[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2011年4月17日08:00:00
こんにちは、若松です。
最近、住まい関係のチラシやホームページを見ると
「複層ガラス」・「Low-E複層ガラス」という文字を
目にすることが多くなりました。
「言葉は知ってるけど、具体的には・・・」
という人のために、今回はガラスについてお話ししますね。
ウィキペディアによると、複層ガラスとは、
「複数枚の板ガラスを重ね、
その間に空気層を設ける形で1ユニットを構成するガラス」
を指します。
(ここで、ちょっと豆知識。
「ペアガラス」ってよく耳にしますよね。
これは旭硝子の登録商標なんです。
「ペアマルチ(日本板硝子)」も同じく複層ガラスを指します。)
この複層ガラスは、断熱効果が高いので結露防止に役立ちます。
遮音効果を期待する人も多いんですが、
音の周波数によっては、
材料の振動と音波の振動が一致して共振状態になることもあり、
あまり効果がない場合もあります。
これは、単層ガラスには無い特徴です。
400ミリヘルツと4000ミリヘルツの周波数あたりで
遮音効果が悪くなるので、使い分けが必要な地域もあるかもしれません。
でも、室内面のみ樹脂サッシにするなど、
異種材料を使うことで改善される場合もあるんです。
ガラスの間が真空になっているタイプも効果的ですよ。
あなたのお住まいが、騒音が気になる地域なら、
事前に業者と十分に話し合って選んだ方がいいですね。
今が単層ガラスなら、その感覚が分からないのは当然です。
遠慮はいりませんよ。
そんな複層ガラスをさらに進化させたのが「Low-Eガラス」です。
2枚のガラスの内の片側に、特殊な金属膜が塗布されています。
明るさを取り入れながらも、高い断熱性能を発揮できるのは、
この金属膜のおかげなんです。
なお、ガラスの間には乾燥空気を封入したものが一般的ですが、
アルゴンガスを封入すると、乾燥空気より1.5倍も熱を伝えにくくなります。
暑さ・寒さが厳しい地域には、コチラの方が合っているかもしれませんね。
次に、複層ガラス内部の結露についてお話しします。
ガラスの間が真空になっているタイプなら大丈夫ですが、
乾燥空気が使われていた場合、まれに結露が発生することがあります。
もしガラスの間が曇ったり、水が溜まっていたら要注意。
外からの空気が入ってしまった証拠です。
一般的には10年保証がついているので、
期間内なら無償で交換してもらえます。
ガラスを選ぶ時には、保証がついているか事前にチェックして下さいね。
(ただし、遮熱フィルムなどを貼ると、ガラスが熱で割れることがあります。
フィルムを貼ると保証対象外になるので、注意して下さいね。)
最後に注意点をひとつ。
窓ガラスをリフォームして、エコポイントを申請したい方への情報です。
あなたのお住まいが「省エネ地域区分ⅠかⅡ」に該当していた場合、
一般的な透明のフロートガラスを使ったタイプだと、
エコポイント対象外になります。
市町村単位で地域区分されているので、
業者のうっかりミスが無いとは言い切れません。
業者によっては知識が不十分かもしれないので、気を付けて下さいね。
また、エコポイントを申請するには、『省エネ基準などを満たすもの』として
住宅エコポイント事務局に登録されている製品を使うことが求められています。
検討中にエコポイント事務局のホームページをチェックしたり、
遮音性・防音性・遮熱性・断熱性など、自分の求めたい性能を調べておくと、
あなたがより満足できる窓ガラスを探せることでしょう。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
│この記事のURL|