[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]
2009年11月15日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
前回は、
人工のものと、天然・無垢素材との違いとは?でしたね。
無垢素材のフローリング→やさしい、温かい、柔らかい、サラサラ。
結果、気持ち良いのでずっと裸足でいたい。
せっかく無垢の素材を使っているのに、お手入れを簡単にするために
木の表面に膜を作るように塗装してしまうと、大事な木の素材感が
失われてしまいます。
無垢素材の何が良いのか?と、難しいことを考えず、
ただ単純に「触れた感じが良い」ということだって重要。
それは、無意識でも人間の五感に響くもので、
天然の木の香りも脳が心地よく感じ、長く快適に付き合うためには、
自然に身体が感じる心地よさ、それが大切だと思いませんか?
でしたね。
今日は、歳をとる話です。
普段、なかなかじっくり見ることがないと思いますが、
家の中をよく観察してみてください。
床や畳や壁など、日に焼けていたり、手あかがついていたり。
素材は、時間とともに色や質感も変化していくものですね。
「これを経年変化」と呼ぶそうです。
素材も歳をとっていくんですね。
表面の質感がザラザラしてきたり、プリントがはげてきたり。
経年変化にもいろいろあるようです。
新しい住まいづくりを考える時、素材が時間と共に変化していくことなど、
ほとんど人が考えないのでしょう。
しかし、この経年変化を考えた上で素材を選ぶというのは
良いことだと私は思います。
例えば、
経年変化してもよいのか、して欲しくないのか。
変化したら取り替えるのか、変化しないように毎日手入れをするのか。
こんなことを考えた上で選ぶべきではないでしょうか?
◆味が増すか色あせるか
「経年変化」を知った上で周りを見まわして見ると、
無垢の木の床や手すりは、日に焼けて手垢もついてきますが
その家に馴染んでいる感じがします。
味が出てくるというのでしょうか。
それに対して、人工の木目調やレンガ風の印刷がされたものが
色あせてくると、なんだか悲しい感じがしますね。
この木目やレンガの印刷がされたものって、
よく見ると同じ模様なんですよ。
これでは天然素材の味を感じることができなくて当たり前ですよね。
最近は技術も進んで、天然素材よりもずっと耐久性が優れた
人工の素材があるかもしれません。
でも、周りが経年変化をして味が増していく中で、ある部分だけが
いつまでも新品同様って、違和感ありませんか?
人間も歳を重ねるごとに日焼けをしたり、
シミやシワも増えますよね。
それが魅力的に見える人もいれば、くたびれて悲しく見える人もいます。
どのように見えるかは、きっとその人の生き方や人間性に
大きく影響するように思います。
家の経年変化も、素材や環境、手入れの仕方や暮らし方、
使い方によって大きく変わるんです。
そこに住む人間と同様、いい歳のとり方をしたいものですね。
では、また。
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