高気密高断熱の家、湿気対策は大丈夫?

[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]

2009年5月3日08:00:00

こんにちは。

住まいの結婚相談所の若松です。

 

前回は、

病気を引き起こす原因になるかもしれない、建物内の温度差。

その温度差を無くしたのが高気密高断熱の家。

温度差がなければ確かに快適です。

セーターの上にウィンドブレーカーを組み合わせて着ることで、

暖かさを保つわけですが、

あんまり過剰に着込むとムレるんですよね。

洋服のように季節に応じて着替えることができない家の場合、

ムレには注意が必要です。

その地域によって全く気候が違うのだから、

ムレ対策だって全国同じではいけないはず。 

でしたね。

 

今日は、ムレが体へ与える影響、の話です。

前回、温度差が体へ与える影響=ヒートショック

についてお話しました。

確かに高気密高断熱の家は温度差を無くしてくれますが、

そのために起こってしまうムレが与える体への影響だって

知っておいてください。

冬は着込み過ぎてムレ、梅雨の季節に入ると湿気、ですよね。

高気密高断熱の家は水や湿気がスムーズに抜けてくれないので、

1年中湿気があるんです。

結露がひどくて「カーテンにカビが!」「畳にもカビが!!」、

よく聞く話です。

壁や床を汚したり、窓枠材が傷むだけでなく、

アレルギー、アトピーを誘発させる

カビ・ダニの発生の原因にもなるそうです。

カビは、喘息などの呼吸器疾患を起こすこともあるので、

怖いですよね。

それに、家の構造体にも影響を与えてしまうことになりかねないので、

湿気対策は重要なんです。

 

セーターやウィンドブレーカーなどの衣類と違い、

脱ぐことが不可能な家に必要な工夫?

ムレを防ぐ通気性を持つ素材や、

汗を吸収する素材が求められる訳ですが、

家で言うと、

通気性は、換気。

汗を吸収する素材は、木や土壁のような素材。

ですが、高気密高断熱を宣伝文句に建てられた家なのに、

ムレ対策の工夫がきちんとされていない家がたくさんあるんです。

 

ペアガラスは結露しないと思いますよね?!

最近の新築住宅の多くは標準でペアガラスが装備されているようですね。

うちのスタッフでマンション住まいの女性の話ですが、

マンションを検討中に営業マンが、

「ペアガラスですから結露することはないんです!!!」

と自信たっぷりに教えてくれたそうです。

しかし、スタッフいわく、

「私は知っていました。サッシがアルミ製だからアルミ枠が結露することを」と。

樹脂製や木製のサッシだと熱伝導が低く断熱性が高いので、

結露しないんですけど。

でも、結局、そのマンションを購入することになりましたが、

「住んでみてビックリ」と話してくれました。

聞いてビックリ!!

アルミ枠はもちろん、窓ガラスも結露しているそうです。

毎朝ベトベトらしいです。

あまりのひどさに、調べてみるとペアガラスにも色々あって

ガラスとガラスの空気層の中身と厚さで

断熱性能は全く違うそうです。

冬は窓の近くはひんやり寒く、温度差を感じるそうです。

 

高気密高断熱!と言いながら窓がこれでは、

売りである、温度差のない家にはなりませんよね。

「結露しないんです」と言いきった営業マンは、

その窓が、実は結露することを知っていたのでしょうか?

多分知らないんでしょうね。

高気密高断熱 + ペアガラス = 結露はない

と思っているのでしょうか。

窓の結露対策がそんな調子だと、

窓以外の湿気対策は本当に大丈夫なのか?

私達の目には見えない壁の中。床下。

スタッフには気の毒ですが、なんだか怖いです。

 

次回は、

高気密高断熱の家、湿気対策は大丈夫?(その2)です。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

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