家事には定年がありません。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2010年12月26日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。


さあ、家づくりを始めましょう。

新居のキッチンはどんな空間にしましょうか?


そんな時、決めるのは大体が奥様です。

毎日毎日何十年も奥様が働かなければいけない場所ですから、

当然でしょう。

でも、ちょっと待ってください。

ご主人の定年後も、ず~っと一人で頑張れますか?


少し前までは、『男子厨房に入らず』ということで

『男子』は仕事だけに全力を注いでいたんですが、

もうそんな時代じゃありません。

家事を積極的にこなす『男子』が増えてきました。

現代は、女性も外で働いて二人で家計を支える時代です。

だから、必然的に家事も支え合う家庭が多くなりました。


定年後、料理教室に通い始める男性も増えましたよね。

夫婦どちらが先に亡くなるか分からないし、

「私に何かあった時のために」

と積極的に夫に料理を教える妻も多いんです。

料理は常に段取りを考えて動かないといけないので

いい脳トレにもなります。

なんといっても「わが家の味」を自分で作れるようになるのは、

本当に素晴らしい事です。


・・・となると、

二人で作業をしても使いやすいキッチンが必要になります。

高齢になり、今より動くのがつらくなっても、

少ない動作でキチンと片付くと助かりますよね。


夫婦二人暮らしだと、女性が、ほぼ100%毎日料理するんです。

毎日毎日三食作るって、かなりの重労働です。

一人分だと手抜きをしがちで、栄養不足になるので、

二人分の方がいいんですが、

何年も一人で三食作るのはちょっと・・・。


お母さん方は、夏休みの40日ほどの間でも、

子どもの昼食を毎日作るのは大変です。

それを知っている女性には、

老後の大変さは容易に想像できますよね。

老後の昼食は、毎日麺類ってワケにいきませんからね。


定年は、仕事にはあるけど、家事には当然ありません。

特に料理は、家事の中でも労力が必要な分野ですから

お互いの協力は欠かせません。


しかし、今のところ高齢の男性で料理する人は、まだ3割。

もし一人になっても、安心して自立した生活を送れるよう、

全ての男性が料理できる時代が来るといいですね。


最近の高齢者の料理実態から5つの食空間を分析して、

そのニーズをまとめたものを紹介します。

1.身体機能の維持

  年をとっても自立していたいから、料理作りを通して身体機能を維持したい。

2.アイデンティティの確認

  家族の役に立てるから、自分の味を通じて自分の存在意義を実感したい。

3.自分らしさ

  自分の特別な場所だから、食空間では自分らしさを大切にしたい。

4.親しい人との交流

  料理で喜んでもらえるから、食空間で家族や友人と交流を深めたい。

5.広々快適

  気持ちよく過ごしたいから、食空間は広々快適であってほしい。


奥様が主役だけど、ご主人や子ども達も快適に使えるキッチン。

あなたは、キッチンに何を求めますか?


今年も一年間、ありがとうございました。

また、来年もよろしくお願い申し上げます。

では、良い年をお迎えください。

 

 

 

 

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