2014年1月26日08:00:00
初めて家づくりをする時は、
新居が完成した時点を『ゴール』だと思いがちです。
それは、初めて結婚する人や、初めて出産する人と同じ感覚なのかもしれません。
ところが、今までゴールラインだと思っていたのは、実はスタートライン。
本当の戦い(?)が、やっと始まるのです。
ところで、新居で暮らすようになると、
『家を守る』という仕事が始まります。
日々の掃除や片付けもそうですが、
家の小さな変化に気付いて小まめにケアしたり、
定期的にメンテナンスをすることで、
施工業者と一緒に家を守っていく仕事です。
といっても、それまでのトラブルが原因で施工業者と関わりたくない場合や、
完成後に業者が倒産した場合、
あなたと一緒に家を守ってくれる人がいなくなります。
それでも、家が新しい間は、それほど危機感を感じないかもしれません。
むしろ、
「定期点検の時にセールスをされてうっとうしいと思っていたから、
業者が来なくなってちょうど良かった」
と感じるかもしれません。
しかし、最近の日本では、猛暑、ゲリラ豪雨、竜巻など、
家に大きな負担を強いる状況が増えています。
こんなとき、あなたと一緒に家を守ろうと思っている業者は、
すぐに連絡をしてくれたり、直接家を見に来てチェックしてくれます。
今年の竜巻の時も、そんな業者に救われた人々がいました。
でもその一方で、
「家が完成してしばらくしたら業者から連絡が来なくなったので、
誰に助けを求めていいのか分からない」
という人もいました。
特に、住み始めて数十年にもなると、住人は高齢です。
当時の施工業者も高齢です。
代替わりしている業者なら対応できるでしょうが、
後を継ぐ人がいなくて廃業した業者もいるかもしれません。
誰も守ってくれなくなった家を『無管理住宅』といいます。
あなたの大切な家を『無管理住宅』にしないためには、
信頼できる業者と一緒に家を守り続ける必要があります。
施工業者が嫌なら、別の業者に定期点検を依頼することもできます。
そんな定期点検を通して、
「あと○年経つと、○○の補修が必要になる時期が来ます。
費用の目安はこれくらいですよ」
「こんな補助金制度がありますよ」
といったお役立ち情報も聞けることでしょう。
最近はドライな関係が好まれがちですが、家を守る仕事は1人ではできません。
信頼できる業者が一緒に守ってくれると安心ですね。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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