なぜ、遊びの空間が必要なのでしょう?

[ テーマ: きっと良い子に育つ家づくり ]

2008年11月23日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

今日は間取りについて考えましょう。

間取りも子どもの成長に大きく影響します。

子供の教育方針について、夫婦でよく話し合ってください。

結論が出たら、子ども部屋をどうするかを考えてください。

最も大事なことは、常に親子が物理的に会話できるような間取りにすることです。

子どもが何をやっているか全然分からない。

また、快適な部屋だと、食事が済んだらすぐに子ども部屋に入ってしまう。

こうならないよう気をつけたいですね。


例えば、モデルハウスや、間取りプラン集。

そこにある子供部屋は、明るくて日当たりのよい、一番いい場所あります。

実はこれ一番の問題点なんです。

本来、間取りは子ども中心ではなく、家族中心にしないといけません。

家族中心というと、あなたはまず何を思い浮かべますか?

それは“リビング”です。

このリビングに集まりやすいようにしないといけないのです。

自然とそこに集まって来るような間取り。

それも各部屋から、自然にに来られるような状態にしておく。

それに何よりもそこが快適でないとだめです。

暗くてジメジメしている部屋では、誰も寄りつきません。


遊びの空間も必要です。

昔の家は、「遊びの空間」がありました。

土間や、長い廊下がありました。

あなたは廊下を走りまわって、お父さんやお母さんに怒られた記憶はないですか。

これも、子どもにとってはいい遊びの空間だったんです。

また、屋根裏、縁の下、納戸が隠れ場だったり。

子どもなりに工夫して、いろんな所を遊び場にしていたんです。


それに比べて今の家は?

限られた予算、限られた広さなので、そういう遊びの空間が犠牲になるんです。

「いかにたくさん部屋をとるか」

「いかに収納スペースをとるか」

それが優先され、子どもの遊ぶ場所がありません。

そのかわり、子ども部屋を広~くしているのです。

遊びの空間は、一見無駄なようですが、子どもの成長にとって非常に重要です。

それは大人も同じです。

一見、無駄な空間。

例えば、床の間とか廊下や縁側など。

これらはやっぱり精神的なゆとりを生む場ではありませんか?


次は気密性について。

最近は、気密性を重視した家がもてはやされています。

夏涼しく、冬暖かいと快適に暮らせるからです。

しかし、そこには大きな問題があるんです。

それは、気配が感じられなくなることです。

また、各部屋が快適ならそこに閉じこもってしまいます。

ある程度の気密性は、必要だと思います。

しかし、内と外の温度差が大きく、出入りするたび体に負担をかけることになります。

ですから、外へ出なくなります。

特に年配の方はそうです。

そうすると、地域との接触が減り、だんだん足腰が弱っていく。

それで、気密性もほどほどにしたほうがいいのでは。

あなたはどう思いますか?


それから、テレビの問題。

朝、起きたら、すぐにテレビのスイッチを入れる。

食事の時も、テレビをつけっぱなしと言う家庭って、非常に多いのでは。

テレビがついていたら話ができません。

せっかく今日一日あった事を話そうと思っても、テレビがついてると誰も聞きません。

今の時代ですから、テレビを全く見ないというのは難しいでしょう。

しかし、せめて食事の時ぐらいは、テレビを消すことはできるのでは。

また、テレビにカバーをしておけば、スイッチをつける頻度を減らす事ができます。

こういう努力も、子どもとの時間を増やすために、やってみてはいかがでしょうか。


あなたは、なんのために家を建てますか?

よく考えてみて下さい。

家を建てること」が目的ではないでしょう。

「健康で、楽しく家族が揃って生活する」

そのために、家を建てるんじゃないですか?

子どもが良い子に育つためには、どんな家にしたらいいだろうか?

それを考えた家づくりをしてください。

家そのものに焦点を当てると、あとで後悔することになります。

では、また。