家賃と同じ返済額にしてはいけません。

[ テーマ: 資金計画 ]

2013年5月12日08:00:00

こんにちは、若松です。

 

 

建売住宅、マンション、中古住宅など、既存の住宅は、

・治安の良さや利便性

・金額

・日当たり

・風通し

・収納スペースの広さ

・性能

など、ある程度の条件を設定して探すことができます。


特に、日当たりや風通し、空間の雰囲気といったものを確認してから購入できるのは、

既存住宅ならではのメリットですよね。


ただ、中には、なかなか物件が見つからずに苦労している人もいるとか。

そんな人に共通しているのは、

『条件に優先順位をつけず、全ての条件を満たした物件を探している』

ということです。


これを新築に置き換えると、

『全ての条件を満たすと予算オーバーしてしまう』

という状態ですね。


新築する時に、自分の暮らし方に合わせた家を建てたいと願うのは当然のことです。

でも、希望通りの家づくりをするために、予算オーバーをしたら・・・。

日々の生活を楽しむ余裕がなくなったり、

教育費や老後の資金を貯蓄できなくなるかもしれません。

最悪の場合、

長期間の住宅ローンに対応できず、家を手放すことになるかもしれません。

実際に、新築した人の20人に1人は、そのような状況に陥っています。


住宅業者のホームページやチラシを見ると、今でも

「現在の家賃と同じ金額で家づくりができます」

といった言葉を見かけます。

ずっと使い続けられているということは、よほど効果がある言葉なんでしょうね。

でも、新築すると、毎年税金を払わなければいけません。

メンテナンス費用も積み立てなければいけません。

屋根や外壁、電気設備などの老朽化に対応するには、かなりの資金が必要です。

それに、居住面積や部屋数が増える分、光熱費が増えるかもしれません。

不況のために収入が減るかもしれません。


つまり、家賃と同じ額を返済に充てるということは、

毎月数万円の生活費を減らさないといけない、ということです。

そう考えると、

「毎月の支払額が、計画より5千円増えるだけだからいいか」

という考え方はできなくなりますね。


初めて新築する時、

「自分らしい暮らしを楽しむために、家に多くのことを求めたい」

と思いがちです。

でも、優先順位をつけて考えてみると、

必要以上のことを求めなくなるし、予算が膨らみすぎることを防げます。


そのためには、今の生活の中で

・どんなことをしている時が一番幸せか

・どんなことをしている時に不安や安心を感じるか

といったことを意識してみてください。

それはきっと、あなたの家づくりに役立ちますよ。

 

 

では、また。










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