耐震性を低める要素はありませんか?

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2013年9月8日08:00:00

あなたは、耐震基準についてどれくらい知っていますか?

現在定められている耐震基準のポイントは

・頻繁に起こる大きさの地震(震度5程度)に対しては

 建物の構造に損害がないようにする

・滅多に起こらない大きな地震(震度6~7程度)に対しては

 致命的な損害を回避し、人命を保護するようにする

という2点です。

この基準は、昭和56年6月1日から用いられています。


だから、それ以前に建てられた家は、耐震診断や耐震リフォームを

盛んに呼びかけられているわけです。


といっても、この基準に従えば大きな地震が起きても大丈夫、

というわけではありません。

これは、あくまでも1つの目安にすぎません。

それに、東日本大震災を経験してからは業者の意識もさらに高まっています。

震度8以上の揺れにも耐えるような家づくりも研究されています。

また、消費者の意識も変わり、

地盤改良や耐震工事への理解も深まっています。


一方で、家の形、窓の面積、壁の面積、吹き抜けの形や大きさなど、

耐震性を低める要素はそれぞれの家にあります。

あなたが頭に思い描いている理想の家は、南側に窓が集中してませんか?

解放感を得るために1階の柱や壁が少なくなっていませんか?


今、2階建の木造住宅のほとんどは、

確認申請をする時に構造計算書を出さなくてもいいことになっています。

だから、多くの業者は壁量計算や簡易計算で安全性を確認してます。


ですが、中には構造計算をしない業者もいます。

自分やスタッフが計算方法を知らない場合、外注するしかないんですが、

細かく計算しようとすると、それなりの費用が必要です。

だから、費用負担を避けたい場合、

簡易計算すらせずに、経験値で判断する業者がいます。

そういったことが問題視されて、この特例を改善する動きがあるものの

まだ見直している最中という段階。


そうしている間にも、日本の各地で頻繁に地震が起きていますよね。

だから、信頼できる業者を探すという作業は本当に大切です。


耐震性や気密性など、性能をアピールしている業者は多いですよね。

気になる業者がそういう発言をしたら

「その根拠は何ですか?」

と必ず確かめてください。

「法律にのっとっている」

「○○工法だから」

「今まで建てた家は、地震が起きても大丈夫だった」

といった当事者だけの発言だけでは、信用性に不安が残りませんか?


性能をアピールしている業者なら、

信頼できる第三者の裏付けがあって当然です。

 

では、また。

 

 

 

 

 


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