毎日楽しく過ごしたいですね。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年11月22日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

「経年変化」(素材が時間と共に変化していくこと)の話でしたね。

天然素材の経年変化は、その場所に馴染み味わいが増してきますが、

人工素材の場合は、色あせて悲しい感じがしますね。

人間も歳を重ねるごとに日焼けをしたり、シミやシワが増えます。

それが魅力的に見える人もいれば、くたびれて悲しく見える人もいます。

どのように見えるかは、きっとその人の生き方や人間性に

大きく影響するんですね。

同じように家の経年変化も、素材や環境、手入れの仕方や暮らし方、

使い方によって大きく変わるものではないでしょうか?

家を建てるとき「経年変化」のことを考えたうえで素材選びを

してみてはいかがでしょうか。

でしたね。

 

今日は、家族がくつろぐ空間の話です。

今まで「家族が毎日楽しく過ごせる家を建てよう」と、

話してきましたが、やはり気になるのは間取りですよね。

確かに間取りは重要な問題です。

では、家族が毎日楽しく過ごせる家の間取りって、

どんな間取りなんでしょう?

逆に家族がいつもバラバラで各自の部屋にひきこもるような、

楽しく過ごすことができない間取りってどんなんでしょうか?

 

間取りをどうするのか?

そのポイントは、潜在意識。

人間は、普通にものを考えている顕在意識は5%くらいで、

あとの95%は潜在意識によって活動しているんだそうです。

つまり日々の生活も95%が無意識によるもの。

という事ですよね。

家族の誰かの体調が悪かったり、精神的に不安定だったり、

というような不調を口にしなくても感じることありませんか?

心配かけまいと普段通りに振舞っていても、95%の潜在意識

による行動から察することができるということです。

 

私の知人宅の話ですが、

家の主(父)が帰ると、それまでリビングで奥さんと娘2人は

楽しそうに会話をしていたのに、2人の娘はすぐに自分達の部屋に

入ってしまうそうです。

「私がいると居辛いのかな・・・」と話していましたが、

これはすごく寂しい話ですよね。

多分無意識のうちに、父親が口うるさいとか何の話をすればいいかわからない

という気持ちがあり、部屋にこもってしまうのではないでしょうか。
 
つまり無意識の中に、家族の間の、特に父親と娘達の間に信頼関係とか

共感とかが形成されていなかったことが大きな原因だと思います。

 

住宅を考える上での大切なポイントは、

家族の間に信頼関係や共感などを得ることのできる空間づくり

ではないですか?

考えなくても自然にそちらに足が向かうような、

ホッとする空間をつくるということですね。

それは、それぞれの家族によって違うとは思いますが、

できれば家族全員がくつろげる空間です。

やさしい明かりが照らしてくれるリビングでしょうか?

家族で手作りしたウッドデッキでしょうか?

暖炉があるリビングでしょうか?

ポカポカひなたぼっこできる縁側でしょうか?

気付けば、家族が集まっている。

そして、うとうと昼寝をしながら、TVを見ながら、星を見ながら、

きれいな花を見ながら、他愛もない会話をする。

こんな日々の会話の積み重ねが、家族の間の信頼関係や共感を感じ、

潜在意識化のつながりを少しずつ作り出してくれるのではないで

しょうか?

 

家づくりを考えるときには、このホッとする場所をどう作るか。

これが大事なんですね。

お父さんのこだわりだけ、お母さんのこだわりだけ、ではダメです。

家族全員にとって本当にくつろげる空間とはどういう空間なのか、

ということがこれから先、長い年月の中で家族が幸せに暮らす上で、

重要なポイントになると思います。

では、また。

 

 

 

 

 

 

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