば、
あなたも、自然素材の住まいとうまく付き合っていけるでしょう。
でしたね。
今日は、『災害に強い』話です。
現存する世界最古の木造建築物って知っていますか?
そう、法隆寺です。
1300年以上も法隆寺の柱は建物を支え続けているのです。
木は切り倒されてからだんだん強さを増すんだとか。
200年~300年は強度が上昇するそうですよ。
バイオリンは木で作られていますが、製作してから200年~300年過ぎた頃が
もっとも良い音色がでるんです。
これも木の強さと関係があるんでしょうね。
以前、ある本で印象に残っている大工さんの言葉があります。
「木というのは、100年生きた木ならば100年、
1000年生きた木ならば1000年持つ」と。
良い大工さん、良い棟梁は、木の特徴をあますことなく発揮させる
職人の技を持っているんですね。
災害に強い家が欲しいと思いますよね。
火災に地震。本当に怖いです。
しかも、どちらも自分ではコントロールできません。
被害を最小限に食い止めるためには、普段からの備えが大切です。
デザインが・・・などと言う前に、
やはり生命と財産を守れる強い家が基本ですよね。
木造住宅というと、
火災にも地震にも弱いイメージがありませんか?
まず、『火災』について。
確かにコンクリートの住宅に比べれば火に弱いです。
でも、【鉄骨などよりは木組みの方が火に強い】
という実験結果が出ているんですよ。
木造の柱や梁などの構造材は、
初期火災により表面が炭化した炭状の幕で覆われるため、
芯まで燃え尽きるにはかなりの時間がかかります。
それに比べると鉄骨などは高熱により構造が変形したりして
強度を保てなくなるのです。
阪神・淡路大震災をきっかけに、建築基準法も変わりました。
木造建築の耐火性能などを規定していて、
三階建ての共同住宅も可能なんだそうです。
カナダやアメリカでは4階建ての木造共同住宅も普通です。
もともと、どの工法も処理をきちんと行えば、
耐火性を強めることは簡単に行えるのです。
次回は、木造住宅の『地震』について話します。
では、また。
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