[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]
2009年5月31日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
前回は、
エアコンもペアガラスもない昔の日本家屋。
涼を得るための日本人の知恵は?
夏を愉しむ仕掛けや工夫は?
家づくりで、工業製品や機械設備に頼らず、
省エネや断熱性能や工法と予算節約を考えると、
昔の家づくりや風習が参考になりますよね。
特に子ども達にとっては、
人工的にコントロールされた環境よりも、
季節や自然を感じることが何より大切なのです。
でしたね。
今日は、「健康」は「生活を愉しむ」ための大事なキーワード、
の話をします。
以前、高気密高断熱の家での湿気対策の回で、
調湿材としての自然素材について少し書きましたね。
ところで、
住宅広告やTVCMで、当たり前のように
「自然素材」「無添加」「健康住宅」・・・
という言葉を目にしますよね。
欠陥住宅や手抜き工事がTVで大きく取り上げられるようになった頃、
住宅の構造の欠陥や手抜きだけではなく、
建材自体や内装仕上げ材にも問題があって、
健康被害が出ていることも知られるようになってきましたよね。
これがシックハウス症候群です。
安い、丈夫、扱いやすい、というような利点にばかり目を向けて、
目に見えない化学物質から大変な健康被害を受けてしまったんです。
自分自身はもちろん、小さな子ども達のことを考えると
欠陥や手抜きのない、頑丈で害の無い、
自然素材に囲まれて毎日健康に過ごしたい
そう思うことは当たり前のことです。
「自然素材」「無添加」「健康住宅」・・・
これは多くの人が住まいに望んでいることなんです。
では、本当に「自然素材」の家を
手に入れることができているのでしょうか?
望んだ通りの住まいを手にすることができたのか?
以前も話したことのある、うちのスタッフの話ですが、
住まいに対しての知識がほとんど無い頃に
マンションを購入しました。
詳しい知識は無くても、地震に強くて『自然素材の家』がいい。
程度のことは思っていたようで、
購入する時は、一応調べたようです。
何を?
シックハウス症候群になるような化学物質は使われてないか?
手抜きがないか?
設計図チェックから、内覧会の立会いなどを行ってくれる
専門業者の方にチェックをお願いしたとの事。
内覧会では、シックハウス症候群の主な原因である
ホルムアルデヒドの濃度などを測定してもらい、
厚生労働省の設定した濃度指針値(0.08ppm)、
この基準値を下回っているとの事で“合格”。
とても安心したことを覚えている、
と話してくれました。
でも、それって!?
ホルムアルデヒドの濃度は基準値より下回っているだけで、
発生しているんですよね。
それじゃあ、安心してはいけませんよね。
ホルムアルデヒド濃度ゼロの『自然素材の家』に住みたいでしょうね。
あなたもそうではありませんか?
自然素材の家を建てた、あるお母さんが、
「新しい家では、赤ちゃんがよく眠るようになったんですよ」
と話してくれました。
赤ちゃんは敏感です。
きっと、化学物質が無い、自然の温もりや優しさを感じたのでしょうね。
敏感な赤ちゃんだけでなく、家族みんなが、健康でいたいですよね。
自然素材が売り文句でありながら、施工しやすいように化学物質が混ぜられていた。
コスト削減のため化学物質が少量使われていた。
そんな業者はたくさんあります。
はっきりと目に見えない「自然」や「健康」。
本当の「自然素材」「健康住宅」を手に入れる為には、
信頼できる業者選びがとても大切です。
木材はどこの山から?
どんな方法で乾燥させたのか?
なぜここに塗装をするのか?
どんな物が混ざっているのか?
など、簡単な知識と質問で
少しは見抜けることもあるかもしれませんよ。
山に行った時、空気がおいしいと感じたことはありませんか?
自然素材の家は、毎日がそんな気分なんでしょうね。
次回は、
せっかく本当の「自然素材」で家を建てても、
中身だって「自然素材」にしなくては意味がありませんね。
わたしの周りも、あなたの周りだって、
ホルムアルデヒドでいっぱい!!なんですよ。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
このメールに返信してくれれば、私に直接届きます。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
|この記事のURL│