自己資金貯蓄をすすめます。

[ テーマ: 住まいづくり情報 ]

2011年7月31日08:00:00

こんにちは、若松です。


今の不況が変化するのは、まだ先のようです。

平成22年10~12月の完全失業率を見てみると、

全国平均で4.8%。

前年同期と比べて、0.2%低下しています。

わずかに改善されている程度です。

収入の調査を見ても、年収300万円以内の人が

全体の6割を占めています。

毎年確実に昇給があって、高額の定年退職金が支給されていた時代には

考えられないような状況ですね。


ということで、生活者のお金に対する考え方も変化しています。

心豊かな生活を楽しむために、限られたお金を有効に活用する傾向が見られます。

それは家づくりに関しても同様です。

最近の調査では、

「住宅の状態が良好であれば、新築・中古にこだわらない」

と考える人が増えてきました。

特に20代にその傾向が見られます。

20~30代では、子どもの成長に合わせて、

家づくりを考えるケースが多いもの。

準備期間が短い上に限られた収入なので、自己資金が不足気味。


「大丈夫。なんとかなるよ」

と考えて、自己資金ゼロで、住宅ローンだけで家づくりをする人もいます。

でも「なんとかならなかった」人も、現実にいますよね。

「なんとかする」ための準備を軽く考えない方がいい、と思いませんか?


ちなみに、住宅ローンの借入金の割合を見ると、

年収600万未満の家庭では、過半数の世帯が80%を越えています。

例えば、家づくりに2500万円かかるとして、

20%の自己資金を用意するとしたら、500万円。

仮に、毎月5万円貯金したら?

・・・8年4ヶ月で500万円達成です。


そのほかに、入居後に安心して暮らせるための蓄えも必要です。

目安としては、年収の3~6か月分に相当する金額です。


あなたには家づくりの予定がありますか?

「いずれは欲しいけど、いつになるやら」

という状況なら、ラッキーですね。

なぜなら、自己資金を作るための準備期間が確保できるからです。

安心して生活するためには、無理の無い返済をしなければいけません。


どんなに新築を希望していても、資金状況によっては難しい場合もありますね。

その時は、中古も選択肢に入れた方がいいかも。

今は「住宅履歴情報」といって、メンテナンスなどの情報を記録することで、

ある程度、安心して中古住宅を購入できるようにもなりました。

まだ全体ではないんですが、そういった動きがあるのは嬉しいですね。


新築にしても、中古にしても、自己資金の多さは

生活の不安感を減らしてくれます。

とは言っても、今の住まいの賃料を支払いながら貯蓄をするのは大変。

あれこれ節約する部分も出てくるでしょう。

だから、家族の理解は欠かせません。

「目的のためにコツコツ頑張ることの大切さ」

を、ぜひ家族で話し合ってみて下さい。

 

繰り返しますが、家づくりの予定がまだ無いのなら、

貯蓄期間を長く取れるのでラッキーです。

「夫が(妻が)家づくりを真剣に考えてくれなくて・・・」

という悩みも聞くんですが、考えない人の中には

「お金が無いから、欲しいけど考えないようにしている」

という人もいます。

「絶対に、一生賃貸で暮らしたい」

と考えている人とは、また別の話です。


それに、早い時期から資金計画を意識しておけば、

衝動買いなどの後悔するお金の使い方が減り、

より賢い消費者になれますよ。

 

では、また。

 

 

追伸 感想や質問などのメールは大歓迎です。

ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。