「いい家がほしい」の知られざる真実

2007年11月5日12:02:18

今日の話は、少し専門用語が出るので、わからなければ読み飛ばしてください。

しかし、事実は知ってくださいね。



「いい家がほしい」の主張。

断熱工法には、外断熱と内断熱がある。

外断熱(但し、正しいのはソーラーサーキットのみ)が正しく、内断熱は誤り。

内断熱は結露する。



しかし、専門書では、

内断熱とは、通常、RC住宅におけるコンクリート壁の室内側に断熱層を設ける工法を言う。
木造住宅の断熱工法は、外断熱、柱間充填断熱、柱間充填断熱+附加断熱、に分類される。

住宅の温熱環境は、建築物の各部位の断熱性能、気密性能、換気性能等によって決定される。
その性能は、全て数値によって検証される。

結露は、各部位を通過する水蒸気圧力が、飽和水蒸気圧力を上回ると起こる。
外断熱内断熱に関わらず、断熱工法により判断されるものではない。
室内外の温度差、湿度、部位の材料と厚みを計算すれば、物理的に立証できる。

と、説明されている。


で、問題点は、

断熱工法に、内断熱というものはない。

内断熱とは外断熱以外を言うので、用語の使い方が問題。

「いい家がほしい」では、計算や検証による物理的データがない。

ソーラーサーキット住宅の、各部位の構造、各部位の素材、断熱部位の物性、
各部位の熱貫流率(K)、熱損失係数(Q)、夏期日射取得係数(μ)、気密性能(C)、
換気損失熱量、全体の熱損失量などの基本的な熱環境性能データなどの記載がなく、
データの裏付けによる説明もない。

ということである。


あとは賢明な読者である、あなたが判断してください。


では、また。