[ テーマ: 資金計画 ]
2012年1月29日08:00:00
こんにちは、若松です。
今回は、住宅ローンの金利についてお話します。
まず「全期間固定金利型」。
返済期間全体が同じ金利なので、景気の変動に左右されません。
返済計画を立てやすいのが最大の利点です。
ただ、市場の金利が低下しても、自分の金利は変わらないのが悲しいところです。
次に「固定期間選択型」。
新築してしばらくは、あれこれ出費がかさみます。
子供の教育費の問題もあります。
そこで、
「5年~10年は固定で」
と、一定期間の返済計画を立てたい人に選ばれています。
固定期間が終わると金利の見直しがあるので、
当初の金利に不満があるのなら、借り換えを検討してみましょう。
次に「変動金利型」。
現在は、金利が低い状態が続いていますね。
そこで、全期間固定金利より変動金利を選択する人が圧倒的に多いのです。
変動金利の最大の短所は、返済金額が一定でないので
長期的な返済計画が立てにくいことです。
それに、急激な金利上昇があった時、未払い利息が発生するかもしれません。
これが、変動金利タイプの一番怖いところなんです。
通常、変動金利の場合は、半年に1回の金利見直しがあります。
一方、返済額の見直しは5年に1回で、
変更前の返済額の1.25倍が上限とされています。
ですから、もし金利が急激に上がり、利息分が増えた場合、
返済金額だけでは賄いきれないことも考えられます。
そこで発生するのが未払い利息です。
毎月返済をしても、元金は減らず、
払いきれない利息がどんどん増えていきます。
急激な金利上昇というのは想像しにくいのですが、可能性はゼロではありません。
参考として、平成23年7月の動向を見てみましょう。
変動金利型・・・・51%、
全期間固定型・・・20%
10年の固定期間選択型・・・19%、
それ以外の固定期間選択型・・10%
となっています。
ところで、固定金利期間の人気度は、
借り入れ先の金融機関が勧めるタイプによって異なります。
ちなみにJAバンクでは、全体の43.5%が10年固定を選択しています。
しかし都銀・信託銀行では、5.7%しか選択していません。
自分の希望を決めてから金融機関を選んだ方が、迷わずにすみそうですね。
最後に「変動金利を選んでも大丈夫だと思われる人」の目安を紹介しておきます。
・頭金を2割以上用意できる人
・金利が4%程度になっても返済できる人
・たびたび繰り上げ返済するほど、経済的余裕がある人
調査によると、全体の約3割の人は、金利の特性やリスクを理解しきれていません。
目先の金利だけで判断するのは、非常に危険です。
お金の余裕は心の余裕につながります。
十分に検討して、あなたに最も合ったものを選んでください。
では、また。
追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。
ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
│この記事のURL|