[ テーマ: 家族が幸せになる住まいづくり ]
2010年3月21日08:00:00
こんにちは。
住まいの結婚相談所の若松です。
前回は、
工務店での家づくりとは?
ハウスメーカーとの最大の違いは会社組織の大きさですね。
地域密着型の工務店最大の特徴は、“大量生産ではない家づくり”。
ハウスメーカーとは違い、標準設計とかオプションという
考え方はなく、見積もりの価格と最終の価格に大きな差はありません。
しかし、会社組織が小さい工務店、もし倒産したら?
と不安に感じるかもしれません。
でも、もしもの為の“住宅完成保証制度”というものがあります。
会社組織が小さいということは長所でもあります。
コミュニケーションが取りやすく、地域密着型工務店であり、
自分達が造った家をいつまでも守ろうという思いも強く、
建築主とは一生の付き合いで取り組んでいます。
でしたね。
今日は、工務店をタイプ別にわけてみましょう。
一見、どれも同じように見える工務店ですが、
その実態はあまり知られていませんし誤解している点も
あるようです。
自分に合った工務店を選んで家づくりをより楽しく、
より良いものにしましょう。
あなたに合った工務店のタイプはどれですか?
◆まず『地域密着型工務店』
・長所
最初の打ち合わせ→引渡し・アフターまでの担当者が
変わらないのでコミュニケーションが取りやすい。
構造・工法・仕様などにこだわりを持っている工務店も
多いのですが、そのこだわりが建て主と合えば、建て主の
要望を第一に努力してくれるでしょう。
見積もりの内容もわかりやすく、標準とオプションという
概念が無いので、見積もりがほぼ最終価格。
広告宣伝にお金をかけないので、その分、経費は家づくりに
費やされます。
・短所
会社規模が小さいので不安。
展示場やモデルハウスを持たないので、具体的に家のイメージ
がつかみにくい。
・一見時間も労力もかかりそうな『地域密着型工務店』ですが、
家づくりに参加していきたい方にはお勧めかもしれませんね。
◆『不動産業者下請け工務店』
不動産業者の下請けをメインにしている工務店。
不動産業者の仕入れた土地の建売住宅専門の施工か、
土地購入後の建築条件付きという形でうまく利用
されている工務店です。
このタイプの長所を見つけ出すことは難しいでしょう。
不動産業者の利益優先主義から工事原価を落とさなければ
ならないので、人件費を削るなどでして施工費を安く
上げているんです。
欠陥住宅になるケースはこのタイプが多いといえますね。
◆『ハウスメーカー型工務店』
地域密着型工務店と一見同じかもしれませんが
“資本金が2000万円以上”という工務店のことです。
最近では「ビルダー」と呼ばれていますね。
事務所の隣にショールームがあるような大きな工務店から、
いくつも展示場を持っている工務店もあります。
◆『ハウメーカー下請け工務店』
ハウスメーカーの下請けがメインの工務店です。
・長所
ハウスメーカーの下請けと認定されるのですから、
それなりの技術力はそこそこのものを期待できるでしょう。
◆『フランチャイズ加盟の工務店』
ハウスメーカー型工務店と体質は似ているといえますが、
資本形態が違います。
本部にフランチャイズ料を納め、本部が広告宣伝などを行い、
集客したものを各フランチャイズに加盟している工務店に
振り分けるという方法をとっています。
・長所
規格型住宅を全国展開で一括して仕入れているため、
一定の品質が確保され、材料の単価がとても安くなります。
ローコスト住宅などと呼ばれる工務店はこのタイプが多いです。
・短所
同じ工法、仕様設備のものしか作らないので、工務店独自の
技術力やこだわりを見ることはできないでしょう。
プランは一見自由設計に見えますが、基本は規格型。
なので、設備を変更したりすると価格が高くなる場合もあります。
工務店自体の家へのこだわりは無いので“家を買う”という
イメージが強く、家づくりにこだわりたい人には物足りないと思います。
◆その他
数は少ないのですが、自然素材に徹底的にこだわる工務店。
それから建て主が家づくりに参加することでコスト削減を目指す、
セルフビルドが行える工務店などもあります。
◆次回は、
ハウスメーカーからさまざまなタイプの工務店。
自分に合った業者を見つけたいですね。
しかし、自分にベストマッチのパートナーを探すことは
意外と難しいものです。
自分のタイプを知ることの難しさについてお話します。
では、また。
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ただし、ネガティブなメールは萎えるのでいらないです。
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