[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]
2009年8月16日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
前回は、
高い資産価値を維持する事とは、いつまでも魅力的な家であると言うこと。
日本では壁紙を張り替えたり、外壁の塗装をするとなると大掛かりで、
ほとんど業者に頼んでいるのが現状です。
では、なぜアメリカでは素人が簡単に模様替え感覚で
リフォームすることができるのか?
答えは、リフォームやメンテナンスをしやすい家だからです。
素人でも手を入れやすい素材や仕上げにしておくこと、
家は、消耗品ではないことを知る、
そして、我が家にもっと愛着を持ちましょう。
これが長く住まいを魅力的にする秘訣でしょう。
でしたね。
今日は、住宅の定番についてです。
◆流行のないデザイン
ヨーロッパの街並みの写真や映像などを見ると、
外観デザインや外装に使われている素材が統一されていて、
とても美しいと感じます。
アメリカも同じで、街並みの雰囲気を壊すことがないよう、
メンテナンスをし、木や芝生の手入れをしていますね。
では、日本はどうでしょうか?
家ごとに外観のデザイン、雰囲気、まったく違います。
外装材などもまったく違いますね。
日本の住宅には流行があって、今のデザインや素材でない家は
古いと感じてしまうのではないでしょうか?
アメリカの住宅が何十年と経っても古く感じないわけは、
デザインや素材に流行がなく、長い間変わらないからだと思います。
つまり、定番が長い間ずっと愛されている、ということでしょう。
愛着を持ち、手入れしていけば、古さは風合いや魅力に変わるのだと思います。
◆文化と気候風土からうまれる定番
定番がアメリカでもヨーロッパでも同じか、というとそうではありませんね。
それは、その土地の文化や気候風土に適した素材やデザインが、
昔から受け継がれているからなのでしょう。
日本にも、そのように受け継がれてきた素材やデザインが
地域それぞれにあるはずです。
沖縄と北海道では、文化も気候風土も違いますから、
やはり街並みもまったく違いますよね。
気候風土を無視した建築は、住まいのどこかに問題が
起こってくるのではないでしょうか?
◆定番のデザインは没個性的?
ヨーロッパの美しい街並み。
一見、没個性的な家の集合のように思えますね。
でも、よく似た家の連なりではあるけれども、
まったく同じ家というわけではありません。
では、今の日本の街並みはどうでしょう。
それぞれまったく違ったデザインで無秩序な家々と、
まったく同じ家を並べただけの味気ないもの。
これこそ、没個性的のような気がします。
ヨーロッパの街並みには、歴史や言葉では表現できないような美しさや
懐かしさがありますが、今の日本の街並みにはそれを感じることは
できないように思います。
手づくりの建物には作り手の魂が宿っているけれど、工場で作られた物を
組み立てただけの物には魂が宿っていないということでしょう。
私の家の近所をぐるっと見てみると、
街並みにまったくそぐわないヨーロッパ調の家があるかと思えば、
どこのハウスメーカーで建てたか一目瞭然のプレハブ住宅が何軒か並んでいます。
あなたの家の周りを思い出してください。
よく似た光景ではありませんか?
◆ロングセラーであることを大切に
斬新なデザイン。新しい素材。もちろん気になりますね。
でも、少なくとも外観や外装については、
定番やロングセラーであることも大切だと思います。
次回は、
セルフビルドってご存知ですか?
家は消耗品ではなく、愛着を持って手を加えメンテナンスしていくもの。
「暮らすこと=造ること」であるセルフビルド。
こんな住まいのつくりかたもある、という話です。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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