[ テーマ: 住まいづくり情報 ]
2012年2月19日08:00:00
こんにちは、若松です。
今回は、住宅ローン返済中の2つの注意点についてお話します。
まず1点目は「住宅ローン減税対象期間」について。
もしも、ご主人が転勤になった場合、
単身赴任をして家族が家に残るなら問題はないのですが、
家族で転居する場合には、金融機関への届け出が必要になります。
家族で転居すると、融資を受けている家には住めませんよね。
その期間は、住宅ローン減税の対象外になります。
ですから、転居期間中は、
金融機関からの「融資額残高証明書」は発行されません。
仮に、あなたのご家族が
築2年で転居し、3年後に戻ってきたとしましょう。
その場合、融資住宅に居住していなかった3年間は
住宅ローン減税の対象外ですが、
残りの5年間は、また対象に戻ります。
この対象期間について勘違いする人がいるようですので、
注意してください。
2点目は「返済が困難になった場合」についてです。
長期に渡って返済する間、
病気やリストラなどで返済が滞ることがあるかもしれません。
その場合、まず最初に家計の見直しを徹底しましょう。
そして、返済が遅れる前に、必ず金融機関に相談してください。
返済が遅れる前に相談することが大切です。
なぜなら、返済が遅れる前だとあなたは優良顧客ですが、
遅れてからだと滞納者となり、
住宅ローンの借り換えなど、対応手段が減ってくるからです。
借り換えは、他の金融機関でもかまいませんし、
同じ金融機関でもかまいません。
ただ、新規で申し込んだ時と同じような諸費用が発生するほか、
現在のローンの抵当権を抹消するための費用も必要になります。
数十万円は必要になりますね。
しかし、同じ金融機関で借り換える場合には、
諸費用について考慮してくれるケースもあるので、
積極的に尋ねてみましょう。
この借り換えの際、変動金利を選ぶのは得策とは言えません。
なぜなら、借り換えの目的は、
目先の金利を減らすことではないからです。
この先確実に返済するためには、固定金利の方が計画を立てやすいのです。
もし返済ができないまま放置していると、やがて競売にかけられ、
競売で賄えなかった残額を返済しながら、
賃貸住宅で暮らすことになります。
仮に、競売を避けるために、中古住宅として売ったとしても、
売買で賄えなかった残額を返済しながら、
賃貸住宅で暮らすことになります。
ですから、
・家づくりの最初の段階で「借り入れ可能金額」ではなく
「返済可能額」を重視すること。
・返済が順調な時に、万が一の際の知識を身につけておくこと。
・返済が困難になる前に、早めに行動すること。
このような点を忘れないでください。
こんなことばかりお話しすると、
家を建てるのが怖くなるかもしれませんね。
でも、万が一のことを知っておくと、
無理のない計画を心がけるようになります。
その結果、より良い家づくりができるようになります。
家づくりの目的は、家族と今以上に幸せに暮らすためです。
そのために、返済後の生活を想像しながら
無理のない家づくりを進めてくださいね。
では、また。
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