建てる目的、取り入れる情報、相談相手が重要なのはなぜ?

[ テーマ: 失敗しない住まいづくりの秘訣 ]

2010年6月13日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、失敗しない住まいづくり5つの秘訣のうち2つをお送りしました。

不動産価値を考えて家づくりをする事。

短期的な計画だけでなく中長期的計画も立てる事。


今日は残り3つです。

家づくりの目的を明確にする事。

確かな情報を取り入れる事。

相談相手を間違わない事。

これらについて話します。

 

3つ目のポイントは、目的を間違わないことです。

家を建てること自体が目的にならないようにしてください。

家を建てる目的は、生活を楽しむ事です。

生活の楽しみ方は、それぞれの価値観で変わってきます。

ですから、あなたの価値観で家を建ててくださいね。

この価値観を優先させると、他人からは“この家何”って言われる家になります。

こだわればこだわるほど、そう言う家になります。

 

今まで一番極端だったのが、ドーム型の天体観測場を作った方がいます。

場所は結構田舎ですが、真っ暗になるわけではありません。

「そんな所に作って星見えるんか」

という話なんですが、その人にとってはそれが小さい時からの夢でした。

仕事を終え、自宅で優雅に星を見る事が、彼にとっては一番大事なことなんです。

だから、天体観測所が家にあると、寄り道しないでまっすぐ帰ってきますよね。

仕事だって頑張りますよね。

 

問題は、配偶者をどう納得させるかですよね(笑)。

だって何百万円も余計にかかるわけです。

奥さんにとって、星はどうでもいい話ですからね。

説得材料は2つ。

1つ目は、それによって毎日一生懸命働き、

まっすぐ家に帰ってくるんだったら安いと言うこと。

2つ目は、奥さんの夢もかなえてあげることです。

ちなみに、その奥さんの夢は、とにかく広いリビングが欲しいと言うことでした。

ですから、その家は、広いリビングと天文観測場しかない家になりました。

でも、その夫婦にとってはそれが一番いい家なんですね。

生活を楽しむことを目的にすると、そういう家になります。

他人から見ると、何でこんな家になるの?ってことになりますが。

 

ですから、夢を実現させる家づくりをしてくださいね。

そうすれば、毎日楽しく暮らせ、充実した生活を送れますよ。

 

さて、4つ目のポイントは情報です。

現代は情報過多の時代です。

入ってくる情報の中には、間違ったものがたくさんあります。

だから、取り入れる情報の質を吟味しないといけません。

 

情報は自分で選んでいるつもりでしょうが、住宅情報は強制的に入ってきます。

折込チラシや新聞広告がそうです。

住宅情報誌は、ほとんどが記事のように見せかけた広告です。

ですから、その記事が提灯記事かどうかを確かめなければいけません。

(提灯記事:その記事元を持ち上げるために書かれた記事に対する呼称)


そして、自分に必要かどうか判断する基準を持たなければいけません。

全てを取り入れてしまうと頭が混乱して、正しい判断が下せなくなります。

よくあるのが、比較できないものを比べることです。

以前、車の例を出しました。

スポーツカーにはスポーツカーの特長があるわけです。

スピードが出るとか、加速感があるとか。

ワンボックスカーは、大勢で遠出が出来るとか、ゆったりした空間だとか。

乗用車だったら、乗り心地がいいとか。

しかし、この全てを満たす車はありません。

だから、自分の価値観によって選択する車は違います。

 

家も同じです。

まず、自分は何が欲しいかを知ることです。

そうすれば、情報は必要なものだけを取り入れるようになります。

そして、取り入れた情報の質をよく吟味すれば良いんですね。

 

情報は質だけではありません。

取り入れる情報の量も重要です。

以前、私が30社調べたと言いましたが、圧倒的に少なかったんです。

970社は調べなかったわけですからね。

だから、量も大事なんです。

特に、表に出てこない、自分が知りえない情報をいかに取得するかが問題です。

その中に、大事な情報やお得情報があります。

だから、取り入れる情報の質と量を良く考えてくださいね。

 

それから最後、5つ目のポイントは相談相手です。

家は大きな買物です。

自分ひとりで決定するのは、なかなか出来ないので誰かに相談します。

その相談相手はおおまかに言って3つあります。

1つは、もちろん建築の専門家であるハウスメーカー・工務店・設計事務所などです。

それから2つ目は、金融機関や自治体など公の機関です。

3つ目は、家を建てた経験のある友人知人です。

 

それぞれ、一長一短あります。

例えば業者である専門家。

最も大きな問題は、最初から答えが決まっていることです。

それは、私に頼むのが一番いいと言う結論です。

他社を勧めることは、まずありません。

ですから、相談しても他の選択肢がないんですから、相談にならないんです。

 

それから2番目の金融機関や自治体。

これは、第三者で利害関係がないので良さそうに思うんですが、いい加減です。

何がいい加減かと言うと、責任を持たないことです。

金融機関はお金を貸す事が目的。

自治体は業務として相談に乗っています。

例外はありますが、親身になって最後まで責任を持って

相談に乗ってくれる人はいません。、

そして、特定の建設会社についての判断はしません。

さらに、彼らは建築のプロじゃないです。

素人です。

 

これは友人知人もそうです。

1回経験したというだけの話。

特に専門的な知識を持っているわけでもなく、

正しい判断が下せたわけでもありません。

ほとんどは感情的なもので判断しています。

この営業マンは感じが良かった。

ここは親切だった。

そういう基準で決定してるわけです。

しかも、その人の価値基準での話です。

 

スポーツカーが欲しい人がスポーツカーを買った人に

相談ならまだ良いです。

でもスポーツカーを望んで無い人に、スポーツカーについての

相談は必要ありません。

ワンボックスカーが欲しいんだったら、ワンボックスカーを買った人に

相談しなければいけません。

そうでない人に聞いても、相談にならず正しい判断は下せないわけです。


だから、相談相手を間違えば、悪い結果を招くことになります。

じゃ、誰に頼めばいいのか?

それは、このシリーズの最後に話します。

 

今日は、失敗しない住まいづくり5つの秘訣のうち残り3つを話しました。

家づくりの目的を明確にする事。

確かな情報を取り入れる事。

相談相手を間違わない事。

これが、住まいづくりに取り掛かる前に知っておくべきことです。


次回は、病気とお家の不思議な関係と言うテーマでお送りします。

では、また。

 

 

 

 

 

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