ライフサイクルを書き出してみましょう

[ テーマ: 失敗しない住まいづくり ]

2012年1月15日08:00:00

こんにちは、若松です。

「1日も早く自分の家が欲しい」

「今の家賃と同じ位のローンなら、無理なく払える」

と住宅ローンを組む人がいます。

でも、修繕費の積立や固定資産税のことを知らず、

支払いが苦しくなる人がいるのも事実です。

ちなみに、最近の自己破産の約2割は住宅ローンがきっかけだそうですよ。

 

この先、修繕費が必要になる時期と、

子供の教育費の負担が増える時期が重なると、本当に大変です。

教育ローンを利用して、その場をしのいでも、

住宅ローンと教育ローンの支払いに追われることになります。

そんな生活を続けながら老後の資金を貯めようとすると、

生活を楽しむ余裕はなくなりそうですね。

 

このブログでも、資金計画のことについて時々お話していたんですが、

改めて、またお話していきたいと思います。

私がなぜそんな気持ちになったかというと、

・子ども手当が支給されるのと引き換えに控除がなくなったのに、

 子ども手当だけが廃止の方向へ。

・高校の授業料無償化も、いつまで継続できるのか不透明。

・不景気の影響で、賃金の引き上げが期待できない。

・高齢化社会が進む中、働く世代の負担が増えることが予想される。

というように、

これから家を建てる世代には、かなり厳しい状況がそろっているからです。

 

そんな状況の中で、家族を幸せにする家を建てるためには、

家づくりを始める何年も前から、資金計画をしておく必要があります。

あなたにまだ建てる予定がないのなら、本当にラッキーです。

頭金をじっくり貯められますからね。

もし、あと数年で建てたいと思っているのなら、

資金計画について家族で勉強し、無理のない計画を考えてください。

 

さて、今回は、資金計画の最初にすることをお話します。

それは「ライフサイクル」を書き出すことです。

まず、家族の年齢・子供の進学や就職の時期・

車の買い替えや車検の時期などを書いた一覧表をつくります。

次に、年間の収入や支出予定額を書いてください。

それにより、貯蓄額の変動がわかります。

もし子供が増える予定なら、その希望時期も書きます。

奥様が働いているなら、働けない間の収入の変動も書きます。

 

ところで、子供の教育費は、

公立か私立かによって、大きく異なりますね。

通わせたい学校が決まっているのなら、学費を調べてみましょう。

学童保育が必要なら、その金額も含めてください。

また、寮やアパート・通学費が必要なら、その金額も計算してください。

 

お子さんが、大学への進学を希望しているなら、

日本学生支援機構の調査が役立つでしょう。

バイトや奨学金についても調べてあるので、ぜひ参考にしてください。

http://www.jasso.go.jp/statistics/index.html

 

毎月の支出があいまいなら、家計簿をつけてみましょう。

最初は面倒だと感じるかもしれませんが、

家計の見直しがしやすくなります。

項目を細かくすると挫折しやすいので、市販のノートを利用して、

自分なりに続けやすい工夫をするといいですよ。

 

次回は、安心なローンの組み方についてお話しますね。

では、また。

 

追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。