[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2012年12月16日08:00:00
こんにちは、若松です。
初めての新築は、分からないことだらけです。
それに加えて、業者の仕事の進め方や地域の慣習などに振り回され、
苦労する人も多いようです。
そこで、今回から、
契約前から入居までのいろんな不安やトラブルについてお話しします。
1回目の今日は、打ち合わせのトラブルについてです。
契約するまでには何回も打ち合わせをし、
予算・家族構成・暮らし方など、たくさんの情報を業者に伝え、
それらをもとにプランを練り上げていきます。
この時によくあるのが、
「私は確かに伝えたのに、業者が『そんなことは聞いていません』と言う」
というトラブルです。
このトラブルの一番の解決法は、
『言った言わない』をなくすために、きちんと記録を残すことです。
あなた自身は話したことを覚えていても、それを相手が覚えていないのなら
「聞いていません」
と言われますよね。
逆もまた同じです。
もしあなたが一番こだわっている部分を業者が聞き逃して、
そのままプランを作成されたら、
あなたは当然不信感を抱くでしょうし、そこに依頼はしたくはないでしょう。
実際、契約前に『業者にお任せ』とか『なあなあ』で話し合いを進め、
間取り・仕様・金額・工期などをはっきりさせないままにした結果、
契約時に口論になったり、契約解消になる事例も多いものです。
大手ハウスメーカーなどの場合、よく
『打ち合わせのたびに複写の用紙にメモをして、それをお互いが保管する』
という方法を使います。
ただ、一部の内容についてメモを取ることを忘れる、ということもあるので、
受け取ったらその場で目を通して、その場で間違いを指摘しないといけません。
「子どもに手が掛かったから、数日経ってから目を通し、間違いに気づいた」
と連絡しても、相手が
「そんなことは聞いていません」
と言ったらツライですよね。
特に忙しい業者の場合、一人で多くのお客さんを担当している事が多いもの。
「そんな人が、数日前の会話を完璧に覚えているわけがない。
だから、間違いなく進めるために、その場で自分が責任を持って確認しよう」
という位の気持ちを持つことが大切です。
私の知人にも、同じような体験をした人が数人います。
笑い話で済ませた人もいれば、他社と契約した人もいます。
小さな不信感は、家に愛着を持てなくなる原因にもなります。
甘く見てはいけませんよ。
最近は、打ち合わせ内容を全て録音する人が増えています。
これなら、『言った言わない』のトラブルがなくなるだけでなく
自分の復習にも役立ちます。
「あれを聞くのを忘れた。次回、きちんと確認しよう」
とか、
「営業マンのこの説明は曖昧で不安だ。分かるまで説明してもらおう」
と、再確認できるので便利ですね。
ところで、良心的な業者が多い中で、まれに困った人がいます。
契約を得るために、お客さんに都合のいいことを言ったり、
うまくごまかそうとする人です。
そもそも、そんな人とは契約してはいけないのですが、
いろんな事情で断りきれず、不信感を抱きながら話を進める人もいます。
もし一度でも不信感を抱いたのなら、ぜひ録音してください。
それも、こっそりするのではなく
「自分の復習用に」
と、堂々と録音しましょう。
そうすれば、相手もいい加減なことは言えなくなります。
ただ、
「あなたの言動に不信感を感じているから録音します」
とストレートに言うと、相手にも不信感を抱かせますから、
そこはうまく立ち回りましょう。
感情的になるのは、一番良くないことですからね。(#^.^#)
極端なことを話しましたが、
ほとんどの場合は複写で記録を残すくらいで十分です。
ただ、
「あの話は記録していないじゃないか」
ということが1回でもあれば、録音してみるのもいいですよね。
あなたは、自分で家を建てられないから業者にお願いする。
業者は、あなたの家を建てさせていただくことで家族を養える。
お互いに、とても大切な存在です。
そんな感謝の気持ちがお互いの根っこにあれば、きっと前向きに話し合えて、
そうそう大きなトラブルにはならないはず。
業者との打ち合わせは、見ず知らずの両者が相手を理解することから始まります。
お互いに、完璧な記憶力を持っているわけでもなければ、
相手の常識を、自分は非常識だと感じることもあります。
お互いを信頼して家づくりを進めるために、
どんな方法で記録を残していくのか。
あなたの一番いい方法を探してくださいね。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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