[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2012年5月13日08:00:00
こんにちは、若松です。
前回、「子ども部屋にカギは必要か」
ということについてお話ししました。
プライバシーについての考え方は人それぞれなので、
うまくすり合わせるのは難しいですね。
でも、コミュニケーションが取れない家族は寂しいものです。
もはや、「家族」として成り立っているとは言えません。
ですから、家づくりを始めたら、
「程よいコミュニケーションを取れる距離」を常に意識してください。
大きな失敗を防げます。
ところで、「孤食」という言葉がありますね。
文字が表す通り、「一人で食事する」という意味です。
子どもだけで食事する、という意味もあります。
両親が共働きのカギっ子が、
ダイニングで一人寂しく食事をする様子が、頭に浮かんでくる言葉です。
ですが、そんな事情があるならともかく、
家族がダイニングで食事をしている時に
自らが望んで、自室で「孤食」をしているケースも多いんです。
といっても、別に親と喧嘩しているわけではないんですよ。
ただ、
「自分の好きなテレビ番組を見ながら食べたい」
「一人の方が落ち着く」
とか。
そんな理由なんです。
「いやあ、自主性が育って良いじゃないか」
と思う親はいませんよね。
食事の時間は、家族が同じ場所に集まる貴重な時間です。
コミュニケーションで相手を理解する場でもあり、
食事のマナーを教える教育の場でもあります。
一方、自室での孤食は、
好き嫌いを助長したり、栄養が偏ったり
食事のマナーが育たなかったりと、良いことがありません。
非行の割合が高い、というデータもあります。
何より、テレビを見ながら淡々と口に食べ物を運ぶなんて、
料理を作った人に失礼です。
これらの理由からも
「孤食をさせない」というのは、食育の大切なテーマなんですよ。
後々、孤食を続けた子が親になった時を想像してください。
自分の子どもに食育ができるのでしょうか。
それとも、それぞれの部屋に分かれて食事して、
最初からダイニングなど設けないのでしょうか。
あなたの家の子ども部屋で、
やっていいことと悪いことは何でしょうか。
食事、おやつ、テレビ、ゲーム、
パソコン、ケータイ、勉強、睡眠・・・。
それを、すべて子どもの自主性に任せるのも一つの方法でしょう。
ですが、それで本当に大丈夫でしょうか。
子ども部屋を与える時は、必ず子どもと話し合って、
最初にルールを決めることをお勧めします。
そして決めた後、あなた方ご夫妻は決してぶれないでください。
「1回くらい・・・」
と許すと、ひどく後悔することになるかもしれませんから。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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