快適なのは人間だけじゃないんです。

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年5月17日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

湿気対策には、換気と木や土壁のような素材が必要ですが、

呼吸する自然素材でなくてはいけません。

珪藻土、木、は呼吸する自然素材です。

 

でも、

化学物質は混ざっていませんか?

素材の呼吸を、塗装で邪魔していませんか?

施工しやすいから、お手入れが楽だから、

と言う理由で、

せっかくの自然素材が台無しになっているかもしれません。

でしたね。

 

今日は、

人間が快適で住みやすいのなら、○○にとっても快適で住みやすい!?

の話です。

 

最近、はやりの外断熱。

建物全体を断熱材で包んで、床下も室内として扱うようで、

室温も湿度も、居室と同じ状態になります。

温度差のない快適な環境。

私達はもちろん、シロアリも住みやすい環境なんです。

 

ところで、前回の○○、わかりました?

そうです。

シロアリです。

シロアリが木を食べることは、あなたも知ってると思いますが、

木に辿り着くためなら、断熱材だって簡単に食い破ってくるんです。

 

シロアリが住みにくいのなら、人間にとっても住みにくい!?

床下は外部と考えて、

風通しをよくする内断熱なら問題は少なかったのかもしれません。

しかし、建物全体を断熱材ですっぽり包んでしまう外断熱は、

床下の木材に防蟻処理をして、有害な薬品が家中に・・・。

という恐ろしいことが起こってしまうんです。

 

少し前まで大手ハウスメーカーが使っていたシロアリ対策の消毒液は、

発がん性が指摘された強い毒性のある薬剤で、

使用禁止になり、他の薬剤に変更されました。

しかし、許可されている薬剤も。

 

地中のシロアリの幼虫が生きられない環境に消毒するわけで、

強い毒性を持っていることは想像できますよね。

薬剤消毒をしない家は、建物ぎりぎりに草花が芽を出すそうです。

季節の昆虫も、たくさんやってくるそうで、

植物や生物はちゃんと知っているんですね。

草花や昆虫が多いと、庭の手入れも大変かもしれませんが、

でも、それが自然な環境というものではないでしょうか?

 

とはいえ、シロアリ被害はやっぱり恐い!

それで、木酢液などの人体に影響の無い自然塗料が必要なようですね。

虫が嫌う木材のヒノキなどを多用するのも良さそうです。

 

性能や機能ばかりに目をとられ、大切な物を見過ごすんでしょうか。

温度差の無い快適な高気密高断熱の家。

草花や昆虫までも殺してしまうような防蟻処理。

では、昔の住宅はそんなに過ごしにくい住まいだったのでしょうか?

 

と言うことで、次回は、

工業製品の無い昔の住宅が、機械設備に頼らず、

自然の力をどんな風に利用していたのか?

どんな住まい方をしていたのか?

それらついて一緒に考えましょうね。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

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