住環境のイメージはできていますか?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年7月12日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

防犯対策は、『住んでから』ではなく、

『住まいづくりの時から』侵入者が潜む空間を

つくらない配置計画をしましょう。

「どんな家が狙われやすいのか?」がキーワード。

まちの安全性や防犯面は、そのまちで暮らす上で大切な要素です。

まちのつくりや住まいのつくりと深い関係があるんです。

こうした配慮が積み重ねられることで安全なまちづくりに繋がる。

でしたね。

 

今日は、住みたい住環境のイメージを膨らませてみましょう。

あなたはどんなまちに住みたいですか?

住まいづくりを考えているあなたは「住まい」に対しての

イメージは大体できているでしょう。

では、イメージの中の住まいはどんなまちに建っていますか?

まちもイメージしてみて下さい。

住環境は、住まいはもちろんですが、住まいそのものよりも

まちの雰囲気によって大きく変わるのです。

しかし、土地だけ見ていても、その土地にどんな家が建つのか、

隣の家が自分の土地にどんな影響をもたらすのか、

想像することは難しいですね。

周りに一軒も家が建っていない分譲地なら、尚更難しいものです。

反対に、周りの住環境も含めて、住まいづくりのイメージを

描くことができれば、例えば分譲地でも、割安の宅地でも、

安心して購入することができるはずですね。

 

やはり『安全で安心して生活できるまち』これが一番ですよね!

前回お話した、

「どんな家が狙われやすいのか?」を思い出してください。

 ・空き巣は周囲からよく見える住まいを嫌います。

 ・光や音も嫌い、死角を狙います。

周囲から見えにくい、暗い、これは防犯上よくありませんね。

昼間はもちろん、夜も明るく大人も子どもも安全に

暮らせるまちでなくてはいけません。

 

連日のように、子どもたちが犯罪に巻き込まれたというニュースが

報じられていますよね。

緊急連絡はもちろん、防犯ブザーやGPS(位置情報確認)の機能を持った

携帯電話が発売されていたり、

地域の声かけ運動や街頭防犯カメラの設置など、

個人だけでなく地域でも子どもの安全を考える取り組みが増えてきています。

子どもが犯罪に巻き込まれるのは、下校中や帰宅途中が多いようで、

同行者や目撃者が少ないことが特徴だそうです。

昔は、近所のおじさん、おばさんが登下校中や遊んでいるこども達の

そばに常にいましたよね。

最近は隣にどんな人が住んでいるのかさえ知らない、

と言うことも珍しくありません。

自治会活動なんて忙しくて面倒なので迷惑がられる時代です。

つまり同じ地域に住む人たちのコミュニティ(人間関係)が

大切にされていない気がします。

やはり挨拶のしあえる、交流が出来るまちであることが、

その地域を安全にし、子どもたちを守ることになるのです。

 

空き巣被害が多発した団地の住民がした防犯対策とは?

数年前、話題になりTVでも取材されていたのでご存知の方も

多いかと思います。

空き巣の被害が多発した団地に住む人たちが、

防犯対策のために行い、これがとても効果があったそうです。

何だと思いますか?

それは「ベランダでガーデニングをすること」なんだそうです。

道路から見るとそれぞれのお宅で素敵なお花が咲いているので、

通行人の注目を集めるわけです。

つまり空き巣が嫌う周囲からの目があるということ。

これで、被害は減少しました。

そして、最初から予想していた事ではなかったそうですが、

普段会話することがあまりなかった団地の人たちが、

同じ話題(ガーデニングの話)で話し合ううちに、

良いコミュニティが生まれたこと。

これが一番防犯対策につながったそうなんです。

 

今日は、住環境のイメージについてでした。

プライバシーは守られつつ、良い交流がありコミュニティを

大切にできるまち。

それが、『安全で安心して生活できるまち』です。

家は、長く使うものです。

一度建てたら変更しづらいものです。

当然、家が集まって出来上がる住まいの環境も、一度出来てしまったら、

そうそう簡単に改善することは出来ません。

土地を選ぶ際には住環境をしっかり調べましょう。

そして、自分たちで住まいづくりとともに

住環境も作っていくべきだと思います。

では、また。

 

 

 

 

 


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